軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

017

「さてと。これからのことですが……ランドさんはソロを希望ということなのであのパーティーからは完全脱退。そしてランドさんは冒険者を始めたときからパーティーを組んでいたため、ソロとしては規定に合わせると、BランクからDランクの間でスタートすることになります」

「間……? Cランクだと思ってたけど違うのか」

「はい。Cランクに固定されず、これから先数日の動きや現状の能力を鑑みて正式なランクを決定することになります。もちろん、数日のうちに実績を重ねればいきなりAランクやSランクも可能ですが……たとえばドラゴンを巣ごと殲滅してきたりすれば……」

無理だ。

だがこの期間はBランクが受ける依頼、つまりAランク向けまで受けられるらしい。

「どうするかな……」

「ミノタウロスは危険度Aの最上位ですし、見たところレイちゃんもかなり強くなっていますよね?」

「ああ……ミノタウロス5体を完封したから」

「え……?」

ニィナさんが持ってた書類を落とした。

「待って下さい! ミノタウロスの死体が5体あったのでまさかと思っていましたが、本当に……?」

「それ以外には無理だよな?」

むしろどうやって倒してきたと思っていたんだろうか。

「まあ……えっと……でもそうなると今のランドさん、単体戦力でSランク相当ですね……」

そうなるのだろうか……?

だがこの辺りはテイマーの難しいところで、強いのはレイとエースであって俺ではないわけだ。

「ロイグさんに掴みかかられても動じませんでしたし、ランドさんの戦闘能力は一度測定したいですね」

「測定か……ギルドに入るときみたいな感じか?」

ギルドに入るときにおおよそのランクを図る試験のようなものがあったのを思い出した。

懐かしい。まだあの頃は一通りのことがフェイドよりできていて、俺がいきなりCランク認定されたことを悔しがっていた気がする。今となってはもうえらい差がひらいてしまっているが……。

「基本的にはあの試験と同様ですが、Sランクに単体で認めるためには、Sランク相当の人物が試験官となる必要があります」

「なるほど……」

「そしてSランク相当となると、まあなんというかですね……皆さん独特ですので……」

言葉を濁しているがまあ、Sランクなんて基本的には化け物揃いだ。ギルドもコントロールするのにさぞ苦労していることが窺えた。

いや別にSランクに認めてもらう必要はないんだけどな……?

「その中でも比較的普通の方がちょうど、近くに来る予定があります」

「普通の……いやSランクの時点で普通じゃないんだけどな……」

「ふふ。まあまあ。で、この方なら普通に手合わせをした上で合否を判定してくださいますので」

「え……まさか……」

「はい。ギルドとしては優秀な戦力を放置できませんから、一度戦ってみて下さい!」

思いがけない事態に陥ってしまった。