作品タイトル不明
136.王様へ挨拶
ようやく、3人のやり取りが終わりお父様が
「じゃあ、ノエルから挨拶を。」
「はい、お初にお目に掛かります。ランペイル家嫡男ノエルでございます。」
「お、お初にお目に掛かります。ランペイル家次男ジーンと申します。」
次は私だと思い緊張しながら周りを見ると、陛下と宰相様が私に熱い視線を送ってきていた。
おうふ……。これは、先程話していた呼び方を期待しているのよねぇ〜。
「え、えっと、初めまして、ランペイル家が長女ジョアンと申します。ア、アレックスおじ様、ホルガーおじ様、よろしくお願いします。」
と綺麗なカーテシーを取る。
顔を上げるとお父様とお兄様達が苦笑いをし、陛下と宰相様が満面の笑みだった。
「ん〜、良いな。やっぱり娘は良い。」
「ああ、こればっかりは俺も賛成だ。」
「……良かったな。で、話を進めたいんだが?」
「おう、そうだったな。まずは今までのことを説明してくれ。」
それからお父様は、私が【無】属性のこと、前世の記憶持ち、規格外のスキル、そしてスノーちゃんのことを話した。陛下達は聞きながら驚いたりしながらも、お父様の話を聞いていた。
「……スタンの話だけだと、正直信憑性にかけるな。ジョアン嬢、ステータスを見せてもらえるか?」
陛下に言われてステータスを開く前に、精神年齢も出ることを思い出す。
さすがに、それは見せたくないんだけど……。どうにか隠せないかしら?
アシストちゃん、ステータスの一部を隠すこと出来る?
A:出来ますよ。どこ隠します?
J:精神年齢関係。
A:OKです。次に解除依頼されるまで見えません。
「ジョアン?大丈夫かい?」
反応がなくなったジョアンを心配し、お父様が声をかける。
「あっ、はい。大丈夫です。【ステータス オープン】。」
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【ジョアン・ランペイル】
前世の記憶持ち。スノー(ペガサス)の主。
《状態》
健康
《属性》
無
《 技術(スキル) 》
サーチS
ストレージS
リペア
ファーストエイド
アクア
ドライ
アシスト
テレポート
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「「………。」」
あー、やっぱり初めて見る人は固まるのよねぇ〜。
陛下なんて、口まで開けっ放しで……。虫入るわよ。
「な、なんなんだ!このスキルの数は!!俺でさえ、4つなのに……8つも。」
いち早く復活した陛下が叫ぶ。
「し、しかもSが2つも……。テレポートまでとは……。」
ありゃ、宰相様が頭を抱えてしまったわ。
「なっ?俺のジョアンはすごいだろ?可愛いだけじゃないんだ。」
お父様……なぜ、ドヤ顔?
「まっ、スタンの証言は正しかったな。で、白馬がペガサスになった経緯は?どう説明する?」
「あー、それはスノーをサーチすればわかるが、まっ簡単に言えばジョアンのスキルの重複だ。」
「「はっ?」」
それから、お父様はウォーグウルフの件について説明をした。しかし、陛下と宰相様には理解が出来ず何かを考えているようで、何も発しない。
「……あの、お父様、お土産はいつ出せば。」
沈黙に耐えられなくなりお父様に小声で聞く。
「ん?……ああ、忘れてたな。今、ここに出してくれるかい?」
「はい。」
ストレージから、色々な種類のドライフルーツとラムブレープのパウンドケーキを出した。もちろん我が領の名産ーーにしようとしているーー干し芋の入ったバスケットを出す。
それらを見て、宰相様が
「これらは?ん?フルーツの萎びた物?」
「これはドライフルーツと言う物だ。前世の食べ物で、ある程度水分を飛ばすことで味や栄養価が濃縮されるんだ。まずは、食べてみろよ。」
恐る恐る口に入れる宰相様。
モグモグモグモグ……。
「お、おい、ホルガーどうなんだ?美味いのか?」
「い、いや、これはダメだ。お前は食わない方が良い。」
「「何!?」」
陛下とお父様が驚く。
えっ?いつもの持って来たわよ?
何か、ダメな物でもあったのかしら?……どうしよう。
私がオロオロしていると、宰相様がそれはそれは真面目な顔で
「モグモグ…これは……俺が責任を持って……モグ…処分するから……モグモグ。うん、安心しろ。」
「……どうやって処分するんだ?」
「それは……俺の口でだな……。」
「おい、バカ!ふざけるな!寄越せ!!モグモグモグ……うっま。新鮮なフルーツよりも味が濃い。これは止まらないな。」
は〜良かった。
気に入って誰にもあげたくなかっただけなのねぇ〜。
宰相様ってば、真面目な顔で言うんだもの本当に心臓が止まりそうだったわよ〜。
おばあちゃんを揶揄うのは止めて欲しいわ〜。