軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第三章 登場人物紹介

《第三章 港町ブルーダーシュタット・あらすじ》

ユリアーナの13歳の誕生日に、ユリアーナの父親が海賊『漆黒のサソリ団』に、シュヴァイツァー氏の館内で殺されてしまう事を思い出したレベッカ。

父親が死ぬと、家業が破産してしまって、生きる為にユリアーナはアカデミーをやめ、エーレンフロイト家の侍女になる。結果、レベッカを殺す容疑者の一人となる為、それを阻止するべくレベッカは、エーレンフロイト騎士団の騎士のアーベラ、ヨアヒム、イェルク、ティアナ、そして公爵令嬢エリザベートと共にブルーダーシュタットへ向かう。

道中、立ち寄った街で、その地域特有の変わった料理を楽しみつつ船で河を北上するレベッカ。

ブルーダーシュタットではユリアーナと、レベッカの幼馴染で父親の乳兄弟の医師を訪ねて来ていたジークルーネが待っていてくれていた。

騎士団の仲間達と共にシュヴァイツァー邸を警護する為、シュヴァイツァー邸のあるラーエル地区に向かうヨアヒム、イェルク、ティアナと別れ、レベッカはジークルーネの案内でブルーダーシュタット観光を楽しむ。

レベッカはユリアーナの父親に、ユリアーナの誕生日出かけないで欲しいと頼むが、商会の命運がかかった取引だからと断られる。

何とかしてユリアーナの父親を救いたい。と考えたレベッカは、ユリアーナの誕生日の前日、文子だった頃度々作っていたキャンプ菓子『バウムクーヘン』を作り、ユリアーナの父親のバウムクーヘンにだけ、嘔吐下痢を誘発する『ブツ』を入れる。

家から出られなくなってしまったユリア父だが、商会の人間達は代わりにユリアーナに商談の場に出て欲しいと言いだした。

ユリアーナを止められなかったレベッカは、護衛騎士のアーベラと共に商談の場に同行した。

商談が上手くいくか不安を口にするユリアーナだったが、シュヴァイツァー邸で働くカレナに会える事をとても喜んでいた。

カレナは以前、ユリアーナの家で働いていたが、婚約者を銀行家の娘に略奪されたうえ、ブルーダーシュタットを追い出され、その後シュヴァイツァー邸で働いていた。『漆黒のサソリ団』は、使用人に化けて家の中に入り込み、家の人間を皆殺しにする海賊である。一周目では、きっとカレナも殺されていたのだろうと思ったレベッカは、『漆黒のサソリ団』を必ず捕まえてみせる。と気持ちを新たにする。

シュヴァイツァー邸には、アーレンス商会とセルナール商会の人間が既に着いていた。邸内に入ったレベッカは、カレナからイェルクとティアナが行方不明になっているという話を偶然聞く。シュヴァイツァー邸内で、イェルクの私物を発見したレベッカはトイレに行くふりをして、塀をよじ登り、シュヴァイツァー邸の外を警らしていたヨアヒム達騎士団と連絡をとる。レベッカは最初から当主であるシュヴァイツァーを疑っていた。

レベッカの話を聞き、シュヴァイツァー邸に突入する騎士団達。混乱の中でレベッカは『漆黒のサソリ団』のボスに人質にされる。

一瞬このまま攫われたら、王子との婚約を解消出来るのでは、と考えるレベッカだったが、自分を人質にして騎士達を動けなくさせた海賊のボスが騎士達を皆殺しにしろ!と言った為反撃。踏んだり蹴ったりな目に遭わせて海賊を倒した。

行方不明になっていたイェルク達も無事救出し、迎えに来てくれたジークルーネやエリザベート達と一緒にレベッカとユリアーナはブルーダーシュタットへ戻る。

カレナをブルーダーシュタットに連れ戻った事で、レーリヒ商会はカレナをブルーダーシュタットから追い出した女の父親が経営する銀行に貸しはがしをされそうになる。黙っていられず、銀行の融資係をレベッカは叩き出す。

人間はいつ死ぬかわからない。と思ったレベッカは、かねてよりやってみたいと思っていた『飯テロ』を起こしてみた。そうして皆で楽しいひと時を過ごしていたが、事件を知った両親が駆けつけて来てレベッカは王都に連れ戻される事になった。

帰る前にレベッカは、銀行の融資係を叩き出した事を両親に話す。レーリヒ商会の力になって欲しいと頼むと父は、レーリヒ商会のバックにエーレンフロイト家がいる事を示す為、ユリアーナをレベッカの侍女としようと言い出すのであった。

結局、ユリアーナの父親と実家の商会は守れたが、死亡フラグは立ったままだと落ち込むレベッカ。だが、父親と自分の命を救ってくれたレベッカにユリアーナは強い恩を感じ、必ずこの恩に報いてみせると誓うのだった。

《登場人物紹介》

【ヨアヒム】

エーレンフロイト家の騎士。『漆黒のサソリ団』捕縛の為、ブルーダーシュタット経由でラーエルに向かう。小鳥の声真似が得意。

シュヴァイツァー邸の使用人を調べても、海賊の一味を見つける事が出来ずにいたが、内部に入り込んだレベッカに「当主が怪しい」と告げられ、仲間達と共にシュヴァイツァー邸に突入した。レベッカを海賊のボスの人質にされてしまうが、レベッカが自力でボスを叩きのめした後、仲間と共に徹底的にボコボコにした。

レベッカを危機にさらした事で、レベッカの両親の怒りを買うが、レベッカの執り成しで何事もなくすんだ。

領地に天然痘が流行した時は、いち早く種痘を摂取。感染者や濃厚接触者の隔離や治療に携わる。

濃厚接触者が飼っている150羽のニワトリに攻撃されたりと苦労を重ねながら、終息まで任務を全うした。

【イェルク】

エーレンフロイト家の騎士。ヨアヒムと共にブルーダーシュタット経由でラーエルへ向かう。コインマジックが得意。

ヨアヒムがエーレンフロイト領から来る本隊を迎えに行っている間に、汽水湖で行方不明になったカップルの話を聞き、ティアナと共に捜索に向かうが、そこで海賊達に拉致されてしまう。

その後アジトであるシュヴァイツァー邸に連れて行かれるが、殴られて朦朧とした頭でコインマジック用のコインを落として手掛かりを残す。桎梏に繋がれ、狭い小屋に監禁されるが、ユリアーナの誕生日である七日には必ず助けが来ると信じて待っていた。

レベッカ達に救出された後は、エーレンフロイト領に戻り傷を癒す。

天然痘が領内で流行した時は、ヨアヒム同様感染者や濃厚接触者の隔離に力を尽くす。その際暴れた猫に傷を縫合しなくてはならないくらい噛みつかれたりした。

【ティアナ】

エーレンフロイト家の騎士。イェルクの妻。イェルクと共に行方不明になったカップルを探しに行き海賊に拉致されたが、レベッカや騎士達に救出された。

レベッカと旅を始めた当初はレベッカを普通に貴族令嬢と思っており、お嬢様らしからぬ言動と挙動に引いていた。しかし、レベッカに救出されお姫様抱っこまでされて助け出され、レベッカが両親に厳しく怒られた時には、夫と共に命懸けで弁護した。

エーレンフロイト領に天然痘が流行した時には、隔離施設に行く事を渋る濃厚接触者達を懸命に輸送した。

【ダニエル・レーリヒ】

ユリアーナの父親で、レーリヒ商会の商会主。元々は、アズールブラウラントのヴァールブルク出身の庶出子で、ユリアーナの母親との結婚を機にブルーダーシュタットへやって来た。ユリアーナの母親がユリアーナを産んで亡くなった後、東大陸の女性商会主ファンランと再婚し、それぞれの国に住む遠距離結婚をしている。

レベッカ曰く、ハリウッド映画で主役ができそうなくらい顔が良い。

ユリアーナの誕生日にどこにも行かないで欲しい。とレベッカに頼まれるが、断った為、レベッカにアサガオの種を食べさせられ、コレラと周囲に誤解されるほどお腹を壊す。その為、重病説や死亡説が流れ、それを信じた不仲の異母弟がレーリヒ商会に乗り込んで来る。

一周目では、海賊に殺されていた為、乗り込んで来た弟に財産を使い込まれ、レーリヒ商会は破産してしまったが、二週目では無事だったので、すぐさま弟を叩き出した。

自分と娘、商会を救ってくれたレベッカに深く感謝しており、その恩に報いる為北大陸で無実の罪で流刑にされていた生化学者を救出する為資金と船を出す。レベッカに頼まれるまま、他の国から米や芋、蒸留酒を輸入しエーレンフロイト領に輸送した。

ヴァイスネーヴェルラント人を連れてエーレンフロイト領を訪れた時は、ハインリヒの前で「自分の事はダニーと呼んでください」と言って、フランツの腹筋を崩壊させかけた。

天然痘終息後は、国に貢献した功績で男爵位を授かる。

【シュザンナ・ライネン】

ユリアーナの伯母。母親を生まれた時に亡くしてしまったユリアーナを実の娘のように可愛がっている。

カフェの経営をしていて、ジークルーネの叔母の書く小説を愛読している。

【カレナ】

シュヴァイツァー邸で働く少女。父親はダニエルが信頼していた船長だったが、風土病で亡くなってしまう。その後、レーリヒ家で侍女として働き始め、ダニエルとユリアーナからは家族のように大切にされた。レーリヒ商会に修行に来ていたヘルムス商会の跡取りと恋に落ち、周囲に祝福されて婚約するが、銀行家の娘が横恋慕して来て婚約者を奪われてしまう。

その後、カレナを追い出さないと融資を引き上げるとレーリヒ商会は銀行に脅され、カレナはレーリヒ家を出てシュヴァイツァー邸で働くようになる。

海賊が捕まると、レーリヒ家に戻るが、司法省には海賊の仲間ではないかと疑われ、銀行の関係者達からは死刑にしろと迫られる。

レーリヒ家から追い出さないと、貸しはがしをすると脅迫されたので、レベッカがレーリヒ家とカレナを擁護して黙らせた。

レーリヒ家に迷惑をかけられないのでブルーダーシュタットを出て行くと言った為、アカデミーの寄宿舎に侍女として連れて行ったらどうかと、レベッカがユリアーナに提案する。料理上手で、レベッカが飯テロで作り出した料理はカレナの持ちレシピ、という事にしてもらっている。

【タビタ】

レーリヒ家の女性料理人。マヨネーズもどきを作り出したりなど、とても料理上手。

【ナータン】

ダニエルの秘書。レベッカとユリアーナと共にシュヴァイツァー邸に行き事件に巻き込まれる。

【マクシーネ・フォーゲラー】

ブルーダーシュタット1の高級娼館『月の舟』で長くトップを張った美女。前職を辞した後はスパイスの専門店を開いた。

レベッカにコンブやアオサ、ヨモギなど懐かしい食材を提供してくれる。レベッカが王都に戻った後も、海藻をレーリヒ商会経由で送ってくれるので、エーレンフロイト家の料理は一段と美味しくなった。

【ニコラ】

マクシーネの店で働く少女。元々、マクシーネの付き人をしていたが、『月の舟』での労働には向いていないからと、マクシーネが引退する時に身請けした。マクシーネをとても慕っている。

【イザベル・ヘルムス】

銀行家の娘。カレナの婚約者に横恋慕して貴族の身分と金の力で奪った女。夫と結婚した後もカレナがブルーダーシュタットにいる事を許さず、レーリヒ家に圧力をかけ追い出させた。海賊が捕えられると、カレナもグルに違いないから死刑にしてしまえと大騒ぎした。

天然痘流行後の経済の混乱の中で、実家の銀行が倒産すると夫にボロ雑巾のように捨てられる。銀行にお金を預けていた人達に憎悪され、ブルーダーシュタットを石もて追われる事になった。

【エマヌエル】

イザベルの実家の銀行、ロスヴィード銀行の融資係。カレナを守ろうとするレーリヒ家に貸しはがしをしようとして、レベッカに叩き出された。

【アーレンス】

朝市で貝を焼いていたおじさん曰く、ブルーダーシュタットで飛ぶ鳥を落とす勢いのある商会の商会主。

ダニエルと同じくらいの年齢だが、大人げなくユリアーナに嫌味を言ってくる嫌な人。顔はデカいがセンターフェイスで、ライオンのような髪の毛をしている。しかし、『漆黒のサソリ団』が起こした爆発のせいで髪の毛の半分がアフロになる。

【カール・フォン・シュヴァイツァー】

ラーエル地区に住む天文学者。レオデキア国の貴族。軍人だった父親と不仲で、父親の死後ラーエル地区にやって来た。

結婚記念日に宝石を買う為、三件の商会を呼び寄せる。

『カールおじさん』と呼んで欲しいと気さくに言って、文子だった頃西日本に住んでいたレベッカを微妙な気持ちにならせた。

正体は悪名高い海賊『漆黒のサソリ団』のメンバーの一人。本物のカール卿を殺して入れ替わっていた。

【ゲルトルート・フォン・シュヴァイツァー】

カールおじさんの奥さん。顔が大きいのに背が低い夫よりも背が高く、メガネをかけているので『未来の世界の猫型ロボットが出てくるアニメの主人公のパパとママみたい』とレベッカに思われている。気楽に『ゲーリー』と呼んで欲しいと言って、レベッカを更に微妙な気持ちにならせた。『漆黒のサソリ団』のメンバーの一人。

【ジビラ】

シュヴァイツァー邸で働く、ゴリマッチョな侍女。『漆黒のサソリ団』のメンバーの一人。鬼が使う棍棒のような武器を持っていたが、エーレンフロイト騎士団によって殺害される。

【ファビアン・セルナール】

クレーベルという島国にある商会の商会主。日に焼けた肌に、キラリと光る白い歯をした美男子。その正体は『漆黒のサソリ団』のボスだった。

エーレンフロイト騎士団が突入して来た後、レベッカを人質にして逃走しようとするが反撃され捕らえられた。

レベッカに蹴られた足が折れていたらしく、レベッカは『海賊の足を蹴り折った少女』とか、『海賊のアレを潰した少女』とヒンガリーラント民に噂される事になった。

《用語説明》

【ブルーダーシュタット】

ヒンガリーラントの北部にある港町。王国第二の人口の都市。アルト同盟第三の大きさの都市。街が出来たのは、ゾンネラントがあった頃なので、街の歴史は王都よりもはるかに長い。王室の直轄領になるので、司法省の支部もある。

この街にある海軍士官学校にルートヴィッヒは一時期転校を本気で考えていた。

一周目では、実際に転校している。

王都よりも物価が安く、海流の影響で冬でも暖かい。

【アルト同盟】

地球のハンザ同盟とそっくりな物。

ただし、作者にハンザ同盟に対する知識がまるで無いので、設定が深掘りできない。本作における説明も、ネットの情報を丸写ししたものである。

『アルト』には、『古き良き』という意味がある。

【レオデキア】

北大陸にある国で、シュヴァイツァー氏の出身地。内戦状態にあり鎖国をしている。鉱物資源は豊からしいが、それ以外に情報は無い。

【漆黒のサソリ団】

港町を恐怖に陥れている海賊団。使用人として商家や船に入り込み、目撃者を皆殺しにする凶悪な、正体も人数も謎な海賊。犯行現場に黒いサソリの絵を残す為、『漆黒のサソリ団』と呼ばれている。

一周目では、ダニエルがこの海賊に殺されている。レベッカが死んだ時点でまだ捕まっていなかった。