軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

未来からの招待状

第18話 未来からの招待状

王城から、再び招待状が届いた。

――断れない。

今度は、晩餐会。

しかも、

「婦人同伴にて参られよ。」

(……嫌な予感しかしない。)

夜の王城は黄金に輝いていた。

王家一族、公爵、大臣、名だたる貴族たち。

その末席に――ソンブレロモネダ商会。

珍獣でも見るかのような視線。

「例の電球の男か。」

「発電機を作ったとかいう。」

料理は豪華だったらしい。

だが、社長は味をまったく覚えていない。

晩餐会が終わり、帰ろうとしたとき。

「お待ちを。」

侍従に呼び止められ、応接間へ。

そこには国王がいた。

「来たのぅ。」

やはり来た。

「そちに頼みがある。」

(ほらきた!)

「爆発した探鉱を復活させる道具はないか?」

(ドラ◯もんじゃないんだぞ……。)

「それは……ありません。」

「では、作れぬか?」

沈黙。

出来なくはない。

換気装置。

ガス検知。

掘削機。

火を使わぬ照明。

未来の知識が、脳裏をよぎる。

「出来なくは、ありません。」

一瞬の沈黙。

王の目が、細くなる。

「頼む。」

「成功すれば、正式に男爵とする。」

「加えて、サンブレロ村周辺一帯の土地を与える。」

土地。

――土地があれば、鉄道が引ける。

物流革命。

街と村を繋ぐ鉄道。

産業が動く。

未来が動く。

「……かしこまりました。」

帰りの馬車。

社長の頭は爆速で回転する。

まずは――

・蒸気式掘削機

・ベルトコンベア

・換気塔

・ガス検知器

図面は描ける。

完全再現は無理でも、原理だけならいける。

(やれるか……?)

不安はある。

だが――

ワクワクもある。

翌朝。

発明家、見習い、職人を招集。

机に叩きつけるように設計図を広げる。

「これを作る!」

工房が、騒がしく動き出した。

――これはただの工事ではない。

街を変える。

国を変える。

未来を、作る仕事だ。

その日。

確かに――未来が動き始めた。