軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

256.招待状をいただいた

親方たちに別れを告げ。鍛冶屋ストリートを離れた小道の影でクランハウスへ直行。ストレージに蜂蜜を入れなければ。結構重い。

そうやって移動作業をしていると、メールが届いた。

運営からだ。

いや、表向きは、王宮への招待状。空の国戦での貢献度によってお呼ばれするやつ!!

俺、そこまでやってない……いや、竪琴探し頑張ったかな。

どうやってそこら辺判断してるんだろう。前に受けたクエスト系よりポイント高い。3256ptももらっちゃってる。なんだろ~。

ソーダ:

メール見たか!?

セツナ:

見た。

八海山:

来てはいるが、招待はならず、かな。金をくれた。報奨金的な。

ピロリ:

私もお金だけだわー。残念。

半蔵門線:

拙者は来たでござるねー。

フォーマルセット付き。色選べるでござる。

柚子:

竪琴探しに行った組と、そーちゃんは天幕の中にお呼ばれしたからかな? 動画楽しみにしてるのじゃ。

ソーダ:

俺はたぶん、騎士団と連絡たくさんとってたからかな。

案山子:

今回の1位は由香里さんでしょッ! 俺も行けるッ! なんでだろ?

八海山:

たぶん普通に中央に参加しているだけよりは、色々働いている方が呼ばれているんじゃないか? 案山子は島渡しの魔法を最後の方まで使っていたろ。

ピロリ:

ありそうね。半蔵門線は竪琴探しで見つけたんでしょう?

半蔵門線:

そうでござるね。最初に音に気付いたのはセツナ殿でござるが。

ソーダ:

セツナは見たってのは、招待されてる?

セツナ:

うん。されてる。色なににしようかな。黒でいい? 燕尾服、初めて着る。

柚子:

せっちゃん黒髪だから色付いてる方がいいのじゃ。グレー系とか!!

赤にしろだの真っ白で行けだの好き放題言われたけど結局グレーと言うよりはシルバーにした。ソーダは髪が赤いから無難に黒だそうだ。お前こそ赤にしろ。半蔵門線は相談する余地もなく黒1択。

『スレで情報出し合った結果としては、図書館で新しい情報を見つけた組が結構貢献度高かったらしい』

『あー、だから俺も呼ばれたのか』

納得。

『潜入組の中でも、隠し扉とかを見つけた者たちや、拙者が竪琴弾いたときにそこにいた者たちのポイントが高かったでござるね。セツナ殿、【翻訳】で取説訳したのも加算されてるのではござらんか?』

『ありそう!! アレは俺、ファインプレー』

我ながらいい働きをした。

こうやって貢献度が漏れると、他のサーバーで同じことが起こったときに揉めるそうだ。

『そりゃ、みんなご褒美欲しいだろうしな。……空豆の話したら他鯖加速するな。……怖いからやめておくか。温泉が芋洗い温泉になってしまう』

『すでに木魔法なんじゃないかとは言われてたよ』

ソーダと八海山の話に震えた。

『とりあえず【翻訳】の動画は近々まとめようと思う』

『入手経路内緒で』

『当たり前だろ……第7都市の貸本屋とかなんだよあいつ』

『セツナ君だけ出てきていない都市の話が寄って来てるんだよな』

『怖い怖いでござるね~』

『まあ、内緒にしてる子もいるだろうけど、怖いわねーっ』

俺とソーダ、半蔵門線、案山子は貴族門のところで1度招待状を見せた。アイテムとして送られてきた。

いつもチェック厳しいくせに、今日はするりと通される。

ちなみに、俺、アンジェリーナさんにこの衣装見せに行った!! そうしたら、「あら、素敵ね」って……平常心でした。鉄壁過ぎる。燕尾服程度じゃいつもと違う反応は引き出せなかった。悔しい。

会場までは招待状を見せた瞬間ナビが発動して前方に矢印が見える。むしろそこをそれることができないようだ。半蔵門線が透明の壁に阻まれていた。

『そういえば、顔、初めて見た』

いつも黒い布で顔の半分を覆い、頭にも頭巾被っているので初めてのご対面だった。

『なんだか落ち着かないでござるが……通れそうになかったので仕方ないでござるよ……』

ヒューマンタイプの黒髪短髪までは一緒なんだ。

『ウルフカット!! しかも、襟足紫じゃん!!』

『くっ……バレてしまったでござる……』

『イケメンは貸本屋出禁なんで』

『アバターわざとじゃない限りだいたいイケメンでござろう。あとは好み。自前エフェクト持ってるヴァージル殿くらいでござるよ、絶望的に敵わないのは』

『あれは無理だな』

ソーダが大笑いする。

『俺もイケメンにしたのにっ! アレには無理ぃ』

長身青髪ポニテイケメンエルフ、敗北。

『みんな美男美女になりたい願望があるのよ~』

それはまあそう。ゲームくらいかっこよくなりたいよな。アンジェリーナさんに出会う運命ならもっともっと盛ればよかったっっ!! くうぅぅぅ!!

そんな話をしていたら会場に着いた。すでにたくさんの同じような燕尾服を着たプレイヤーがたむろしている。

会場はかなり広いホールで、夜会などを行う場所なのだろう。壁際に小さなテーブルと椅子が用意されているが、燕尾服はそこら中で立って談笑している。ドレス姿の女性も多い。ドレスは裾が広がった、お姫様といったものも多いが、タイトなドレスもあった。わりとそこら辺はごちゃまぜ。

というか女性は色々選べて羨ましいなおい。

赤だろうとか言ってた燕尾服、黒紺グレーシルバーの4色だったよ。基本シャツとかは白だし。

それでもこれだけの人数が集まるとなかなかに壮観だ。

「よ、ソーダ! 結構来たんだな」

手を上げて近づいてくるのはロジックのダインだ。

「うちは俺とこいつだけ」

後ろには濃い青のドレスを着た女性が1人。軽く頭を下げて、それじゃあと手を振って去って行った。

「貢献ポイント取り方結構難しかったな」

「戦闘には当然参加するから、それまででどれだけ情報得たかって感じだよな」

「さっきジラフもいた。あっちは調べ物をしてたやつが結構いたらしくて、5人ぐらいいた」

「まあ、深淵は母数が大きいし」

ダインとソーダが本格的に話し込み始めたところで、案山子が離脱。

「ちょっと料理チェックしてくるッ!」

「拙者も忍者仲間と挨拶してくるでござる」

「うおっ!? 半蔵なのかっ! わっかんなかったー!! アバターかなりイケメンに作り込んでるじゃん。顔隠してもったいなくね?」

「拙者忍びのものゆえ、それでは御免!」

「徹底してるなぁ」

みんな思うところは一緒。

俺は特に行くところもないので2人の今回の戦闘の感想を聞いていたが……会場入り口がざわついたのでそちらを見る。

ま、まぶしっ!!!