軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

ユ:2つ目の杖?とステータス確認。

グミの戦闘テストを終えて、俺達は拠点に戻って来た。

全く攻撃がふるわなかったグミだが、とりあえずキーナの『何か方法考えようね』という言葉を信じているらしく、落ち込んだ様子は無くてなによりだ。

拠点に戻ると、オヤスモースライムの近くへ行って、プニプニモーモーと何か話していたから、スライム仲間に報告でもしていたんだろう。

……こうなると、家畜認識とはいえオヤスモースライムに名前が無いのがちょっと気になったから付ける事にした。

「相棒はなんて名前にしたい?」

「モーちゃん」

モーちゃんになった。

まぁ家畜枠だし、シンプルでいいだろう。

さて、明日の昼間はバレンタインダンジョン。

と言うことは、その準備をしないとな。

「相棒の蛇の杖、受け取りに行くか」

「あー、そろそろだっけ」

蛇っぽく動く蛇の玩具を作るのに時間がかかるからって完成予定日は長めに取っていたのがそろそろだ。

俺達は名前が非公開だから個人メッセージで連絡を取れない関係上、大体の時期を決めて、行ってみてまだ出来ていなかったら延長という流れになっている。

ちょうど出来上がっていればいいんだけどな。

とりあえず、変装して店に行ってみるか。

* * *

「イイ仕事させていただきましたああああああ!!」

……うん、その五体投地と掛け台状態は様式美なんだな。理解した。

手の上に乗せられているのは、白とピンクと赤の縞模様をした蛇の玩具だ。オッドアイになっている目が持ち込みの結晶で、尾の方に【火魔法】強化の石とカモフラージュ用の【幻術】入りの石が埋め込まれているらしい。

【報復の火炎蛇バングル01】…魔攻変動、魔防変動、火魔法威力+15

炎を強化する力を持った、蛇の形のレゾアニムス製腕輪。

両目に精神を害する結晶が使われており、主人に危害を加えた相手に恐ろしい幻覚を見せる。

製作者:偶蹄・シカディアー

「おおー、かわいい!」

「……思ってたより蛇だ」

結晶効果で中々に攻撃的な効果がついたな。

そして作りやすさの関係でレゾアニムス鉱で依頼をしていたおかげで、魔攻と魔防が変動になっている。キーナは精神が高いから問題無いはずだ。

「ご満足頂けましたでしょうか?」

「大満足です! ありがとうございます!」

「いえいえ、こちらこそ新しい視点の作品を手がけられて勉強になりました。ありがとうございます」

キーナは早速、今まで使っていた杖の精を蛇の方へと移す。

こうすれば、蛇が動くようになるのは早くなるだろう。

新しい箒の方は、精が宿りやすい 微睡(まどろみ) の森の木を使っているから、新しい精が生まれるのは早いはずだ。

シカディアーに見送られながら、俺達は店を後にして拠点へと戻った。

「……その蛇は、名前どうするの?」

「『カマボコ』」

「だよな。知ってた」

キーナは蛇を育てるブラウザゲームを時々やるが、その時はいつもこんな色の蛇に設定して名前をカマボコにして、『立派な高級カマボコに育てるんだ!』とか『ああー!もう売れたー!』とか賑やかに楽しんでいる。

色の指定がまんま同じになった時点でそんな気はしていた。

* * *

「装備はオッケーだし……後は普通のダンジョンの準備で大丈夫かな?」

「たぶん」

ポーションなんかの消耗品を用意して、明日の用意をする。

「……掲示板とか有志wikiには、ダンジョンに入ってすぐ受付があって、そこのスイッチを押すとモンスターが出てくるらしい」

「あ、入ってすぐモンスターハウスがドーンじゃないんだ?」

「そう。そしてそのスイッチに書いてある注意書きによると、プレイヤーのレベルと構成に合わせてモンスターの種類とかレベルとかが変わるダンジョンらしい」

「へー」

今の俺達のステータスはこんな感じだ。

キーナ

種族:デミ・レイス

職業:死霊使いの魔女

Lv47

HP:47

MP:201

筋力:4

魔力:148

強靭:10

精神:120

俊敏:10

ユーレイ

種族:エレメント・フュージョン(闇)

職業:霊狼の射手

Lv53

HP:144

MP:72

筋力:86

魔力:62

強靭:86

精神:51

俊敏:129

俺とキーナのレベル差が少しある、バレンタインダンジョンは平均値の難易度になるらしいから……大体50前後向けのモンスターが出る事になるだろう。

ジャック達は俺達がログインしていない間のレベル上げは完全にお任せにしているが、その場合は主人のレベルに近い辺りになるように調整するようだから、連れて行くのは問題ない。

……まぁお任せは、ちょうどいい狩り対象が近場にいればの話だから、グミは無理だけどな。

普通の住人NPCだとお任せレベリングは死亡が怖くて使えないらしいから、その点は死霊の有利な所だ。

「ダンジョン、どんな敵出るんだろうね?」

「確か……とりあえずチョコレート」

「とりあえずチョコレート」

敵は全部チョコレートで、ドロップも全部チョコレートだって話だ。

バレンタインイベントは、ひたすら分かりやすさを突き詰めたチョコレート祭りになっている。