軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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年末の従姉たちの連れない態度は気にせず、やって来ました!餅つき大会。

臼と杵は自分のスキルで作らず、外注に出しました。

簡単な構造だからね。年末直前に発注したのに、すぐに納品してもらえたよ。

で、スキルで呼び出した大量のもち米。

蒸かしも蒸かしたり、相当の数をご用意致しましたぁ。

てか、スキルで呼び出す時に既に蒸かしたもち米にすれば良かったんじゃないかと思う。

でも、いつもそうなんだけど、直ぐに自分で出来るところをスキルに頼ってしまうのは、何かダメな気がしちゃうんだよねぇ。

「よいしょ」

ペッターン

「はいさぁ」

ペッターン

やったことのない行事なのに、大人中心に盛り上がっております。

もちろん、ザ・孤児院ズもノリノリです。

最初、サマンサとサブリナは参加せず、ウインドーショッピングに出かけたいなんて言ってたけど、お正月で店が全部閉まっているのと、お手伝いしない奴に食わせる餅はねぇと啖呵を切ったら渋々手伝ってくれる事になりました。テヘ。

男の子と大人に餅つきは任せて、彼女たちにはナスカと一緒に餅を丸めてもらっています。

けっして熱々のお餅を丸める事で従姉2人の手に軽い火傷をさせ、留飲を下げるとか考えていませんよ。

ナスカだって丸めてくれてるんだしね。

その横で私は黄な粉や磯辺焼きセットを用意したり、餡子を煮詰めたり、チーズやバターを切ったり、準備は万端です。

まぁ、大方のモノはスキルで作り出せますから、思いついたモノは大抵用意してるもんね。おほほほ。

隣の館の人たちがベランダに出て、ウチの餅つきをご覧になっています。

分かります。五月蠅かったんですね。

貴族街にあるまじき大きな掛け声ですものね。

途中からご招待させて頂きました。

だって普段から前の道にそれはそれはたくさんの馬車が行きかい、ご迷惑をお掛けしてますものね。

夜には音楽だって聞こえてくるでしょうし。

ということで大人数でお餅大会。

美味しいわぁ。

「実は、聞こえてくる音楽を時々楽しんでるんですよ。ベランダに椅子を並べて」

「そうだったんですか。でも、騒音にならないかと心配してたんですよ。これからも何か迷惑に感じられる事があれば、遠慮なく教えて下さいね」と店長である父さんがご近所さんへの心配りをしていた。

「いえいえ、迷惑なんて全然ですよ。でも、この前御呼ばれしたお宅の料理、本当に美味しくて、家族から時々連れて行ってって強請られるんですよねぇ。でもいつも予約がいっぱいみたいで・・・・」

「では、今年も一度、お招きしますね」

「え?」

反対側のお隣さんのご主人から声が漏れた。

「チロール様のご家族も、もちろん今年中に一度、お招きしますよ」と、父さんに言われチロール様もホッとした顔になった。

この会話を聞いて、父さんが以前に両隣の家を招待してたんだなぁと知ったと同時に、ちゃんと商人になってるなって思った。

だって、「いつでもお越し下さい」ではなく、「一度お招きします」と招待する旨とその回数をさりげなく制限してる辺りがスゴイと思ったよ。

招待する事で日頃の迷惑を許してねって言外に伝えてるしね、その回数は年1回が限度ですよって。もちろん、特別に予約を優先する事はできませんって意味もしっかり入ってるしね。

さすが家の父さんだ。

庭師しかやった事がなかったので、店長が務まるかどうか少し不安ではあったんだよね。

まぁ、客のあしらいは母さんの方が慣れているしね。

でも、今日のこのやり取りで私は安心したよ。

『フローリストガーデン 光』は任せたよ。

みんながお餅を思い思いの方法でニコニコと食べていて、和気藹々の雰囲気。

この餅つき大会も成功だね。

年初めの年中行事にしちゃおう。

年末の餃子も、年始の餅つきも無事終わったので、後は休みの間に錬金術の魔法陣の練習と、ウエイトレスの夏服のデザインと、春のメニューの決定くらいかな?私がやらないといけないのは。

魔法陣の練習は毎日欠かさずやっているから可成り上達してきてると自分でも思う。

う~む、給仕の制服かぁ。

ウチのウエイトレスの服は、王都で一大旋風を巻き起こしたからね。

夏服にも期待が寄せられるっていうものよね。

他の類似のレストランでも、判で押す様にウエイトレスの制服は同じデザインなんだよね。

こらぁ、デザイン料よこせ!

しかし、夏服かぁ。

メイドチックではなく、スタイリッシュな方向に舵を切ってもいいよね?

多分、他の類似店では冬服の袖を短くしたり、生地を夏用にするくらいしか変化がないだろうしね。

他の店と同じ様な制服は避けたいなぁ。

う~む。

ここはウチのテーマカラーの茄子色のカマーベストと黒のロングエプロン。

ウエイトレスは白のブラウスに蝶ネクタイ。ウエイターは黒のシャツに所謂普通の下げ結びのネクタイ。それも細身なヤツ。

いいかも知れない!

スタイリッシュや。

後で忘れる前にイラストにしておこう。

後日、この夏服は、他の類似店が夏服に切り替えるのを待って解禁した。

「垢ぬけている」と夏服も一大旋風を巻き起こし、慌てて他の店も似た物を用意したけれど、縫いあがるまで時間が掛かり1か月遅れの対応となったため、またまた『フローリストガーデン 光』が流行の先端であると王都の人々に印象付けたのはまた別の話。