軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

99話 スクラップアンドビルドシティ

(脳内)リスナーのみんなー!? おはこんばんちわ。

今日は久々、古代ローマからお届けする工場建設ゲー兼都市建設ゲー(リアル)実況のお時間です!

そんなわけでですね、まずは北ポンペイ。

これから3か月 クッキング(都市開発) で何をしたかを解説していこうとぉ~~~思いますっ!!

まず作ってくのは製鉄工房!!

近代の製鉄プラントくらいのデカさの物を作るぞ~!

え? なんでいきなり製鉄プラント作るんですかって?

理由は簡単、ちょっと今の製鉄技術だと銃の量産めんどくさいなと思ったから。

後、資金がほぼ無限湧きしてくる状況になったから。

というのもですね、ドミさんがバカスカ撃っていた初代試作銃。

――メンテナンス後の試し打ちで暴発してご臨終しました。

弾が詰めにくいとドミさんが言ってたからもしや……と思ったら案の定である。

治具で固定しての試し打ちだったから良かったものの、ドミさんがこのまま使ってたら大けがしてたねこれ。

そしてそれに伴い同一ロットの試作品も耐久試験を行ったところ、大体耐久性としては数千発前後ってところとなった。

やっぱり職人を酷使して鍛造を頑張らせたけど想定よりも寿命が短い。

まあドミさんの試作銃が爆発した理由は別にあるんだが、それは後で話そう。

ということで工業的に寿命の問題を解決するなら、どうせなら鋼鉄の量産まで行っちゃおうということで、お嬢様の助言の元南北ポンペイ市民に支援物資をばらまいた直後に何故か 思(・) い(・) 出(・) し(・) た(・) 製鉄関係の知識をもとに鋼鉄を量産していこうと思います!

さてみんなー? 古代ローマで製鋼をするなら何からかな?

そうだね! レンガからだね!

というのも古代ローマ時代、大体鉄を溶かすための炉の温度は1200度前後と推測され、炭素などの不純物混合で融点が下がった鉄でも完全に融解せず飴状の鉄を取り出して鍛造していた。

それ故に不純物の濃度などにバラツキがあり、ドミさん危機一髪が発生したというわけだ。

そしてこれを解決するには鉄の融点である1500度強まで炉の温度を上げる必要があるわけだが、そうすると既存のレンガは溶けるか崩壊する。

だから耐火性のあるレンガを作る必要があるわけだね。

そんなわけで ま(・) ず(・) 用意するのは『珪石レンガ』!!

耐火度は1600度以上! そしてこのレンガは酸性耐火物!

鋼鉄にする際にリンを除去できないから不便!!

え? じゃあなんでこれをまず作ったのかって? 後で話すから置いておこう。

そんなわけでレンガを作るんですが、足りないものが二つあります。

そう、珪石レンガを作る温度まで上げる燃料と、それに耐える 窯(かま) だね。

ちなみに燃料の問題はあまりなく、ブリタンニアから露天掘りで採掘できる石炭をシュー!すれば解決である。

なので問題は窯の方。

そらそうだ、製鉄に耐えられないから製鉄に耐えられる温度のレンガを作るんだ。そのレンガに耐えられる窯だってまだない。

じゃあどうするか?

『もうこれで終わってもいい! ありったけを!!』作戦で行きます。

何をするかというと窯ごと使い捨てにしてレンガを作ります。

当然、古代ローマの技術で作れる窯は珪石レンガを量産するのには耐えられません。

が、しかし。構造を工夫すれば別。

窯の外側に空気層を設ける、窯の耐火れんがの表面に粘土を保護剤として塗るなどの方法でギリギリ1回だけ耐える窯を作ることは可能。

そして窯職人とレンガ職人にブラック労働を強いれば、ほら、大量の珪石レンガを確保!(テッテレー)

当然ながらこんな奴隷でもそうそうやらされない酷使無双状態に置かれた上に、自分たちが何のためにこの作業をやらされているか分からないレンガ職人はキレ散らかして暴動を起こすが、そこの対処は高潔な旧ポンペイ有力者の皆様とフェリクスのおっちゃんが 人身御供(イケニエ) として対応するので俺は痛い思いをしないのでOK。

そうして耐火度1600度の珪石レンガを入手したら?

そうだね! コークス炉を作ろうね!!

鋼鉄の量産には高エネルギーな燃料が必要。

材料として適切なのが石炭なのだが、石炭には硫黄などの不純物が無視できない割合で含まれており、このまま製鉄に使うと不純物まみれで鋼にはできない。

そのため乾留と呼ばれる蒸留に似た処理を行い、高炭素の燃料であるコークスにする。

ちなみにこの過程で副産物として一酸化炭素ガスやコールタール、その他硫化物など様々な有用な副産物も生成される。

基本的に全部猛毒だが、一酸化炭素は製鉄における還元剤(鉄鉱石から酸素を奪う)などに使えるしコールタールはフェノールなどの各種化学製品原料として使える、そして硫化物は硫酸になるので全部有用だ。

そして大量のコークスが得られたら、いよいよ製鉄!……に必要な『ドロマイトレンガ』を作っていく。

ドロマイトはローマンコンクリートの混ぜ材として利用されていたのでこれまた入手は容易。

そしてこれを珪石レンガを大量の保護剤で保護した使い捨ての窯でコークスを使い焼成することでドロマイトレンガを作る。

ちなみにここでも当然ながら完成前に崩落する窯が大量に出てくるので、キレ散らかした職人による暴動が日間ベースで発生するが、さっきと同様イケニエの皆様に処理してもらう。

こうして塩基性の耐火度1800度以上の耐火煉瓦、ドロマイトレンガが完成する。

さて、こうやって職人さんを酷使無双し、ヘイトは全部都市上流階級の皆さんとフェリクスのおっちゃんに擦り付けてレンガを作ったらー??

そうだね! 今回の本命、製鉄! 塩基性の耐火煉瓦もできたので『高炉』と『転炉』を作っちゃうぞー!!

これらの構造は、細かいところまで説明していると日が暮れてしまうので要約すると、鉄鉱石とコークス、そして石灰石などを高い塔のような炉の頂上から投下し、熱風で加熱するとコークスが激しく燃焼し、その結果発生した膨大な熱量と一酸化炭素が鉄鉱石に含まれる酸素を還元反応でガンガンうばい酸化鉄が鉄になっていく、そして塔の下部に行きつくころにはスラグ(不純物)と溶けた 銑鉄(せんてつ) になって出てくる。

送風機は水車とクランクにより24時間稼働できるので、高炉をいったん作ってしまえば、耐火煉瓦の寿命が来るまで24時間連続製鉄が可能というわけだ。

というか高炉は一度炉の熱を落としてしまうと再稼働まで結構な時間がかかるので、可能な限り24時間稼働が望ましい。

当然ながら3交代制のブラック労働がまた発生するわけだが、そこはぶちキレる鍛冶職人さんをフェリクスのおっちゃんに何とかしてもらう。

この工程については労働時間的にはヒヤリハットが起こらないレベルには収めてるし、ヘイトコントロールさえできればそれでよいのだ。

そうして完成した銑鉄は耐久力がそれほど必要ない部品はそのまま各鍛冶職人の工房に設けた反射炉で再融解し鋳物にして部品を完成させる。

しかし銃身や薬室などは銑鉄では火薬の爆発に耐えられないのでこの先の工程、製鋼工程で作られる鋼鉄を使う必要がある。

そんな感じで製鉄最後にして最大のチート『転炉』!!

塩基性のドロマイトレンガでこれを作ることにより、高炉から流した溶解した銑鉄に炉の底部から空気を吹き込むだけで酸化熱が発生し、化学反応によって脱炭や不純物の分離ができ、低炭素鋼の製造が可能になる!

ちなみにここで重要となる部品の『空気を炉に送るポンプ』は初期ロットの鋼鉄ができるまでは銑鉄製なので、鋼鉄量産ができ次第速攻で置き換える必要があり、鋳物職人が暴動を起こすのでフェリクスのおっちゃんに何とかしてもらう。

なお、転炉と言えば回転するアレを思い浮かべる人が多いだろうが、実は回転しなくても転炉だったりする。

本来の意味は銑鉄を鋼に転換する転換炉なので転炉というのが正しい。

北ポンペイにおける転炉も同様で、現段階においては鋼鉄が不足しているので固定型の転炉だったりする。

レンガの寿命の関係で年に数回は建て替えが必要なので、転炉は夏前には現代人のイメージ通りの転炉になるだろうけど。

まあ転炉になるころには各種レンガの量産体制も安定していることだろうし、職人の暴動はある種の伝統行事としてのフェリクスのおっちゃんや都市参事会員に飯と酒を 集(タカ) るなどのカツアゲの種として残る程度には安定するだろう。

……そのうち北ポンペイの伝統的な祭りとして(上流階級)カツアゲ祭りが成立しそうだな。

ちなみに銃に使う鋼鉄は低炭素鋼だと耐久性に少々難があるので、転炉の後に二次精錬で炭素量を調節したりする。

さて、そうして良質な鋼鉄が量産できるようになったらー?

そうだね、次は銃の改良だね!