作品タイトル不明
165.プレゼント頂きました〜
ようやく厩舎に来れた。もちろん、ヴィーは面白がってバックハグのままで……。
「スノーちゃん。」
『あら?ジョアン。お誕生日おめでとう。』
「ありがとう、スノーちゃん。あっ、紹介するね。お父様の方の叔母様でジュリエッタ様、叔母様の旦那様のギルバート様、でヴィー。」
「ジョアン、俺の紹介だけ雑じゃね?」
『うふふ、初めましてスノーと申します。ジュリエッタ様、ギルバート様、ヴィー様。会えて嬉しく思います。こちらは私の番のゼクス、娘のノワール、息子のブラウです。』
ノワールはゼクスに似た黒鹿毛の美人さん。でも、気性が激しいのが玉にキズ……。
ゼクスとノワールは喋れないので、頭を下げるだけ。
『お初にお目に掛かります。ジョアン様と契約をしているブラウと申します。宜しくお願いします。』
「まあ、ご丁寧にありがとう。さすがジョアンちゃんと契約してるだけあって、礼儀正しいのね。」
『ありがとうございます。あなたのような美しい人に会えて、しかも褒められるなんて、今日は忘れられない日になりそう……ヒィーン。』
ブラウがジュリー叔母様に、いつものフェミニストを発揮しようとしてるとノワールに蹴られた。
そして何を話しているかわからないけど、2頭がブルルブルルと会話しているよう。
『ごめんなさい。ブラウに女性には優しくと教えたら、あんな感じになってしまって……。どこで間違えたのか……。』
「あら、良いのよ。悪い気はしなかったから……。それに私も2人の息子の母ですもの、スノーの大変さもよくわかるわ。なぜか、おかしな方に解釈するのよねぇ〜。」
『ありがとうございます、ジュリエッタ様。わかります。どうしてそう捉えるの?って不思議ですもの。』
スノーちゃんとジュリー叔母様がママ友?になった……。
「あっ、あのねスノーちゃん。ちょっとサーチさせて欲しいの。良いかな?」
『ええ、もちろん。構わないわ。』
「【サーチ オープン】」
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[スノー]
ペガサス。成獣。
契約者:ジョアン。
属性:風
土
状態:健康だが気苦労あり。
補足:契約した為、人間との会話可能。
ジョアンとだけ念話可能。
番のゼクスとラブラブ。
ブラウのフェミニスト加減に困惑中。
ノワールの気性の荒さが心配。
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「「「「……。」」」」
スノーちゃんの補足が気になって、属性気にならなくなってるわ……。帰る時に、ストレス軽減に効果あるブレープのドライフルーツ渡していこう。
「ありがとう、スノーちゃん。それと……なんか大変だね。なんかあったら、遠慮なく言ってね。」
『……ありがとう、ジョアン。親になって色々とね……。ノワールは気性が荒くて誰も騎乗させないし、ブラウはあの調子でしょう?』
「スノー、私もいくらでも愚痴聞くからね。」
『ジュリエッタ様、ありがとうございます。』
「ブラウもサーチさせて欲しいの。」
『もちろん、我がお嬢様の為ならば。』
「あーはいはい。【サーチ オープン】」
『お嬢様、僕に対していささか雑では?』
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[ブラウ]
ペガサス。2才(人間だと13才ぐらい)。
契約者:ジョアン。
属性:風
土
状態:健康。
補足:契約した為、人間との会話可能。
ジョアンとだけ念話可能。
美しい物とジョアン大好き。
それ以上に自分大好き。
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「「「「は?」」」」
何?自分大好きって。フェミニストでナルシストってこと?
わぁ〜ないわー。1番苦手なタイプだわ……。
「あー、うん。ありがとう。」
『どうだった?僕は完璧だっただろう?』
「……。」
『お嬢様?どうしたんだい?僕の魅力に参っちゃったかい?そうだよね?でもしょうがないよ。僕は選ばれた完璧なーーー』
「……無理。」
『えっ?何がだい?』
「ブラウ、ハッキリ言っておくわ……。私、そのナヨナヨした感じとか自分が好きすぎる感じとか、自分の価値観押し付けてくる感じ……無理!」
『えっ!』
「ジョアンちゃん、何もそこまでハッキリ言わなくても……。」
「いいえ、ギル兄様。今、ハッキリさせておかないとずーっとモヤモヤしながらブラウといることになるから。……女性に対して優しいことは良いことだと思うわ。でも、ブラウは色々とやり過ぎなのよ。たぶんだけど、ノワールからも言われているんじゃないの?」
ノワールを見ると頷いている。やっぱりか……。
「私との契約もあるし、ブラウだって性格があるだろうからね……。」
『お、お嬢様は僕を捨てるのかい?お願いだから、側にいさせて下さい。』
ブラウが私の元に擦り寄る。私はブラウを撫でながら
「う〜ん。ちょっと考えさせて。」
そう言って、ブラウから手を離してノワールの元に行く。
「ノワール、ブラウのことありがとうね。あなたも大変ね。」
ノワールを撫でながら言うと
ーー母さんとジョアン様の為なら、構わないわ。
「えっ?」
ーーえっ?
「今のノワール?」
ーー聞こえるの?私の言ってること。
「うん。聞こえる……なんで?」
ーー私にもわからないわ。
「そうよね〜。ノワール、ちょっと待ってて。」
ーーアシストちゃーん。至急!!
ーーA:どうしたの?
ーーJ:何でノワールの声聞こえるの?
ーーA:あっ、言うの忘れてた。10才の誕生日プレゼント?
ーーJ:は?プレゼント?
ーーA:うん。【アニマルトーク】って言うジョアンのオリジナルスキル。触れた動物と会話ができるの。便利でしょ?
ーーJ:あっ、うん。あ、ありがとう、アシストちゃん。
ーー大丈夫?ジョアン様?
「あ、うん。なんか誕生日プレゼントで、触れた動物と会話できるようになったみたい。」
ーー凄いね。さすが規格外ね。
「……。」
動物と会話できるって……まるでムツゴ○ウさんじゃない。
あっ、ムツゴ○ウさんは会話出来ないか……。
お父様はスキル3つが普通って言ってたのに……普通って何?