軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

201.修復用素材

リアル一夜明けて。

ネット検索して修復師お勉強してきました。その歴史とともに!!

ただ、そこまですごい本がたくさんってわけじゃないんだよね。普段読んでいるものは、リアルのハードカバーって感じの物が多い。

昔の分厚いきらきらした物はそこまでない。

それは今まで触れてきた本がそうだっただけで、閉架図書にあるものはもっとすごいかもしれない。ちょっと楽しみだ。

退魔の書のアップグレードに関わっている件は、幸い八海山が持っているので、アップグレードできたら周知するという話で決まった。

それまでに、アンジェリーナさんの貸本屋ばかりでなくイェーメールもうろつくよう厳命された。隠し通したいならきちんと裏工作しろとも。

頑張りますよっっ!!

最終的にバレるとしても、なるべく後にしたい。色々と考えて、修復師の重要性はわかっているつもりだ。

さあー、ドキドキの修復師生活1日目だよ~★

思い切りドアを開ける。

が、開かない!!

ぴえっ……。

『セツナくん、今日は仕事が入ったの。修復師のお仕事よ。ただ、今の貴方を連れて行っても何の役にも立たないから、ごめんなさいね』

直球ドストレートに無能って言われるの、ふぐっ……愛の鞭、辛い。ハトメールに打ちのめされる。

『昨日のように破れなどを修復するときに必要な素材集めをしてくれるかしら? ちょっと忙しいからオルロから聞いてね』

留守の間の弟子の指示まで完璧! さすがはアンジェリーナさんだ。

俺は喜び勇んでイェーメールへ向かった。ぎょろちゃんと空の旅。まあイェーメール間はかなり短くすぐ着くんだけどね。

降りると人混みに紛れて、途中から【隠密】使って進む。何がどう回ってアンジェリーナさんがバレるかはわからないからな! イェーメールにやたらといるのが目撃されてりゃ十分だろ。

「こんにちは~」

「おう、セツナか。アンジェリーナから聞いてるよ。やっと認められたそうだな」

「へへっ、認められ……やっと?」

「前から誘ってみたらどうだと言ってたんだがな、本屋になりたいのと修復師になりたいのは違うだろうとアンジェリーナは悩んでたんだよ」

なんと!!

「オルロさんが後押ししてくれたんですねー! ありがとうございます」

「本の虫の行き着く先はだいたい決まってるんだ。修復師として使えるようになるといいな。せいぜい努力しな!」

「はいっ!」

ということで、師匠から言いつかったことを伝えると、オルロは何度も頷いた。

「材料集めはめんどくさいからな、やってくれる若いヤツがいるならそれに越したことはない。俺の分もよろしくな」

「任せてください!」

後押ししてくれたオルロさんの分くらい喜んで採って参りますよ!

「お前もそこまで強いってわけじゃねーから、十分気をつけろよ」

「はーい!」

きっとこれは修復師専用おつかいクエスト。

「行ってきます」

どれもイェーメール近辺のマップで得られるものだった。

まず1つ目。ビスコスの幼虫。

幼虫かぁ……そこまで得意じゃないんだよなぁ。でも文句言ってる場合ではないので挑戦しに行きます。

と思ったが、先日のオリオン再来。

「ぎょろちゃぁあああんすとおっっぷ!!!」

食べるわけじゃないんだよなぁ。遊んでる感じに近い。

他の騎獣に何か癖があるわけじゃないのだが、本能的にやっちまってる感じ。はやにえとはまた違った別の何か。猫が遊ぶ感じかな。

ちょっと石に戻っていてもらうことにしました。

素材採取にならないのよ、ぎょろちゃん。ごめんな。

幼虫は……結構でかい。俺の親指くらい。それを渡された採取用瓶にガンガン詰めて行くだけだ。

詰めるだけですよ。耐えられない人は絶対いるやつ。俺も直接手で掴むのをためらわれる大きさだから、ビエナちゃんにもらった毒草に対応できる手袋はめて掴んでる。

特に何をしてくるわけでもない。鑑定してもビスコスの幼虫としか書かれていなかった。

まあ簡単に捕まえられるならそれに越したことはない。

指定数をゲットしたので次の場所へ。ファンルーアへ近づくのでちょっと道中のモンスターが強くなった。とはいえ、まだまだ余裕である。狐のようなオレンジ色の獣だった。氷付与をして、固めつつ倒した。固有スキルがわからないので。【ひと突き】と【突き刺し】が基本だ。

2つ目は植物。アマルの実という赤い手のひらにすっぽり収まる実だ。姫リンゴくらいの大きさ。この実がなってる木はすぐに見つかった。ただ、問題はその周りにいるモンスターだ。赤と黒でなかなかに毒々しい蜘蛛がカサカサしてる。鑑定をすると、毒などの状態異常はないが、糸に絡め取られるそうだ。うーん。火ですね!

「【ファイアーアロー】!」

知力ちょっとあがったので威力も増している。

木を燃やさないように単体を狙った。

「【シードウィップ】」

援軍も頼んだ。

「【ブランチウィップ】」

とりあえずこれでいけるだろう。

これ以上大きくするとアマルの実の木より大きくなって被害が出そうだった。

剣に火を付与して戦う。まだ専用触媒は手に入れてないのでこれは前の花びらと枝で作った汎用触媒。火付与は、炎を纏う剣になるので、切るだけでも十分強い。

木もいい働きをしてくれて、なんとかアマルの木の周りから蜘蛛を退けることができた。よしよし。実は2つで十分だと言われている。絞ってなんかするらしい。

さて最後。これが難関だそう。難しそうなら帰ってきていいとも言われていたが、ここで退いては男がすたる。なんとしても持って帰りましょう!

またもや植物なのだが、アマルの実と同じくその周囲に強いモンスターが出る。モンスターはなんと、ヘビ。大蛇が出るのだ。俺より大きいらしいから、隙を見て採ってくるが吉と言われた。

スピードはそこまで早くはないが、こっそり忍び寄ってくるという。

ハハハ、雑魚めっ!!

忍び寄るのは【気配察知】ですぐわかった。

そして、大きく単体のモンスターにはめっぽう強いのだっ!!

「ぎょろちゃん先生、頼みます。【フロストダイス】」

4以上確定! てことで4と5で20秒。俺はその間にフォモル草をせっせと採取。

すぐに凍らせる。

指定個数を採取し終わったところで、攻撃に転ずることにした。

【フロストダイス】からの、

「【業火】」

なんといっても頭部を狙えるのがいい! 顎下から脳天突き抜けて爆発のような炎が刀身から発せられれば、致命傷。これ、専用触媒になったらさらに威力増すんだろ? 楽しみ。

「ぎょろちゃんサイコー!!」

ドロップのヘビの目や、うろこを手に入れうはうはしながらタウンハウスへ帰還。そこから再びイェーメールへ戻ってオルロへ回収した物を見せたら、褒められた。

1人じゃちょっと不安もあるが、ぎょろちゃんがいたら百人力です。