軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

ノムチへの再出発

結局、翌日も 戦馬(バトルホース) の足を利用して、川下や川上の周辺を調査してみるがリザードマンに遭遇することは無かった。

「ま、もし残党がいても、拠点にしていた洞窟のボスが死んだことを知って逃げ出したのだろうな」

「その残党が村人を襲わないと良いのだけど」

「今までも目撃してもすぐに逃げられた住民達だから、と思うしかないかな。いつまでもこの街に滞在できないし」

調査報告とその報酬を受け取り、翌日には川近くの街を去ることにする。

「フィジ、留守番の間に美味い店は見つけられたか?」

「どうせそう言われると思ったから、探しておいたわよ。港街のセグンほどじゃないけれど、魚料理が売りの店よ」

「お、良いじゃないか」

「ジモはそうかもしれないが、俺はリザードマンの尻尾の口直しに肉が食べたい……」

「尻尾も 淡白(たんぱく) で良かったじゃないか?」

「今はこってりした方の肉が食べたいんだ!」

最終的に、フィジが見つけた魚料理の店で皆が食事をした後、おすすめの肉料理の屋台でもう一食、ヨルクとそれにつきそうゾフィが通訳兼案内のフィジと一緒に食べることになった。

「ま、油断すると危ないと改めて思わされる経験だけはできたよな」

「シミの言う通りね」

「中つ国での魔物の村より小規模だったから拍子抜けだったな」

「アイツらの武器でも、 三又槍(トライデント) が特に良い金になったから良かったよな」

リザードマンとの話をそのように明るく振り返るシミリート達。

自分が地元のために魔物を倒して欲しいと頼んだことを申し訳なく思っているフィジへ、たいしたことないというアピールであることもわかっているフィジ。ただ、それを口にするとその気持ちを踏みにじるように思えて、黙って頭を下げる。