軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

016

「一応、そうすればギルドとしてもSランク認定パーティーを失うことなく、メンバー交代だけで処理できたのですが……」

「申し訳ないけど……」

「いえ。当然の判断ですしランドさんが気にすることではありません……が……はぁ……」

可愛そうになるくらいの深い溜息だった。

「Sランクパーティーはやっぱりギルドにほしいんですね」

「はい。それはもう……王都から離れているとはいえここは辺境伯直下の土地ですし、国防を考えてもこの地にSランク冒険者が常駐してくれていたのはありがたかったんです」

ソロでSランク冒険者をやっているようなレベルになると移動速度も普通ではなくなるため、拠点は国内だが大陸を横断して活動しているという人物もざらにいるそうだ。

その点パーティー単位ということであれば拠点にいる頻度も上がり、有事の際にギルドとしても安心らしい。

「ランドさん、我々がメンバーを見繕いますからSランクパーティーを……」

「俺の力だけじゃ厳しいだろうし、俺自身もソロでやってみたいから……」

「そうですか……残念です」

心底残念そうだった。

期待してくれるのは嬉しいが俺がSランクパーティーのリーダーなんて荷が重いなんてもんじゃない。お荷物くらいがちょうどよかったんだなと思いかけるくらいだ。

「ランドさんはだいぶ不当な扱いを受けてきたと思うので……おそらくですがBランクの上位の方と組めれば十分Sランクパーティーとして活動できると思いますよ」

「それは言いすぎじゃないか……?」

俺は冒険者を始めたときからずっとあのパーティーだ。

自分のソロでの実力はわからないというのが実態だった。

「ランドさんはパーティーでこそ輝く存在だと思います。それをしっかり理解してくれる仲間と一緒なら」

「なるほど……」

まあ、そう言ってもらえるのは嬉しいしすこし考えておくか。

テイマーのときにも思っていたんだが、もしかすると使い魔たちだけでパーティーとしての活動もできるんじゃないかと思う部分もあるしな。

そんな俺の考えを知ってか知らずか、ニィナさんが上目遣いでこう尋ねてきた。

「どうしても紹介したい場合は、受けてくれますか?」

「まあ……」

そこまで言われれば断れない。

「ふふん。ランドさんにこの子となら! という子が紹介できるようにがんばりますね」

「いやいや。しばらくはソロでやらしてくれていいから……」

「例えばですが、ネクロマンスについて研究している人とか」

気になる。

「ドラゴンの扱いに精通していてランドさんがドラゴンテイマーになるように協力してくれる方とか」

とても気になる。

「とにかく! テイマー、ネクロマンサーに関する情報は集めておきますね」

「えっと……ありがとうございます」

どうも近いうちにパーティーメンバー候補を紹介されることになりそうな気配を感じながら一旦この話は終えることにした。