軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

港街シオサキから出発3

「じゃあ、船ではトリアンに帰られないということね」

宿屋で集まった仲間8人。港での結果を踏まえて相談する。

「でも、こっちに来るときに船で1ヶ月くらいだったよな。陸だとどのくらいかかることやら」

「あら、私は陸路でも良いわよ」

「カミラは、実家に帰るのを引き伸ばしたいだけでしょう?冒険を続けるために」

「そうよ。でも、それだけ色々な国を見ることになれば、商売への経験になると言えるわよね」

「ま、あてもなく海路が復活するのを待つよりも陸路の方が良いかもね」

「ユリもそう思うでしょう?」

念のためにとツキノハラに戻る案もサンダーが聞いてくるが、もう一度ツキノハラに行くとそれこそもう2度と出発すると言えなくなるくらい根が生えてしまいそう、という皆の懸念があり、却下になる。

「じゃあ、陸路でまずは北西に向かって、そこからは南西のトリアンを目指すのね」

「トリアンに到着する直前には、ビザリア神聖王国を通るけれど大丈夫よね?」

「戦争があったのは国家間の話だし、ドロテアもあの国に身寄りが居ないなら関係ないわよ、きっと」

「……」

「心配しても仕方ないか」

一応、冒険者ギルドに北に向かう護衛依頼などがないかを確認するが、暇を持て余している地元の人たちがたくさんいるのでよそ者にまわして貰える仕事は無いらしい。

「懐が寂しいわけでもないし、俺たちだけで行くとするか」

「そうね。シミの言う通りね。海を左手にしてぐるっと回ればトリアンに帰り着くのよね。楽しんで行きましょう!」

皆も、不安よりも楽しみの方を多くして、戦馬にまたがり港街シオサキから北上するのであった。