軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

102.スパルタンコース

事前にお祖母様達には許可を貰っていたので、属性の判定のこと、【無】属性でも実力主義の魔物討伐団に入団可能かもしれないと思うことを話した。

さすがに、前世の記憶持ちと規格外のスキルは伏せておくことにした。お祖母様達からも、もしスキルの事を話す場合は、スキル3個までと言われている。

「そう。まだ6才なのに、ジョアンちゃんなりに色々と考えたのね。ごめんなさいね、言いにくい事聞いてしまって。」

と、エマ。

「いえ、大丈夫です。これで、興味本位で入りたいわけではないこと伝わりましたか?」

「ええ、もちろん。ちなみに今はどのぐらい鍛練をしているの?」

と、ソフィアが聞く。

「えーっと、先月からですけど、我が家の演習場10周、腕立て100回、足上げ腹筋100回を3セット、素振り左右50、あとナンシーと打ち合いをしてます。まだ週2か3なんですけど。」

「「「「はぁー!?」」」」

「やっぱり、まだ足りないですか?」

「いやいや、6才にそれは鬼の所業…。」

と、オリビア。

「こちらの演習場って私兵団も鍛練する所よね?そこを10周って……。」

と、イザベラ。

「ねぇー、ナンシーでしょ。あなたが教えているんでしょ。さすがにないわよ?」

と、エマ。

「いいえ、私なんてまだまだ。それに私の鍛練コースはとうに終わっているのよ。お嬢様の吸収力が早くて。それは先月からの大奥様の鍛練コースよ。」

「「「「リンジー様のぉーー!?」」」」

「第一から第四までの騎士団の男達でさえ音を上げたと言われるコース…。」

「一時期、全騎士団の中で最強と呼ばれたリンジー様の鍛練コース。」

「……まるでスパルタンコース。」

なに?その物騒な名前…。

ってか、お祖母様最強だったの?

「ジョアンちゃん、このまま鍛練すれば大丈夫よ。魔物討伐団どころか、他の部署でも大丈夫よ。リンジー様と同じ王妃様付き近衛騎士にもなれるわよ。」

と、ソフィアが言う。

「王妃様付き近衛騎士。」

「そうよ。白地に金刺繍の入った騎士服で女性から見ても惚れ惚れするわよ。」

と、イザベラ。

「そうそう。格好良いのよ。それに王都勤務だから危険も少ないし、食べ物も美味しいし、服とかの買い物もいっぱいできるし、何より結婚に有利よ。」

と、オリビアが言う。

私的には、料理は自分で食べたい物作れるし別にドレスとか興味ないわねぇ〜。結婚……ん〜。それよりも魔物を狩りたいわ。

魔物>料理>王都>結婚。

せっかく異世界に来たんだもの、リアル魔物を狩らないなんて勿体ないもの。

「ん〜でも、近衛騎士様は属性が必要では?それに王都よりも魔物に興味があるんですけど。もし魔物討伐団に入団出来なければ、冒険者になろうかと思ってます。」

「「「「……。」」」」

「王都よりも魔物……。そこまでだとは。わかったわ。ジョアンちゃんがそこまで言うなら、私達もちゃんと教えてあげないとね。ねぇ〜皆さん。」

とエマ。

「えぇ、そうね。まずは、鍛練はこのままリンジー様の指導内容をこなせば大丈夫よ(スパルタンコースをこなせるだけ凄いもの)。」

と、オリビア。

「それと学院に入学して選択学科は騎士科ね。騎士科は女性が少ないけれど、そこで挫けていたら魔物討伐団になんて入れないわ。」

と、エマ。

「あとは……ジョアンちゃん、スキルは何を持っているの?」

と、ソフィアが聞く。

あっ、やっぱりその質問するくるのねぇ〜。何だったら一般的なのかしら。

「えっと、サ、サーチとストレージとドライ…です。」

これなら、一般的……よね?

ナンシーも小さく頷いてるし、大丈夫なはず。

「あら?ストレージなんて便利なスキル持っているのね。ふふっ、遠征がある時に重宝がられるわよ。」

と、エマ。

「サーチも魔物を見極める時に役立つしね。私も持っているのよ。」

と、オリビアも言う。

「ドライって言うのは何かしら?」

と、ソフィアは首を傾げて聞く。

「えっと……乾燥ですかね?」

「あら、良いわねぇ〜。雨の日の遠征で、濡れていたままだと体力奪われるのよね〜。【風】属性がいれば良いけど、いないと辛いのよね〜。」

と、イザベラ。

「あとは〜、あっ、ジョアンちゃん料理は少しでも習っていた方がいいわよ。遠征の時に、男たちより出来ないと、男達の視線が痛いのよ。味付け失敗すると、ずっと笑われるしね……ナンシーみたいに。うふふっ。」

「ちょっ、何言ってるのよ。エマだって、同じだったでしょ!」

ナンシーが顔を赤くして言う。

「そうね、エマもナンシーもどっこいどっこいよ。」

「「オリビアー!?あなたもよ!」」

「はいはい、落ち着いて。ジョアンちゃんが驚いてるわよ。」

と、イザベラ。

「ジョアンちゃんは、この人達みたいにならないように少しずつ料理を習ってね。」

と、ソフィアが言う。

「何よ!イザベラもソフィアも、自分はほんの少し出来たからって。それに、ウチのお嬢様の料理はとーっても美味しいんだから!!……あっ。」

あーあ、ナンシー言っちゃったわねぇ〜。

貴族令嬢の6才児は普通料理しないわよ…。

「「「「えっ、出来るの????」」」」

ほらぁ〜やっぱり皆んな驚いてるじゃない。

「あっ、はい。少しだけ。興味があってエイブさんに教えてもらってます。」

「エイブ?って、あのエイブ隊長!?」

エマの目が大きくなる。

あっ、そっか。元魔物討伐団だったわねぇ〜。エイブさんも隊長だったのねぇ〜。

「はい、たぶんそのエイブさんです。色々と教えてくれて、ある程度なら出来ると思います。あっ、良かったら…。」

と、ストレージからスノーボールクッキーを出す。

「えっ?これをジョアンちゃんが?」

と、オリビア。

「……あっ、えっとエイブさんに聞いて。」

「へぇ〜、エイブ隊長ってお菓子も作れるのねぇ。あの顔で…。ふふふっ。」

と、イザベラ。

「あら、あの顔でも優しいところはあったわよ。あの顔だけど。」

と、ソフィア。

サクッ。

「「「「ん〜美味しい〜。」」」」

「これ口当たりが軽くて良いわねぇ。」

とエマ。

「本当に。お菓子が作れるぐらいだから、大丈夫じゃないかしら?」

と、ソフィア。

はぁー、良かった。及第点を貰えたみたいね。

まぁ、ストレージSだから遠征でも作り置き出せるから大丈夫だとは思うけど……目立つかしら?