軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

216.ローレンガで噂話

13属性中、火氷風地水毒は手に入れて、聖は許可を取っているところ。今後野生のものも見つけたい。時魔法はまだとっておらず、木無は見つからない。闇はまあ取れないだろう。星は論外の魔法。

ということで、残りは雷となった。

雷の花はヒガンバナ。

ログインしてチャットで聞いてみる。

セツナ:

どこかにヒガンバナ咲いてるのを見つけてませんかー?

ピロリ:

ヒガンバナって、あれよね、赤い花よね

ソーダ:

知らないなぁ~

反応がイマイチだと思っていたら、半蔵門線から一言。

半蔵門線:

あれ、毒草でござるよ。

おお……ビエナちゃ~~~ん!!!

まさかの2つもお世話になるとは。

ヒガンバナも花の部分を手折って、また放置しておけばいいと言われた。ベラドンナと同じように鉢植えにしてくれている。

ということで本日もまたローレンガにやって参りました。

ウロブルからローレンガは危うくやられそうになるから怖いが、仕方ない。ぎょろちゃん頼りの空路だ。

たまにキリモミしだすとモンスターに狙われている。

ローレンガに着いたらあとは渡し船だ。この行程は結構気に入っている。船とかなかなかリアルでは乗れないし、楽しい。なんの偶然か今日はアキヒトさんだった。

「お久しぶりです」

「よお! セツナ! どうだ、冒険は順調か?」

「はい、付与師になりました。あの頃から比べて結構強くなったんですよ」

「そりゃすごい」

ちょっとした世間話。

「一緒にいた友だちも強そうだったもんなあ」

「彼らは俺よりさらに強いですね」

そうかそうかと何度も頷きながら船を動かしていく。

「なんでも、ウロブルへ行く道の途中にかなり強いモンスターが棲みついてしまったらしいぞ? 聖騎士団が討伐隊を組むんだが、向かうとなりを潜めるとかで、なかなか討伐できないらしい」

へ、へえ?

「聖騎士団の討伐となったら最低でも一個小隊だろ? 人数の多さに隠れちまうのかもしれないな」

「実質的な被害が出ているんですか?」

「流通に影響が出るのも時間の問題だって言われてるよ」

ほ~。NPC的クエストのヒントだ。

「商人の方たちが徒党を組んで移動し続けるのも限界があるでしょうからね」

「そうなんだよなあ」

「友人にも話をしてみます」

「まあ、なんかわざとらしい話ですまないが」

「いえいえ、みなさんが安全に暮らせるのが1番ですよね」

NPCの幸せはアンジェリーナさんの幸せだ。

とりま触媒作りからお願いする

「こんにちは~カクさん!」

「お前はいつも元気だなぁ」

「毎日が楽しいですからね~。今日もまた触媒をお願いします」

そういって花と前に砕いてもらった貝を取り出す。

「言ってた分集めきったのか」

「はい! 結構大変だったけど」

「それじゃあこっちに来い」

今日は管さんいないや。

作りながら世間話。

「そうだ、あいつから伝言聞いた。日本刀の触媒な。一覧表作ってやったから後で見せる。ローレンガで店持ってた刀匠が長患いで寝込んでいるから、今日本刀を使っているやつがいるとは思わなかったぜ。あいつ以外に日本刀を打てるやつが、今ローレンガにいない」

「そうなんですか!?」

これは、日本刀ないやつか。

「お年を召された方なんですか?」

「いや、若いんだがなぁ。どうにもこうにも治らないらしいな。若いのに腕の良いやつだったんだが」

「何が原因なんでしょうね」

「俺は医者じゃないからわからないなぁ」

「ここら辺で採れない薬が必要とかなら探すんですけどね」

なんてことを話しているうちに触媒錬金が完了した。

やったー!! これで一覧表にあった物は全部揃った。雷の固有スキル試してみたいな。

日本刀用の触媒一覧。そして、ついでだとばかりに刀匠の家を教えてもらった。

「まあ、何かの保険だな」

「今度1回訪ねてみます」

触媒が全部揃ったのが大変満足だ。

ここのところまたアンジェリーナさん成分が足りないので、とにもかくにもアランブレだ。ゆったりするぞーっ!!

夜になるまでゆっくり本を読み、日が暮れたらミュス狩りをした。

あー満足。

さて、日本刀に関わるのは半蔵門線だ。

クランハウスで起きて1階へ降りると、みんなが揃っていた。

「おはよー」

「せっちゃんおはなのじゃ」

「おはようセツナ君」

テーブルにご飯並べて雑談中だったらしい。俺も参加する。

「そうだ、ローレンガから少し行ったところにモンスターが出て流通に影響が出そうだって言われたよ」

「ああ、なんかここ数日で噂になってるな。人数制限マップなんだと思う。ただ、どこなのかがイマイチわかってないらしくて、まだ発見されてない」

既出の情報か。

「あとは、半蔵門線さんは日本刀に興味ありますー?」

「ないわけがないでござろう!」

「なんか、ローレンガ唯一の刀匠が寝込んでるらしいです。一緒にお見舞い行きますか?」

俺の問いかけに半蔵門線……だけでなく全員が立ち上がる。

「そのまま採取の旅とかもありえるから、【持ち物】準備しろよー?」

「えー、病人のところにぞろぞろ押しかけるの迷惑じゃない?」

俺の言葉に全員ピタリと止まる。

「NPC相手にそこまで考えるのセツナくらいだぞ……まあ、じゃあ家の近くまで行くけど中に入るのは半蔵門線と2人で行って来いよ。その後の展開どうなるかみたいからついてくのはついてく!」

「私たち、『湧き水亭』でご飯食べてましょうよ~」

それは後でにして欲しい。俺も行きたい。

ポータル移動でその後は渡し船。

宣言通りやつらは『湧き水亭』へ向かった。後でもよくね!?

地図にポイントがついているところへ向かうと、店舗の裏側が自宅のようだ。店舗の扉は固く閉まっているので、裏へ回り、すみませーんと声を掛ける。

すると可愛らしい着物姿の女性が現れた。

「突然すみません、日本刀のお店があると伺ってきたんですが」

「あいすみません、今主人は病で伏せっておりまして……仕事は出来ない状態なんです……」

よくみると、化粧に隠れて女性の目の下に黒いクマがある。看病疲れか。

「それは……申し訳ありませんでした。ご主人の病気は、何か薬が必要なものですか??」

「それが、お医者様でもよくわからなくて」

うつむいてしまった彼女に、俺と半蔵門線は顔を見合わせる。

原因は何なんだろうか……あ、そうだ、と思いついて話を続けた。

「あの、俺、来訪者でして。来訪者が習得できるスキルに、【鑑定】というのがあります。ご主人の【鑑定】をしたら病の原因がわかるかもしれません。1度お顔を伺ってもよろしいですか?」

俺の提案に彼女は目を丸くしたあと、パァっと顔を輝かせた。