軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

キノコと畑拡張

マイケルさんが帰り、その送迎でラスティが数日居なかった。

ご苦労様です。

ラスティが帰ってくる時、ドライムがついてきた。

魚料理を所望のようだ。

フライ系が評判良かった。

干しているイカに興味を示していたが、まだ乾いていないので触らせない。

同じく干した小さい系の魚で、ダシを取ってみたが……

悪くなかった。

うん、美味しい。

そういえば川の魚は泥臭いのに、どうして海の魚は普通なのだろうか?

推測的には泥臭い川の魚は、エサを川底の土や石と一緒に食べるからだそうだ。

泥臭くない川魚も居る場所には居るらしい。

この辺りには居ないだけで。

海の魚はクロたちにも評判が良い。

そのままでも食べていたのだが、ハラワタを抜いた魚を食べさせた後は、ハラワタを抜いた魚しか食べないようになってしまった。

うーむ。

上の味を教えてしまった。

反省。

赤ちゃんにハチミツは駄目。

理由は知らないが、なんかそんなことをTVかなんかで言ってた気がするから食べさせない。

間違って食べないように、できるだけハチミツは使わない甘味を考える。

……

素直にサツマイモとクリを楽しむ。

サツマイモの焼き方は知っていたが、クリの焼き方は知らなかったので苦労した。

クリは焼く前に切れ込みを入れておかないと弾ける。

大変だった。

後、甘味に関しては果実系が優秀なので手を出す必要が無い気がする。

前にプリンを作ったのは失敗だった。

今でも時々、作っては数が用意できずに争いが起きている。

……

アイスクリームとか作らない方が良いかな。

まだ作ってないのに、なぜか催促された。

完成。

プリンに似た争いが起きた。

評判は良しっと。

キノコを収穫している時、不意に気になって地面を掘ってみた。

トリュフをゲットした。

【万能農具】でキノコを育てる時、トリュフは木の根にできるキノコというフワっとした知識でできるかなとやってみた場所だ。

できたらいいな的な感じだったので、収穫は大きめの黒トリュフが十個ほど。

前の世界では高級食材だけど、こっちではどうだろう?

個人的には、それほど美味しい物とは思っていない。

シイタケの方が好きだ。

まあ、前の世界でちゃんとしたトリュフを食べていないだけかもしれないが……

みんなの前に出したら驚かれた。

こっちの世界にもトリュフはあるらしい。

ただ、滅多に見つからず、見つかってもお金持ちしか口にできないことから黒い宝石と呼ばれているらしい。

なるほど。

「なら、増産は止めた方がいいだろうか?」

村人総出で増産を勧められた。

相場とか崩れないか?

出荷しなければ大丈夫かな。

ともかく、今回の収穫分を食べてみる。

トリュフの処理方法は鬼人族が知っていたので任せた。

粉にして料理の上に振り掛ける。

スライスして料理と一緒に食べる。

そんな感じだった。

やっぱり、それほど美味しいとは思わない。

シイタケの方が好きだな。

しかし、そんな冷めた反応は俺だけだったようだ。

ルーやティア、ラスティにフラウなどはジックリと味わうように食べ、他の者たちも恐る恐るもしっかりと食べていた。

獣人族は歓喜に涙しているぐらいだ。

クロたちも欲しがったが……量が無いのでクロとユキだけに……うん、尻尾の振り方が激しい。

そして食べられなかったクロの子供たちの視線が怖い。

はい、急ぎ増産します。

小型ワイバーンによる通信で、マイケルさんから連絡が来た。

山羊と馬、干した昆布が用意できたようだ。

さらに俺が頼んだエビやカニもそれなりの量を集めてくれた。

驚いたことに、こっちの世界ではエビは食べてもカニはあまり食べないらしい。

味に問題があるのかと思ったが、話を聞くに普通に食材として見ていないとのことだ。

勿体無い。

あ、いや、慌てるな。

味を見てからにしよう。

食材として見られないのにはそれなりの理由があるのだろう。

それはさておき、用意できたとの事らしいので取りに行きたい。

が、俺が行くのはまた却下された。

そりゃ、畑を放置していくワケにはいかないが……

で、結局は顔見知りのフラウを代表に、ラスティが取りに行くことになった。

数日掛けて戻ってきた時、驚いた。

ドラゴンの姿のラスティに、気絶した山羊や馬が括りつけられていたからだ。

「暴れるから、こうするしかなくて」

「まあ、ドラゴンに乗せて大人しくしている方が変か。

怪我は?」

「大丈夫みたいだし、してても回復魔法を使うから」

なるほど。

ともかく、山羊と馬が手に入った。

新たな仲間だ。

……

牛と一緒に飼おうと思っていたが、分けたほうが良いのかな?

ともかく牛エリアを拡張。

現在の畑八×八面サイズから、北東方向に広げて畑十二面×十二面に。

同時に名前を牧場エリアに変更。

そこに新しく、山羊の雄が二頭に、雌が八頭。

馬の雄雌が一頭ずつ放たれた。

元気に育ってほしいと思っていたが、山羊たちが脱走を何度か試みた。

クロたちの警備を掻い潜って一頭は果敢にも森の中にまで逃げ込んだが、牙の生えた兎に襲われて逃げ帰ってきた。

以後、脱走は無くなった。

馬は最初っから従順だった。

縦長になってしまうが、牧場エリアとバランスを取るため、犬エリアを東に拡張。

日除けのための木や芝を植える。

名前を狼エリアかクロエリアに変更すべきだろうか?

それとも番犬エリア?

……

どれもしっくりこなかったので、犬エリアで継続。

海産物を楽しむ。

干した昆布でダシを取り、スープを作ってみた。

驚かれた。

エビをハイエルフや獣人たちは食べたことがないらしいが、特に問題無く食べていた。

しかし、カニは駄目なようだ。

なぜだろう?

カニに抵抗が無かったのは、俺と鬼人族、ラスティだけだった。

ルーやティアも駄目とは意外だった。

……

カニの姿は、俺の知っている毛蟹っぽい。

……

あれ?

この姿って……ザブトンの子供?

いやいや、種類が違うし……

ザブトンに一応、確認。

食べてもいいだろうか?

返事はOK。

無関係らしい。

良かった。

食べてみた。

味は良い。

いや、かなり良い。

そうか。

食べる人が少ないのか。

食べる組は顔を見合わせた。

無理に周囲に広める必要は無いだろう。

うん。

生、煮る、焼く。

美味い。

後日、ドライムが来てカニ料理を所望したが、その時にはカニは残っていなかった。

カニ臭くなるのだけが弱点だな。

レモン汁を入れた水で手を洗う。

マイケルさんにまた頼もう。