軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

155.レイピアの固有スキル

結局それぞれの武器にそれぞれかっこいいスキルがあるんだということで、ここから筋力をごりっと増やすのも大変そうだから、 細剣(レイピア) で行くことにした。

俺、チョロい!!

魔鉱石の時価も気になりすぎるが、マジックストーンゴーレムか……親方に聞いてみよ。

「聖騎士団に 細剣(レイピア) の使い手がいるのは、どこだったかなぁ」

「騎士団長、副団長クラスにはいないなあ」

「誰かよい師匠になれる人がいないかこちらでも聞いておくよ」

俺から得体の知れない飲み物渡されて飲んだり、こうやっていろいろ手を尽くしてくれたり、いいやつだなぁ。

リア友だったら……いや、恐ろしい想像しかできない。

二人にお礼を言って、騎士団を辞す。

今日はアリダンジョンでレベル上げをすると言われているので、時間まで生活大全を読もうと思う。今からアンジェリーナさんのところは遅すぎるから。迷惑は掛けちゃダメ。

クラン狩りはダンジョンなら基本夜中行くらしい。街が寝静まっているので、そういった時間専用のクエストじゃない限り話が進まないという。

準備室のドアを開けると、今日もブラウン先生はソファでだらっとしていた。

「よお! ちょうど良かった、イエローハイマッシュルームを採って来てくれよ~」

「冒険ギルドに依頼してないんですか?」

「それが、エナドリの売れ行きが絶好調でな」

「あ~来訪者入れ食いしそうですね。反動がお腹が空く程度なら」

「だろ? 彼ら結構金持ってるからなぁ」

「それでも高いですから、最初だけですよ。もしも用に持っておいて、いざというときの心の支えみたいな?」

「まあ、それが正しい使い方だろうな。強い敵を前にして逃走のために、とかな」

「そういった意味で、ちょっと足りないくらいが市場が活性化するかもしれませんね」

転売露店とかすでにありそう。つうか、販売個数制限とか入れてるんだ~ほーっと思う。

「それより先生、アリがめちゃくちゃ強かったです」

「アリ?」

「ウロブル近くにダンジョンを見つけたんですよ。巧妙に(じーさんで)隠されていて、入っていったらアリだらけ」

「ほお……どんな風に強かったんだ?」

「外殻がすごく硬くて、剣によるダメージがなかなか」

ヴァージルはステータスがきっととても高い。それでやっと1撃。しかも、氷で凍らせて、相手の防御をゼロのところからの【風付与】付き。普通の剣だと刃が入らないかもしれないとまで言われていた。

「強敵に会ったとき、こちらが取れる方法は二つだ。自分たちを鍛え上げるか、相手のレベルを落とすか」

「レベルを落とす?」

「その、【風付与】は、自分たちを引き上げただろ? 凍らせたのは相手の防御を剥がしてレベルを落としてる」

「あー、そうですね」

「アリの研究をもっと進めたらいいんじゃないか?」

アリの研究?

「研究者をご存じですか?」

「いやー、学院にはいろんな研究室があるし、研究室は持ってなくとも持論の研究に余念のないやつは解放実験室や、図書室で日々研究に勤しんでいるよ」

首から【急募】アリの研究者【ダンジョン強い】とかプレートぶら下げて歩くしかないのか?

「もしお知り合いにいたら紹介してください」

「わかった」

そうだ、とアイテムポーチからアリの外殻を取り出した。

「これ、アリのガワなんですけど」

「お、面白いもの持ってるな!!」

だらっとしていたのが嘘のような機敏な動作でソファから起き上がると、俺の持っていた外殻を受け取る。これ、結構大きい。俺の胴体部分を覆うほどある。

「いい防具の素材になりそうだな」

「そうですね、冒険者ギルドでの買い取りも結構いいお値段でした」

「この外殻を突破するような何かが必要ってことか」

「風はそれなりに効くんですけど、俺たちのパーティーに風魔法使うメンバーがいなくて」

風使いを抱えたクランは、それはそれで進めたそうだ。ただ、付与がいなくて剣の入りは弱いと言う。さらに、女王アリの弱点属性は結局わからずじまい。このゲーム、耐性はあがるけど弱点の相互関係とかあるわけではないらしい。黄色カエルに水だと安直に思ってたが、たまたまでした。それでも獣系に火は効きやすいとか、木などの植物系には火は安定のダメージ増なのだ。

「風が通り易い外殻か。毒系はどうだ?」

「そういえば毒魔法ってあるらしいですね」

「おう、結構エグいぞ。アシッド系とか」

化学物質あるんかここ。

「アリが蟻酸でこちらに攻撃してきたりもありましたね」

「蟻酸か。酸性度も強いな」

「酢酸は美味しいの元なのに……」

「酸を使うなら酸には強いかもな。火には強かったのか?」

「俺たちもそこまで試してないですね。風が効くとの前情報があったので」

ふむ、と考え込んだままブラウン先生は止まってしまった。

「属性を掛け合わせると、予想もしない効果が現れることも多い。例えば水と雷」

俺がミュスの王にやってやったやつか。

「氷と火なんかも最たるものかな。熱して冷やしてで金属疲労みたいなものだ。熱く熱したところを急激に冷やせばそりゃ異常が起きる。土や地は安定の属性だからなかなかそういったことは難しいが。毒で表皮にダメージを与えたところに火や氷なんかも効きそうだしな。これ1つもらっておいてもいいか?」

何か手がかりを見つけてくれるのなら大変ありがたい。

どうぞどうぞと渡しておいた。

《ジョン・ブラウンからフレンド申請が届きました》

ここでお友だち追加ぁ!! いやー、本の作者と友だちなんて光栄ですな。

「何かわかったら連絡してやるよ」

「ありがとうございます。よろしくお願いします」

そしてなぜか連れて行かれる例の研究室。

「セツナさん、いらっしゃい。もしかして脂汗を……ないのか。いや、残念だけど仕方ない。冒険者ギルドには依頼はしてるんだよ」

今は冒険者あの黄色親分倒すのに溢れてるだろうからちょっと難しいかもな。

エナドリの使用感を聞かれたりしたが、使ったのは俺じゃないんだよなぁ。それでもヴァージルがヤバいことになったこととかを話しておいた。聖騎士団なのは黙っておいた。何をどのくらい話していいかよくわからないや。

研究費がかなり潤ったそうで、みんな顔色めっちゃよかったしつやつやしてた。旨いものでも食べたのかな?

そしてクランチャットでのお呼び出し。お別れしてウロブルの門まで行った。本読む時間なかった!!