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【連載版】「君なら我慢できるだろう」と義妹を優先されたので、婚約を白紙にしました

作者: 上下左右

あらすじ

伯爵令嬢アリアは、婚約者カイルとの食事の約束を二時間待たされていた。理由は、カイルの義理の妹セレーネの体調が悪化したから。セレーネは聖女候補で、体が弱く、国を救う力があるから仕方がない。そう言われ、アリアは何度も自分の約束を後回しにされてきた。けれど、その日、アリアはついに告げる。「婚約は白紙に戻しましょう」翌日、王都の神殿では、セレーネが正式に聖女として認められるための認定式が開かれる。アリアはいつものように補佐席へ案内されるが、そこで足を止めた。「本日は、補佐に入りません」これまでアリアは、正式な辞令も報酬もないまま、善意でセレーネの祈りを支えてきた。だが、婚約を白紙にした今、彼女を支える理由はもうない。神官たちは「一人欠けても問題ない」と式を進める。しかし、セレーネの祈りは失敗した。魔力供給記録を確認した第二王子レナードは、衝撃の事実を明らかにする。セレーネの祈りのほとんどは、アリアの魔力によって支えられていたのだ。さらに、セレーネの体調不良は嘘だった。彼女はカイルの一番でいるために体調不良を装い、アリアとの約束の日を狙って彼を呼び出していた。偽りの聖女候補は資格を失い、カイルもまた、アリアを軽んじ続けた責任を突きつけられる。一方、アリアは王子レナードから正式に請われ、王都結界を安定させる。本物の聖女と認められたアリアに、レナードは手を差し出す。「もしよければ、私と婚約しないか?」婚約者におざなりにされてきた少女はその日、ようやく自分だけを見てくれる人の隣に立つことになるのだった。

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