軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

174.種の集め方

ミッション完了のお知らせが届き、 魔鉱石(マジックストーン) の分配率が上がったそうだ。やったー。

帰りの船はまた魚釣りをしてゆっくりだ。

木魔法を使う騎士さんが、種の採取場所を教えてくれた。

「種ってどうやって手に入れればいいか知らなかったんで助かります」

「普通の木の種もいいけど、木のモンスターの種も面白いものが多いからお勧めだよ」

それは、確かに面白そう。

木のモンスターか。

ぱっと思い出すのは……エルダードリュアス。あいつの種かぁ。

「モンスターの木の種って、どうやって手に入れるんですか? いや、実があればそれなんでしょうが」

「モンスターは討伐したときに落とすものが多いね。たまに特別な方法で手に入れるタイプのものもある」

俺が期待の籠もった瞳で見つめると、教えてくれたよ~やったね。

ファイアートレントという、炎に強く、氷に弱いタイプのモンスターだそう。

「1人じゃなかなか難しいと思うが……」

「あ、友人がたぶん一緒に行ってくれると思うので、せっかくなので挑戦してみます」

ファイアートレントの種が出る倒し方を聞いたり、そのファイアートレントを使った楽しい狩りの仕方も聞いた。

「やっぱり木魔法楽しいなぁ」

「木魔法は未知の現象だらけさっ。基本【シードウィップ】からの【ブランチウィップ】、そして【グローイングアップ】の3つで回せるっていうのもいいね。たまに種によって固有のスキルが出るらしいが、俺もそこまでまだ学んでいないんだ。伝説の木魔法の使い手がいるらしいが、まだお会いしたことはないんだ」

ほ、ほう。

「なんだっけな、あ、……アルボルだ。そう。確か著書もあったはずだよ」

んん~残念! 始末しました。

雷メインだけど、今木魔法研究中らしい彼は楽しそうに木魔法を語っていた。

ごめんね。伝説もういないんだ……。

収穫ばかりの船旅だった。よかったよ。

船上でログアウト、起きたら船は船着き場の沖で揺られていた。

船員さんにボートを出してもらって、王都へ帰還。

「ようセツナ。おはようさん。お前への報酬だ。怪我人が一切出ず、さらにおかしなのに絡まれたからって、国が報酬弾んでくれたぞ」

騎士たちの姿はなく、ハザックと数人、職人がいた。

魔鉱石(マジックストーン) 、たくさんもらった! ご飯ほとんど放出したのに、【持ち物】限界ギリギリの重さ。鉱石だからやっぱり重かったみたいだ。

でもこれで、付与剣へ一歩近づいた。

「ヨーラン商会のことはあまり吹聴しないようにな。これから騎士の方がケリを付けに行くそうだ。お前は巻き込まれただけだから、知らないこと、でいっておけ」

「はーい。楽しい船旅でした。ありがとうございます」

「こっちこそ、みんな無事で助かった。ほら、お前のお仲間も付与剣いるなら連れてってやるって言っておけ。あと、余った 魔鉱石(マジックストーン) はオークションが開かれるから、そっちに参加するならそれもよしだ。教えてやらないと、あんまりおおっぴらにやるもんじゃないから知らない間に売り切れるぞ」

なんか、の情報?

「色々ありがとうございます」

「よし、お前ら、酒場に行くぞ」

職人の皆さんはこれから酒盛りの模様。楽しそうでなによりですよ。

セツナ:

魔鉱石(マジックストーン) ゲットです。

なんかオークションに出るらしい。

ただ、ハザック親方が採りに行くなら連れてってやるとも言ってました。

ソーダ:

おおおおお!!

クラン単位で酒屋に関わったおかげかな?

セツナ:

それは本当にありそうで。

アランブレ、イェーメールあたりのドワーフ人気すごいと思う。

ピロリ:

ちょっとお金貯めて~、私もメインと別に付与剣持っておきたい気もする~

セツナくんの付与ありきだけど!

セツナ:

付与するのは全然オッケー。

今回は国の騎士が出てきて、激しかったですよ。

あ、あと、木魔法使いに会えて色々聞いて、種とりに、ファイアートレントに挑戦したいので、また時間があるときに付き合ってもらえると。

ピロリ:

種?

ヒイラギから種出たっけ?

セツナ:

種を出す狩り方があると聞いてきました!!

八海山:

なんか、楽しそうなことを聞いたんだね。明日か明後日行ってみるか?

ソーダと案山子はもうすぐ授業だと言ってたし、今日は難しいかもな。

ソーダ:

明日ならOK!

案山子:

俺もッ!! でもあそこ氷いるから柚子っち次第ッ!

柚子:

ふっ……自信作を提出した私は今週いっぱい暇じゃっ! よいぞ、氷の嵐吹かせてやるのじゃっ!!

セツナ:

氷の嵐吹かせたらダメなんですけどねー

柚子:

にゃーーーーんでじゃぁぁぁ!!

そういう狩り方らしいよ。ちゃんと手順は聞いてきた。大丈夫大丈夫。

半蔵門線:

今仲間に忍者レクチャー中でござるが、時間決めてくれたら参戦するでござるよ。

新生半蔵門線をご覧じろ!! でござる~

忍者のスキルも見てみたい!

ということで、明日はクラン狩りになった。わーい。

今日はもちろんアンジェリーナさん。そして、ミュスをがっつり狩る。人がいないのを確認して【グローイングアップ】まで遊んだ。

フルメンバーでお送りする黄金畑狩り。

ユーザーの間では黄金畑と呼ばれる狩り場だそうだ。場所はファンルーア穀倉地帯。

街に入る前の実がたわわになった小麦畑の一角に、不自然に大きな木があり、そのウロの中にダンジョンがあるという。

『【フロストサークル】は厳禁です』

『柚子ちゃんの存在意義……』

『水魔法でちょびちょび炎の勢いを減らしながら物理系で叩いて行くと、そのうち生存本能から実を結ぶらしいんですよ。その木の実を、倒しきる前にもぐのが種を得る方法らしいです』

『結構火の勢いすごいんだよなぁ……』

『一体ずつ戦えるように場を作りましょう』

『ってなると、二階の隅でござるね。そこへ一体ずつ拙者がしゅっぽしゅっぽしてくるでござる』

モンスタートレイン出発進行。

てっきりやられながらそれを回避してこちらに連れてくるのだと思っていたが、まさかの投網でずるずる引きずってきた。なんでもあまり動かないタイプのモンスターらしい。

無理やりやるにはこれしかなく、熱い熱いといいながら頑張って連れてきてくれた。

ちょびちょびやらないといけないので、ソーダとピロリは柚子と案山子を守りつつ、【ウォーターボール】持ちは一番弱いのでぺちぺちと魔法を打ち続ける。

10分ほどそんなことを続けていると、ファイアートレントの炎を纏った葉の間に、赤い実がつく。

『できたでござるよ!!』

『できたらすぐ【投擲】で実を落として採っていいそうです』

ということで俺も【ウォーターボール】を止めて【投擲】を始める。

『しかし、こういった採取方は初めてだな……』

『ファイアートレントなんか、初見で氷弱点一発でバレて、流行りの【フロストサークル】ぶちかまされて終わりだからな」

『【ウォーターボール】は5属性の後から見つかるものだしな』

1体から20個も採れた。

この情報を流したらまたそれなりに混みそうなので、少し多めに採っておきました。