軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

欲ある美女のいきつくところ1

ポーラさんを見送ったあと、アルフレッドは冷めやらぬ興奮を隠さず、わたくしとお母様に一通の手紙を差し出しました。

「これ見てください!」

アルフレッドのお母様、叔母様から届いた手紙を見せてくださったのです。

読むと、国王陛下がクリアハート嬢にろう絡されている可能性があると書かれておりました。

何ですかこれは! いったいどうしたことでしょう。本当だとしたら、彼のご令嬢は歴史的な傾国でございます!!

さすがに叔母様もとても遠回しに、濁して書いておりますから断定は出来ませんが、それにしても酷い内容に冷や汗が浮かびます。

懸念すべき点は、もし今、国王陛下が国益を損なうような判断をなさっても誰もとめられない可能性があるということです。

我が国では国王が主権のほとんどを持ちます。

国政では議会も開かれ決議も取りますが、王は一声で議会の決定を覆す力を持っているのです。

王の権力はとてつもなく大きいのですが絶対ではありません。

歴史上にある幾多の政変の末、 今日(こんにち) までにいくつかの例外が作られてきました。

その例外の中で一番強い権力を持つのは太子でございます。

しかし現在太子はおりません。太子がいない場合は、成人の王位継承権が一番高い方と王妃様の連名となります。

このお二方のご意見が一致した場合、王の決定を覆したり、審議する時間を取ったりなどができる決まりとなっているのです。

他にも方法はあるのですが、それは莫大な資金を必要とするため、数十年に一回あるかないかというところでございます。あまり現実的ではありません。

国王陛下は議会を重んじるお方でございますが、もし本当にろう絡されているとあっては何があるかわかりません。

今までの行いから滅多なことはなさらないでしょうが、憂いは残ります。

そして成人された中で王位継承権が一番高い方はエドワード殿下でございます。

エドワード殿下はすでにクリアハート嬢と一妻多夫を宣言されるほどの間柄。

今、この国が本当に傾国してしまう可能性があるのでございます。

王の動向によって、民も貴族も共に倒れることになるのでございます。