軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第14話

昨日はそのまま眠りについた。

次の日、俺は眼前に表示した地図を確認する。

……とりあえず、今日はまだ未開の北東側に行こうか。

地図でいうと、昨日探索をした海のさらに北側だな。

ポーチに木箱をいくつか入れる。

……とりあえずは解毒用ポーション一つと、通常のポーションを一つ。

ポイズンビーの針は一つだけポケットに入れておいた。

いつでも解毒用ポーションを作れるように、一つ持っておいた。

俺は庭になっていたモモンの実を一つ取り、移動しながら食べていく。

……うまっ!? 栽培スキルのレベルアップと採取術を獲得したおかげだろうか!?

こんなうまいものが毎日食えるのは、本当に幸せだ……。

公爵家にいたときは、食事を抜かれることもあったからな……。

あとは、寝床や家でも作れればもうここでの生活に文句の一つもなくなる。

地図を見ながら、まずは一度川へ出る。川の水を鏡代わりに、解体用ナイフで生えていた髭などを軽くそってから、顔を洗う。

すっきりしたところで、俺はさらに東側へと向かう。

……そうしてしばらく歩き、海へと出たところでサハギン狩りを行っていく。

サハギン、ポイズンビーに襲われながら、海伝いに北へと進んでいく。

剣術のレベルアップもあるのか、もう苦戦しないな。

昨日はポイズンビーに攻撃をもらったが、今日はそんな危険もなかった。

完全に捌ききった俺は、さらに北へと進み……海に桟橋がかかっていたのを見た。

「……どういうことだ?」

近くを見るが船はない。

……桟橋の大きさからしてそれほど大きな港ではないと思うが、近場に船は一切見当たらない。

誰かがこれを作ったのだろうか? 随分とつたない造りだ。

恐らくは建築系スキルを持たない者がそれでもどうにかして作ったのだろう。

……随分と古びている。木は腐っている部分もある。

……つまり、これを利用した人間はもうここにはいないのだろう。

ここに桟橋を作ったということは海に何かあったんだろう。

軽く覗きこんでみるが、サハギンが飛び出してきたくらいしかなかった。

その処理をしながら、さらに北へと進んでいく。

落ち着いてきたので、とりあえず、付与魔法を使ってみるか。

俺は付与魔法を確認する。

まず付与魔法が使える装備はある程度のものでないとダメなようだ。俺が身に着けている衣服などは駄目だ。

俺が今持っているものだと、解体用ナイフ、牛牙剣の二つだけか。

まずは解体用ナイフを確認する。

付与できるスキル候補が三つ出てきた。……解体用ナイフにつけられるのは一つまでのようだ。

解体術

毒術

投擲術

この三つだ。……鑑定を使って一つずつ確認する。

解体術

何かしらのモンスターの魔石を消費することで付与可能。

毒術

毒種のモンスターの魔石を消費することで付与可能。対象に毒攻撃を行えるようになる。

投擲術

何かしらのモンスターの魔石を消費することで付与可能。投擲した場合のナイフの切れ味をあげる。

……なるほどな。魔物の身体には魔石がある。

上界での魔石の扱いは、嗜好品としての部分が強かった。

一応、魔法使いが杖を作製する場合に使うらしいが、多くの場合は貴族が貴重な宝石として購入してしまうからな。

だから、これまで俺は見向きもしなかったが……魔石を消費することで付与魔法が使えるんだな。

……そういえば、上界では付与魔法はハズレ扱いされていたな。

高価な魔石を使わないとどうしようもないからな……。

とりあえず、今俺はこれを解体用として使っているからな。

解体術がいいだろう。

ナイフに付与できるスキルは一つだったので、俺は解体術を付与した。

……ナイフを鑑定する。

ナイフ 耐久値 150/200

解体術 レベル1

……なるほどな。これで解体がうまくなるのだろうか?

このスキル付与のレベルは、もしかして付与魔法のレベルが関係しているのだろうか?

だとすれば、付与魔法にも今後期待したいな。

俺は次に牛牙剣を取り出す。

この付与魔法の候補というのは、武器ごとに同じなのだろうか?

それとも、ある程度ガチャと同じでランダム性があるのだろうか?

……アイアン魔鉱石自体は拠点に二つほど余っているが、あれはあくまで武器の補強用だ。

まだ付与魔法のレベルが高いわけでもないので、無理に実験するのもな。鉱山でも見つけられれば話は別だが。

牛牙剣に付与魔法を使うと、三つの候補が出された。

知らないスキルは鑑定を使いながら、確認していく。

剣術

ファングカウの底力

ファングカウの魔石を消費することで付与可能。力を強化する。

斬撃術

モンスターの魔石を消費することで付与可能。魔力を消費することで斬撃を放てるようになる。

……剣術は知っているので、候補からは外そうかな。

それとも、剣術と剣術を合わせることで二倍強くなれるとかあるのだろうか? ただ、今はどちらかというとこの知らない二つのどちらかのスキルにしたいな。

ファングカウの底力は……少し気になるが基本ステータスの強化か。

基本ステータス強化は今のところ微妙なものが多いからな。

それよりは斬撃術のほうがいいだろうか?

今は近接攻撃が基本だからな。斬撃術の威力がどの程度かは分からないが、離れた場所に攻撃できるのなら、使えるなら欲しい。

魔法系スキルは、どれもチャージ時間が必要になる。いわゆる詠唱と呼ばれる時間だ。

それがなく使えるのなら、斬撃術が欲しい。

俺は斬撃術を付与することにした。

牛牙剣 耐久値 230/300

斬撃術 レベル1

早速使ってみよう。

俺は魔力を剣に込めてから振りぬく。

俺の剣の軌道にあわせ、斬撃が飛ぶ。速いっ。

近くの木にあたると、木の半分ほどまで斬りつけることができた。

……こ、これは中々良いな。

とどめを刺すためにはパワーは少ないかもしれないが、離れた魔物相手ならこれだけで倒せるだろう。

……特に、この剣を作るための素材であるファングカウは動きが遅い魔物だ。

あれなんて、無抵抗のまま倒せるだろう。

よし、このままさらに探索を進めていこうか。