作品タイトル不明
183話 精霊王、謝罪する【前編】
勇者エレンが帰還し、神々との戦闘を繰り広げる。
一方でルルイエは、負傷したカルラの治療に当たっていた。
魔力を使って肉体の修復と同時に、霊力を回復させる。
きめ細やかな魔力操作の腕に、カルラは感心した。
「おめー、やんじゃん。こういうの苦手だったろ」
「そうだね。でも、こういう技術も必要だって気づいたからさ」
「そっか」
ルルイエは何か言いたげに、ちらちらと、アスナ達を見ていた。
「んだよ?」
「……別に」
カルラは親友のそんな姿を見て、苦笑しながら言う。
「おーい、アスナ。おめーにルルがいいたいことあるってよ」
「わたしに?」
アスナはルルイエの前までやってくる。
精霊王は気まずそうに目線をそらす。
「ルル。ちゃんと言えって」
「でも……」
「やっちまったことは変えられない。けれど誠意を見せることはできる。だろ?」
「…………」
ルルイエはアスナを真っ直ぐに見て、深々と、頭を下げる。
「ごめんね」