軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第三百十七話 市場での仕入れと庭仕事の道具

「これで生活に必要なものもそろったと思うんで、明日から仕事をしてもらおうと思うんだけど、大丈夫かな?」

そう聞くと、みんな大丈夫だと答えた。

「それで、食事の方も明日からは自分たちで自炊してもらおうと思うんだけど……」

トニ一家とアルバン一家は問題ないとして、問題なのは……。

「タバサたちは大丈夫?」

そう聞くと、元冒険者5人がそれぞれ顔を見合わせている。

「儂は料理はからきしじゃぞ」

「俺も……」

「俺ができるわけねぇじゃん」

「同じくだな」

バルテル、ペーター、ルーク、アーヴィンが次々とそう言う。

ま、この4人に期待はしてなかったよ。

「えーと、タバサはどうなの?」

「ムコーダさん、姉貴が料理できるように見えるか?」

「そうそう。姉貴に料理は期待しちゃダメだぜ」

ルークとアーヴィンが「前に姉貴が作ったスープは激マズだったよな」なんてワイワイやっていると、アホ2人の後ろに忍び寄る影……。

ガンッ、ゴンッ。

アホの双子がタバサにど突かれている。

こいつら懲りないねぇ。

「そうなると、飯のことはアイヤとテレーザにお願いするしかないな。お願いできるか?」

「「はい」」

幸い2人とも主婦歴も長く、料理もお手のもの。

元冒険者5人の分も込みで、アイヤとテレーザが協力して14人分の飯を作るということになった。

市場ではアイヤとテレーザの意見を聞きつつ、日持ちしてよく使う野菜を中心に購入していった。

キャベツ、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ。

それぞれ大きい麻袋に3つずつ購入。

それから日持ちはしないかもしれないが、トマトに似た野菜やらブロッコリーに似た野菜、それからキノコ類も購入した。

日持ちのことは気にしなくていいぞって言ったんだけど、2人とも主婦だからねぇ。

腐らせたらもったいないっていうんで、どうしても日持ちするものが多くなった。

俺の手持ちのマジックバッグも貸し出ししようと思ってるから、気にしなくてもいいのにな。

エイヴリングのダンジョンでマジックバッグ(特大)を手に入れたし、ドランでも二度目のダンジョンで幸運にもマジックバッグ(大)を手に入れたからな。

マジックバッグ(特大)はフェルたちが狩りに行くときに使うから、マジックバッグ(大)を貸し出すつもりでいる。

このマジックバッグ(大)は、けっこうな量入るし時間経過もなしだから、これがあれば野菜や肉なんかの生鮮食品も腐る心配はないし、俺が旅に出ても食いっぱぐれる心配もないだろう。

もちろん俺が旅に出るときにはある程度の食費は渡していこうとは思ってるけどな。

市場では野菜類を中心に仕入れて、帰りには昼飯用に屋台でレッドボアの串焼きを買った。

フェルたちの分込みだから相当な量になってしまったが、屋台のおっちゃんは思わぬ大量注文に嬉しそうにしていた。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

買ってきたレッドボアの串焼きとネットスーパーで買った食パンで昼飯を済ませ、コーヒーを飲みながらホッと一息ついていると、そういえばと思い出した。

「そう言えば、トニたちには庭の手入れをしてもらうわけだけど、道具が必要だよな?」

みんなにはリンゴジュースを振舞ったんだけど、そのジュースが入ったマグカップを置いて、トニが「はい」と頷いた。

「道具でしたら、私がいつも頼んでいた店でそろうと思いますが」

そうか、それならその店でそろえてもらえばいいか。

いや、待てよもしかしたら……。

俺はネットスーパーを開いてみた。

えーと、園芸用品、園芸用品っと……、あった。

「トニ、ちょっと見てもらえるかな」

トニに見てもらうと、ネットスーパーで売っていた園芸用の道具はこちらの世界で使っている道具とほぼ変わりないことが分かった。

トニと相談しながら購入したのは、刈込バサミ、園芸用のハサミ、園芸用のスコップ、鎌(小)だ。

他に必要と思われる道具は、芝を刈り込む大きな鎌と脚立。

さすがにそれはネットスーパーにはなかったから、トニに買いに行ってもらうことにした。

トニの話では店にお願いすれば商品も届けてもらえるそうだから、俺が付いていく必要もないみたいだからな。

金貨4枚あれば人数分そろえることができるって話だけど、足りないと困るだろうから多めに金貨5枚渡しておいた。

「じゃ、護衛としてルークとアーヴィンも付いてって」

そう言うとアホ2人が「何で俺たち?」とか何とかブツクサ言ってる。

「お釣りが出たら、帰りに買い食いくらいはしてきていいんだけどなぁ。それなら、他の人に……」

「ちょっと待った! 行くっ、行きます!」

「誠心誠意行かせてもらいますぜ!」

お前らなぁ、最初っからそう言いなさいよ。

「じゃ、トニ、この2人連れて行ってきてくれるか」

「はい」

3人を見送ったあとは、他に生活用品で足りないものがないか、残った面々に聞いていった。

「それでしたら、大きめの鍋をいただければ……」

遠慮がちにそう言ったのはテレーザだった。

14人分の食事を作るとなると、支給した鍋だと少し小さかったようだ。

そう言えば支給したのは小鍋と中鍋だったな。

フライパンは中くらいの大きさだから、フライパンも大きいの支給するか。

早速ネットスーパーを開いて、大きめの鍋と大きめのフライパンを購入した。

料理を担当することになるアイヤとテレーザに鍋とフライパンそれぞれ2つずつ渡す。

使用人用の家には型は古そうだけど二口の魔道コンロが付いてるから、それに合わせて2つずつ支給した。

これを使えば何とかみんなの食事も作れるだろう。

他はすぐには思いつかないということで、あとは生活していく中で足りなかったら言ってもらうようにした。

あと、魔道コンロで俺が買わなきゃいけないものを思い出した。

魔道コンロには最初から魔石が組み込んであるけど、そうじゃないのがあったのを思い出した。

風呂だよ風呂。

風呂のタンクに仕込む魔石を買ってこないと。

俺の手持ちに極小の魔石はないからな。

でも、魔石ってどこで買うんだろう?

とりあえず魔石の買取してる冒険者ギルドに行ってみりゃいいか。

ギルドマスターにもお願いしておきたいことがあるし。