軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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♪チャンチャカ チャカ チャカ チャンチャンチャーンと前世の某料理番組のOPを鼻唄で。

あの曲の作曲家は実はマリンバ奏者だったって知った時は驚きだったなぁ。

「本日のメニューは春のコースメニューです」と張り切って声に出してみたら、伯父さんも伯母さんも変な目で私を見て来た。

いいのだよ。このノリは君たちには分かるまい?

本日のメニュー

真鯛のポワレ

鰆のポワレ 春野菜添え

新じゃがとベーコンの粒黒胡椒炒め

桜餅シリーズ

桜道明寺

長命寺

コースの構成は秋と同じにして、サラダとスープ、メインとデザートだ。

今回の特徴は春の魚を中心にして、春らしさを表してみました。

そして!待望の(といっても私だけが待ち望んでいたわけだが)和菓子!

白玉粉や食紅、漉し餡の材料とか、桜餅用の葉っぱとか花は全部私のスキルで作り出す事になるけど、漉し餡は毎日炊かないといけないので、伯母さんに伝授することになる。

ベーコンはスキルで呼び出した一番美味しいベーコンを例によって鑑定で丸裸にしてベーコン液を作った。

週に1回、裏庭で伯父さんに作ってもらう事になりそうだ。

あ、裏庭に燻製小屋建ててもらわないと。

また出費だね。

でも、燻製小屋があるとベーコンだけじゃなくって燻製チーズとか燻製卵も出来るんだよ。

バーでのおつまみに持って来いだね。

スモークチーズに合うチーズを探さないとだね。

全部私のスキルで作るより、市中で使える物があれば、じゃんじゃん使った方がいいしね。

今回も冬のメニューを決めた時の様に、賄いとして少量づつ味見してもらった。

「美味しいねぇ。お魚の火の通りが絶妙だね」と言われて、伯父さんたちに同じ様に火入れが出来るかという不安が持ち上がった。

「伯父さんたちは魚料理ってゴンスンデではどんなのを作ってました?」

「塩焼きかな」

全員の答えが一緒だった・・・・。

作り方を実演したところ、桜餅だけならなんとかってことになったので、新メニューには春限定で桜餅が加わった。

ポワレの火の通し方っていうのはお客に出すレベルまでになるには時間が必要だ。

そうなると、賄いで何度も練習してもらって、来年の春からっていうのが正解かもしれない。

私は鑑定スキルで丁度良い火加減が分かるけど、スキルがなければお手上げなんだよね。

そこで伯父さんたちにそう相談したら、OKしてくれた。

王都では生魚は結構高いのだ。

これは大公様の精鋭の一人、ペドロさんに交渉して、定期的に購入する代わりに安くしてもらおう。

どっちにしても塩釜焼きで生魚は使ってるんだしね。

ということで、秋のコースメニューとほぼ同じメイン料理に新じゃがメニューをプラスした形に納まった。

問題は和菓子なのだ。

手間がかかり過ぎるのだ。

だって、ケーキも最低1種類は作る事になるしね。

人手が足りないって言われてしまった。

え?ナスカが作りたい?

将来は料理人希望ですか。

う~ん、マルタ伯母さんが責任を持って教えるって言ってくれたから、任せてみようかな。

冬休みの間、私も一緒に教えるからナスカも頑張ってね。

それとも新しく人を雇う?

ナスカがちょっとづつ料理を学ぶにしても、もっと人手がいるのでは?

あの、スキル満載の調理場を親戚以外に見せても大丈夫かな?

ナスカ達、ザ・孤児院ズは信用ができるっていうことがここ数か月で分かってるけど、全く知らない人っていうのはちょっと難しいかな・・・・。

私が学園の寮に入っている間に、下拵えや皿洗いに新しい人たちを父さんたちが雇っているけど、彼らは全員、身元がはっきりしていて門番のマンマの従弟とか、トマムの奥さんの弟とか、縁故があるので安心なんだそうだ。

全然縁故のない人を雇うのは、やっぱりリスキーだよね。

じゃあ、ベーコン作りも人手が足りないんじゃないかな?

え?酒に合うからそれくらいなら作る?

あ、そう。

スティーブ伯父さん、自分のために作りたいのね。

もっとまじめに働けー!

そんなこんなでナスカとは毎日2種類のサクラ餅づくりをしている。

私も慣れていないので、スキルで呼び出すのではなく、自分の手で作る時はかなり神経を使ってるんだよね。

だって子供の手って小さいし、まだ器用に動かせないしね。

私より年上のナスカの方が、私より上手に道具を扱っている。

もしかしたらナスカはパティシエとして勉強してもらった方がいいかもしれない?

この世界ではパティシエっていう概念がなく、スィーツも料理人が作るモノと思っているらしい。

でも、ナスカをスイーツ専門の調理師として育て上げれれば、この世界にパティシエが爆誕する。

う~ん、面白いかも知れない。

とりあえず今はケーキは伯母さんが、和菓子はナスカがと、担当者を分担してもらう事にした。