軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

風呂

風呂小屋の完成と、他者の理解によって、設備が格段に早く揃えられた。

風呂小屋の位置はため池の南西側。

俺としてはため池の東側に作りたかったが、排水を考えたら西側は避けられなかった。

さらに、ため池の今後(拡張)を考えると西側傍には建てられず、結局はリア達のログハウスのある南西エリアのさらに西側になった。

なので、南西エリアを西側に拡張して風呂小屋を取り込む。

なんだか、五十メートル四方の畑一面、四面×四面の十六面が基準サイズっぽくなっているので、そのサイズで拡張。

と言っても、丸太柵と掘を作るだけだから数日で終わる。

次に、風呂小屋の周辺に水路を邪魔しないように掘と柵を作る。

風呂はどうしても無防備になるからだ。

何かあった時、できるだけ時間を稼ぎたい。

あと、開放的な風呂は好きだが、開放的過ぎるのも困る。

親しき仲にも礼儀ありだ。

今更かもしれないが、女性陣が無防備に風呂を使うのが目に入るのは妙な背徳感がある。

なので隠すための柵だ。

なるべく、湯船からの視界をふさがず、人の侵入を阻むように頑張った。

次に考えたのは水汲みだ。

ため池から水路を引いたので水は近くにあるが、お湯にする為にカマドの上の石窯に運ばなければならない。

結構な労働だ。

なので、水を上に汲み上げる装置を作った。

木のバケツを無数に装備した水車だ。

観覧車をイメージすればわかりやすいかもしれない。

観覧車のゴンドラが水を汲むバケツだ。

水路の下で水を汲み、上で水を落とす。

自動で運んでくれればいいのだが、素人の俺では形だけ。

手回しが必要だった。

しかし、それでも水をイチイチ汲むよりはマシになった。

その後、風呂用品を作る。

風呂用の椅子、手桶などだ。

拘り出すとキリが無いが、ルーやティア、リアたちが喜んで風呂小屋を使ってくれるので、止まらない。

しかし、どこかで止めないと……と思っていたら、きっかけができた。

クロの子供達の帰還だ。

パートナーを連れているので、数が増える。

そして、その先を考えると……

犬エリアに長屋を増やさなければならなかった。

今年も順調に帰ってきている。

ただ、新しい犬にフブキやマサユキのように目立つのはいない。

ちなみに、マサユキは出掛けなかったが、パートナーに誰かの娘か知らないが二人ほど増えていた。

悟った顔が風格に見えてしまう。

目立ったのは……一点。

ハイエルフの娘が五人、クロの子供たちに誘導されてここに来たことだ。

どうもクロの子供たちに追い立てられ、逃げることもできずにここに連れられたとのことだ。

リアたちに保護され、泣きながら説明してくれた。

その後、リアたちの薦めでここに住むことが決まった。

「ラファです」

ラファ、ラーサ、ララーシャ、ラル、ラミ。

リアの時にも感じたが、名前が似ているのは二百年前に集落から逃げた時、近い家族で纏まっているかららしい。

その説明を受けて初めて知ったのだが、リアたち七人は全員が姉妹や従姉妹だそうだ。

同じくラファたちも、姉妹や従姉妹で揃っている。

とりあえず、しばらくはリアたちのログハウスにお邪魔するとしても、五人は多過ぎるだろう。

ラファたちの住居も作らないといけない。

急に忙しくなってきた。

そして、俺の寝床を新しくするのはまた来年だな。

と思っていた。

森の中で生き抜いていたハイエルフが五人加わったことによる作業速度の増加は、俺の想像以上だった。

リアたちのログハウスとほぼ同じぐらいのログハウスが、五日で完成した。

そのまま、俺の新居作りとなった。

場所は俺が最初に作った畑のあった場所。

畑畑畑畑

畑◇◇畑

畑◇◇畑

畑■■畑

ココ

南西エリアに作る案もあったのだが、どうにもあの木の傍は離れ難い。

ザブトンや、クロ、ユキもあそこに住んでいるしな。

新居に関して、俺は木材の調達と加工がメインだった。

組み立てとかで俺の力はあまり求められなかった。

ザブトンの作ったロープを使い、器用に大きな木を運び、組んでいた。

リアたちのログハウスと同じ感じになりそうだ。

モチはモチ屋だとリアたちに組み立ては任せ、俺は指示された通りに木材を調達し、加工して回った。

……

完全に任せたのは良くなかったのかもしれない。

気付いた時、大きな家ができていた。