軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

もう一人の問題児

俺達は初めてのダンジョン探索を終えて、冒険者ギルドに帰ってきた。そこにはまたしても、俺達を嘲笑う受付嬢達。

まあ、気にしてないけどね……

それに対して無事を喜んでくれた、我が専属受付嬢フィオナさん。嬉しいよね〜。

「おかえりなさい。ルディ君、エスナさん」

笑顔で迎えてくれた。さて、今回の収穫は……そうだ。周りの受付嬢達が気に入らないから『アレ』をやるかな。

「フィオナさん、今日の成果はどうすればいいの?」

「はい、それではコチラにお願いします」

フィオナさんは悪気無くやってるんだろうな。周りの受付嬢は俺達が手ぶらだから、大した成果が無いと思ってるんだよな。その顔がまたムカつく。だから、フィオナさんゴメンと思いなから……

「ん? ここでいいの?」

「はい。お願いします」

「アカネ」「ピュイ」

俺は肩に乗ったアカネから、今日討伐した魔物の魔石を取り出して貰った。

カウンターには、四つの小さな魔石がコロコロと……周りの受付嬢達はニヤニヤ。

その後、魔物の素材を四体分をカウンターに置いた。

周りの受付嬢達は『えっ』て顔をしていた。

その後さらに、薬草や木ノ実などの採集物を……たくさん、コレでもかとカウンター一杯に出してやった。

周りの受付嬢達は、アゴがハズレるんじゃ無いかと思うくらいビックリしていた。

「えっ、えっ、え〜〜。ちょっとルディ君。これ全部が、今日の成果なの?」

フィオナさんもビックリし過ぎて、前のめりだし。あっ、いい匂いがするし……ブラちらが、紫色かぁ。良い趣味だな。なかなか上級者じゃないか、フィオナさん。そう思っていたら後ろから、

「エッチです……」

と言われた。えっ、エスナさん? 俺にジト目を向けていた。さすが俺達の索敵を凌ぐ、エスナさんだな。隠せなかったか。

「ええ、まあ。今日の成果ですよ。探索したのは、二時間くらいかな?」

まず、新人冒険者はこんなに荷物を運ばない。普通は自分達で、背負えるだけだし。もう少し経験を積んだ新人は、台車なんかを自前で用意して探索に行ったりするけど。

だからフィオナさん含めた受付嬢達は、ビックリしていたのだ。荷物を運ぶ手段がある、イコール稼ぎが良い冒険者になるから。だから俺は大声で言ってやった。

「それではお願いしますね。俺達の専属受付嬢フィオナさん」とね。

俺とエスナさんは、精算を明日にして貰いすぐに宿屋『木漏れ日亭』に帰って来た。アハハ、あのフィオナさん以外の受付嬢達。悔しがってたな……これから俺達が本格的に探索を始めたら、こんなもんじゃないからな。

そんな感じで、受付嬢で遊んで気分が晴れていた。

翌日、冒険者ギルドへやって来た俺達の目の前には……頭を下げるフィオナさんと、ドワーフの少女がいた。なんじゃこりゃ?

「ルディ君、お願いします。この子はミラちゃん。お願いはミラちゃんを、ルディ君達のパーティーメンバーに入れて上げてもらえませんか?」

イヤイヤ、言いたい事は分かるけど、この子『目』が見えてないじゃん。思い切り杖だし……俺達、冒険者だよ? 活動出来るの?

「フィオナさん? 話は分かりましたけど……」

ミラちゃんっていったか? ドワーフの少女。

ドワーフ族……力が強く手先が器用な種族。鍛治や細工等が得意で、その多くの品が高値で取引きされている。

そうか、目が見えないから追放されたという所かな……俺達は似てるのかもな。

「でも、なぜ冒険者に?」

「……アタシだって、出来れば職人になりたかったさ。でも、こんなんで職人にはなれないから、だから目を治せるかもしれない、ダンジョンの宝物を……」

なるほどね。ダンジョンでは稀に、とんでもない効果がある秘薬が見つかる事がある。

『女神の涙』と名付けられた秘薬だね。前世でいうとゲームとかでもあった、エリクサーとかエリクシールとかいわれている回復薬の最上級の物。

あっ、ちなみに俺はその手のアイテムが手に入っても使えず、結局はラスボスまで倒してしまう派だね。

世間では『エリクサー症候群』っていうんだって。

『女神の涙』があれば、俺の左腕も元に戻る可能性が高いね。今はアオイやアカネがいるから、不便はあまり感じないけど……俺が冒険者を目指した一つの目的でもある秘薬だな。

「なるほどね。『女神の涙』か? それなら目が治るかもな……でもかなり難しいダンジョンでないと、確認されてない宝物だよな? その目で行けるのかい?」

そう、そこなんだよね。一応、エスナさんにしたようにアオイやアカネの一心同体ならとも思うけど……俺達に、メリットが少ないんだよね。確かに立派なお山をぶら下げてるし、顔もカワイイ。ロリ巨乳な感じ。

「やっぱり、ルディ君でも難しいですか? もしかしたら、ルディ君ならと思ったのです。このままだとミラちゃんは……」

そうだろうね。多分、あの身体を使った仕事か最悪は奴隷落ちだろうな。どうするかな……

エスナさんの方を見ると、オロオロしてるな。

「エスナさんどうする? この子を冒険者パーティーに入れるかい?」

「……助けられるなら、助けて欲しいです。私もルディさんに助けて貰って、嬉しいですから……多分、ドワーフさんも誰かに助けて貰えるのを、待ってると思いました」

あー、珍しく長文を話たと思ったが……問題児メンバーが増える流れだよな。ハァ〜。