作品タイトル不明
279話:ミュラの約束
数時間後。
一良たちは巨躯のウリボウと黒いウリボウとともに、バイクでイステリアへと続く道をひた走っていた。
バイクは砦にあった20台すべてを出しており、サイドカーは荷物を載せて戻る都合上空っぽだ。
同行しているのは、バレッタ、リーゼ、ジルコニア、アイザック、ハベル、エイラ、それに加えてグリセア村の村人が十数人だ。
マリーは身長が足りなくバイクの運転はできないので、砦でお留守番である。
ニィナたちは砦でウリボウたちの世話を任されており、今回は同行していない。
ニィナはメルフィに無線機を盗まれた件でかなり憔悴していたのだが、昨夜ナルソンと話した内容を伝えてある。
ニィナたちにメルフィの監視を指示し、普段通り接するように、と一良から伝えた。
メルフィはウッドベルが死んだことで呆然自失になっているため、少し時間を置いてから動画を見せる手はずになっている。
彼女の父親には、ナルソンから直接話をするということだ。
ちなみに、砦に向かっている反乱首謀者のニーベルを連れた一行はグリセア村から直接砦に向かっているとのことで、道中すれ違わなかった。
一良たちは万が一バイクが故障したら大変なので、きちんと整備された街道を通り、イステリア経由で村へと向かう予定だ。
シルベストリアは砦で留守番で、コルツの相手を任せてある。
『前を向いたままで聞いてくれ。話しておきたいことがある』
先頭を走る一良の頭に、突然声が響いた。
「うわ!?」
突如響いた野太い声に、一良が驚いて隣を見る。
巨躯のウリボウが、一良に話しかけてきたようだ。
「カズラさん、どうかしましたか?」
数台後ろにいたジルコニアが、一良に声をかける。
「あ、いえ、何でもないです。顔に虫が当たっちゃって」
「あらあら。この速さじゃ、痛かったんじゃないですか?」
「はは、そうですね」
一良が少し後ろを振り返って笑い、前に向き直る。
目だけを動かし、隣を走る巨躯のウリボウを見た。
「周りに人がいますけど、話せるんですか?」
一良が小声で話しかける。
『うむ。皆……バレッタといったか。彼女以外は乗り物の運転に集中してこちらに意識が向いていないからな。少ない人数に向けてなら、術が効きやすいのだ』
巨躯のウリボウも目だけを動かして一良を見る。
バイクの騒音で聞こえないかもと一良は思ったが、問題なく彼には聞こえるようだ。
一良が少し振り返ると、バレッタと目が合った。
彼女がにこりと一良に微笑む。
一良は再び、視線を前に戻した。
『貴君の魂はほぼ慣れているようだが、それでも少し 目眩(めまい) がするかもしれん。その乗り物の操作を誤らぬよう、注意してくれ』
「分かりました。それで、話って?」
一良がハンドルをしっかりと握り、運転に集中しながら答える。
『現在、我らはバルベール全域に散って奴らの動向を注視しているのだが、北の国境付近に点在している部隊のいくつかが砦に向かって来ていると報告があった』
「えっ、まだ増えるんですか?」
『うむ。貴君らが戦っている軍勢よりも、今後はさらに多くの者たちと戦うことになる』
「どれくらいの数か分かります?」
『すべての部隊が到着すると、今の1.2倍といったところだな。正確な数は分らん」
「うげ……連中、よくそんなに兵力を動員できますね。兵站とかどうなってるんだろ」
一良が顔をしかめる。
『今は貴君ら以外とは戦を起こしていないようだからな。全力を傾けているのだろう。荷物の運搬も、ひっきりなしに行っているぞ』
彼の話に、一良は数日前にフィレクシアが言っていた「国力が違う」という話を思い出した。
兵力は彼らが圧倒しているうえに、補給に関しても問題なく行われているようだ。
こちらが無線機やら火薬やらを持ち出していなければ、たとえ緒戦を凌げても彼女の言うとおりいずれ磨り潰されていただろう。
彼女の言葉は脅しではない、ということだ。
『できる限り足止めを試みてはいるが、我らは数が少なくてな。あまり期待はしないでくれ。とはいえ、かなり距離があるから日数は相当かかるだろうがな』
「そうですか……でも、いつも手伝ってもらって、本当にありがたいです。そちらの被害は大丈夫ですか?」
『いくらか出てはいるが、仕方のないことだ。貴君らが負けてしまえば、我らの住処はほぼなくなってしまう。遠からず、種を絶やすことになるだろうからな』
「それって、森が焼かれてしまうってことですよね? 燃料として、木々が伐採されるってことですか?」
以前、黒い女性が言っていた「追い立てられて、すべて焼かれる」と言っていた話を思い出す。
あの時は何のことやら分からなかったが、今なら分かる。
『そうだ。武具や道具を作るために、奴らは手当たり次第木々を切り倒して燃料にしているからな』
巨躯のウリボウの声に、憎しみの色が混ざる。
『貴君らと違って、連中は後先を考えておらん。近場の森の木々をすべて切り倒し、残るのは荒廃した土地だけだ。苗木を植えて自然を守ろうという頭が、まったくないようでな』
「それは酷いですね……木がなくなったら洪水と地滑りが頻発しますし、森が復活するにはそれこそ何十年何百年とかかるのに」
『うむ。たとえ新しく森ができたとしても、そこに生きる者たちが再び住み着くとは限らん。取り返しがつかないということを、連中は分かっておらんのだ』
巨躯のウリボウはそう言うと、優し気な目を一良に向けた。
『その点、貴君らはよく分かっていてくれているようで安心したぞ。切った跡地には苗木を植えているようだし、強く硬い木は切らずにおいてくれているしな』
「はい。あなたがバレッタさんに忠告してくれたと聞いて、国中でそうするように連絡しておきましたので」
「ねえ、バレッタ」
一良と巨躯のウリボウが話していると、後ろを走っていたリーゼが隣を走るバレッタに声をかけた。
「はい、何ですか?」
「村で生活してた時ってさ、どんな感じだった?」
「どんな感じ? 生活が、ですか?」
「うん。ちゃんと治政が行き届いてたのかなって。飢饉の時、酷い状態だったんでしょ?」
「はい。カズラさんが来てくれなかったら、今頃……でも、ナルソン様は税についても気にかけてくださってました。あの時はどこも酷い状況でしたし、仕方がなかったですよ」
リーゼが言わんとしていることを察し、バレッタが微笑む。
「そっか……でも、食糧を援助してくれって村長さんはアイザックに言わなかったんだよね? どうして?」
「ナルソン様なら、それができるならすでにやっているはずですから。しないということは、どうしてもできないということです」
バレッタが一良の背を見つめながら言う。
「領地中が大変な状況なのに、日頃から気にかけてくださっている領主様の足を引っ張る真似なんて、できませんよ。それくらい、皆がナルソン様を慕っているんです」
「……そっか。私も、そう思ってもらえるようにならないと」
リーゼが真剣な顔で言う。
バレッタはそんな彼女に微笑んだ。
「リーゼ様なら、きっとなれます。ナルソン様よりも立派な領主様になれますよ」
「あはは。ありがと。頑張るから、バレッタも手伝ってね?」
「……はい。私にできる範囲で、必ず力になりますから」
そう答えるバレッタに、リーゼがもう一度「ありがと」と微笑む。
そうして一行はしばらく走り、昼過ぎにイステリア付近へとやって来た。
穀倉地帯の外周を走っているのだが、作物の世話をしている人々がバイクで走る一良たちを見て目を丸くしているのが見て取れる。
巨大なウリボウを見て慌てふためく人もいることから、イステリアの警備部隊に通報されてしまうかもしれない。
一応、バイクには王家の旗を掲げており、イステリアにも連絡済みなので騒ぎにはならないはずだ。
『カズラ様、ロズルーです。どうぞ』
穀倉地帯の脇を走っていると、一良とバレッタの無線機から声が響いた。
いくつも持って行っても無駄だということで、今回持参している無線機は2台だけだ。
「ん? ロズルーさん?」
一良が後ろを振り返り、皆に手を振って停車の合図を出す。
「カズラさん、どうかしましたか?」
ジルコニアが一良の隣までバイクを進め、停車した。
相変わらず、バイクに跨る姿が様になっている。
運転にもすっかり慣れた様子だ。
「今、ロズルーさんから無線連絡が入って。ちょっと待っててください」
一良が腰の無線機を外し、口元に持って来る。
「カズラです。ロズルーさん、どうしました? どうぞ」
『すみません。ミュラがどうしてもカズラ様にお会いしたいと言っていて。防壁の上にいるのですが、見えますでしょうか? どうぞ』
そう言われ、一良がイステリアの街へと目を向ける。
穀倉地帯の先にあるイステリアの防壁はかなり遠く、一良には人がいるかはとても分からない。
すると、バレッタが自分のズダ袋から双眼鏡を取り出して一良に差し出した。
「カズラさん、どうぞ」
「あ、バレッタさん、すみません。用意がいいですね」
「えへへ。使うことがあるかなって思って」
一良は双眼鏡を受け取り、目に当てた。
防壁の上でこちらに向かって手を振っている人影が見える。
メモリを調整してズームすると、大人が2人と子供が1人いるのが見えた。
「見つけました。今、手を振ってますよね? どうぞ」
『はい。今からそちらに行きますので、待っていてもらってもいいでしょうか? どうぞ』
「分かりました。ちょうど昼食時ですし、休憩しがてら待ってますからのんびり来てください。どうぞ」
『ありがとうございます。すぐに向かいますので。通信終わり』
一良が無線機を腰に戻し、皆に目を向ける。
「そういうわけなんで、ここらでお昼休憩ってことで」
一良が言うと、リーゼがほっとした顔になった。
「ああ、よかった。ずっと乗ってて、お尻が痛くなっちゃった。エイラ、お弁当出して!」
「はい。すぐに準備しますね」
そうして、皆はバイクから降りて昼食の支度に取り掛かるのだった。
「やっぱお弁当って言ったら、おにぎりとソーセージと玉子焼きだよなぁ」
畑の脇で草地に座り込み、海苔に巻かれたおにぎりを頬張りながら一良が頬を緩める。
皆が食べているお弁当はおにぎり弁当だ。
具はツナマヨ、鮭、梅干しの3種類である。
2頭のウリボウには、1頭あたり20個ものおにぎりが用意されていた。
バレッタが黒いウリボウに、リーゼが巨躯のウリボウに、おにぎりを1つずつ口元に運んで食べさせてやっている。
「おにぎり、便利な携行食ですよね。味もいろいろあって楽しいですし」
一良の隣でおにぎりを頬張りながら、ジルコニアが言う。
もぐもぐと咀嚼し、う、と顔をしかめた。
慌てて水筒を手にし、ごくごくと喉を鳴らして水を飲んでいる。
どうしたんだろう、と一良がおにぎりを見てみると、大きな梅干しが半分ほど齧られてあった。
「ジルコニアさん、梅干しは苦手ですか?」
「はい……ちょっとすっぱすぎですよ、これ」
「そのすっぱさが美味しいんですよ。グリセア村の人たちは、皆美味しいって言ってくれましたよ?」
「そりゃあ、カズラさんが持ってきてくれた食べ物なんですから、苦手でも言えないですよ。こんなにすっぱかったら、苦手な人もいると思います」
「う……確かに。リーゼはどうだ?」
巨躯のウリボウにおにぎりを食べさせているリーゼに、一良が話を振る。
「私は平気。お米にも合うし、美味しいと思うよ?」
「バレッタさんとエイラさんは?」
「美味しいと思いますよ。塩気も効いてますし、カズラさんが村で炊き出しをしてくれた時に食べた時は、何て美味しいんだろうって感激しました」
「私もお米によく合って美味しいと思います」
2人が答えると、リーゼが「だよね」と頷いた。
「エイラ、酸味が効いてるもの好きだもんね。お店に食べに行くと、果物の酢漬けをよく頼んでたし」
「はい。酸っぱいものを食べると元気が出るんです」
バレッタの言葉に、他の村人たちもおにぎりを食べながら頷いている。
村では料理はどれもかなり薄味だったので、一良が持って来た食べ物はどれもしっかり味付けがなされていてとても美味しく感じたのだ。
秋刀魚の蒲焼の缶詰を食べた時などは、あまりの美味しさに皆が驚愕していた。
「ふむ。アイザックさんとハベルさんは?」
「お、美味しいです!」
「私は梅干し単品だと食べにくいとは思いますが、おにぎりの状態でしたら美味しいかと。粥にも合いそうですね」
即座に答えるアイザックと、しっかりとした感想を述べるハベル。
ジルコニアは少し不満げだ。
アイザックは何を与えても「美味しい!」と答えそうで、本当にそう思っているのか分からないが。
「皆いいなぁ……何だか損した気分」
「お母様、苦手な食べ物が多いですよね。豆系の料理も嫌いって言っていましたし、お寿司もダメでしたし」
「お寿司がダメなのはあなたも同じじゃない」
むう、と頬を膨らますジルコニア。
そうしてのんびりと食事をしていると、ロズルー一家が走ってやって来た。
「カズラ様、おひさしぶりです。オルマシオール様も一緒だったのですね」
砂埃を立てないようにと、ロズルーたちが歩いて一良の下に歩み寄る。
「ええ。護衛として付いてきてくれて。ロズルーさんたちも、おにぎりどうです?」
一良が自分のおにぎりを1つ、ロズルーに差し出す。
「おお、ありがとうございます。ほら、ミュラ。いただきなさい」
「う、うん」
ミュラがウリボウたちをちらちらと見ながら一良に近寄り、おにぎりを受け取る。
バレッタとリーゼも自分のおにぎりから1つ、ロズルーとターナに渡していた。
「ミュラちゃん、まあ、座りなよ」
「はい……」
ミュラが一良の前に座る。
手にしたおにぎりを食べるでもなく、一良を見上げた。
目の下には薄くクマが浮いていた。
「カズラ様、コルツは大丈夫なんですか?」
「うん。元気にしてる。ミュラちゃんは元気にしてた?」
「はい……」
ミュラが暗い顔でうつむく。
どうしたのかと一良が小首を傾げていると、ミュラが口を開いた。
「あ、あのっ、私、コルツが砦に行くのに、ウッドベルさんを騙しちゃったんです。ごめんなさい……」
「えっ?」
ミュラがその時のことを一良に話して聞かせる。
コルツに頼み込まれて彼のベッドに潜り込み、あたかもふて寝しているように騙してしまったことを彼女が話す。
「そうだったのか……ミュラ、よく正直に話したな」
「どうして今まで黙っていたのか、教えてくれる?」
ロズルーとターナが驚きつつも、努めて優しい口調でミュラに言う。
ミュラは涙目になりながらも、頷いた。
「コルツが、オルマシオール様との約束を守らなきゃいけないって言ってて……どうしても言えなかったの」
「それで、森に探しに行った時にも、一人で奥に行こうとしてたのね? オルマシオール様を探そうとしてたの?」
ターナの問いかけに、ミュラが頷く。
ミュラはぽろぽろと涙を零していた。
「ミュラちゃん、大丈夫だよ」
一良がミュラの頭を撫でる。
「コルツ君は無事だし、彼のおかげで皆助かった。コルツ君とミュラちゃんのおかげで、国が救われたんだ」
「でも、私、ユマさんたちに何度も聞かれたのに、ずっと『知らない』って嘘ついてたの……ごめんなさい」
ミュラはなおも暗い表情のままだ。
コルツとの約束と必死に彼を探すユマたちに板挟みにされて、苦しい思いをしていたのだろう。
ミュラは、コルツが左腕を失ったことは知らない。
彼と再会した時、ショックを受けてしまうのではと一良は心配だった。
「この子、コルツ君がいなくなってからほとんど眠れてなかったみたいで……そういうことだったんですね」
ターナがミュラの背を撫でる。
すると、黒いウリボウが立ち上がってミュラに歩み寄った。
『よく頑張りましたね。彼のおかげで、この国の大勢の人々が救われました。お礼を言わせてください』
黒いウリボウがにこりと微笑み、ミュラに言う。
ミュラは驚いた顔で、彼女を見た。
「しゃ、しゃべった!?」
『あなたのような子供とでしたら、いつでも話すことができるようでして』
黒いウリボウがミュラの頬を舐める。
ミュラは「うひゃあ!」と驚きながらも、されるがままだ。
『私たちのせいで、あなたにはつらい想いをさせてしまいましたね。本当にごめんなさい』
「い、いえ、大丈夫です……うひっ! く、くすぐったいですっ」
ペロペロと舐め続けられ、ミュラは身悶えする。
ロズルーとターナはそんなミュラの様子に、ほっとした顔になっていた。
黒いウリボウも『うふふ』と笑っている。
どうやら、場を和ませようとしてくれているようだ。
「カズラ様、私も砦に行っても大丈夫でしょうか? 何かお手伝いが出来ればと思うのですが」
ロズルーが一良に申し出る。
「んー。来てくれるのはありがたいんですけど、あっちは戦場なんで……砦内も負傷者が大勢運ばれてけっこう凄惨なことになってますし、ターナさんとミュラちゃんはイステリアにいたほうがいいんじゃないかなと」
「ふむ。砦は危険な状況なのですか?」
「いえ、今のところは安全ですよ。こっちの防備に敵は歯が立たないみたいなんで、まず負けることはなさそうです」
「なら、やはり妻と娘も連れて行きたいです。今この国で何が起こっているのか、知っていた方が今後の見識が広がると思いますので」
「う、うーん……バレッタさん、どう思います?」
一良がバレッタに話を振る。
毎度のことながら、一良は判断に困るとバレッタに相談するのが常となっていた。
「んー……」
バレッタがもぐもぐとおにぎりを食べながら考える。
ロズルーは村人の中では一番腕が立つので、一良の傍にいてくれれば心強い。
コルツも仲のいいミュラがいてくれたほうが、きっと心が安らぐだろう。
コルツの母親にとっても、同い年の子供がいる母親のターナだったらあれこれ相談できるはずだ。
「いいと思いますよ。皆、ロズルーさんたちが来てくれれば心強いと思いますから」
「そっか。なら、そうしましょうかね」
一良が言うと、ロズルーはにこりと微笑んだ。
「ありがとうございます。では、荷物を整えた後で向かわせていただきますね」
「あ、それなら俺たちと一緒に行きましょうよ」
「ですね、それがいいと思います。村の人たちも、ロズルーさんたちに会えればきっと喜びますよ」
一良に続き、バレッタもそう提案する。
2人とも、コルツとミュラが再会した際のことを考えてのことだ。
イステリアに避難した村人たちは、反乱軍の脅威が去ったのちに再び村へと戻されている。
村を空けたのは数日だけなので、畑仕事や山から筏で送り届けられる硝石などの物資の受け取りもほとんど支障は出ていない。
「む、そうですか。なら、すぐに準備をしなくては。2人とも、行くぞ」
そうしてイステリアへと走って戻っていくロズルーたちを見送り、一良たちは食事休憩を続けたのだった。