軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

地下倉庫

っていうか、首から下げる金メダルや銀メダルみたいなものが作れたらよかったのかもしれないけど、リボンはそこそこの値段するんだよね。

「飾っておくしかできないのか」

確かに、私も始めトロフィーなんて飾っておくしかできないものあげても仕方がないって思ってた。けど……。

「そうよっ!飾っておくしかできないわ!だけど、食べ物やお金のように食べちゃったらなくなるわけでもないし、金銭的価値なんてないから、誰かに奪われることもない。一生、手元の残って飾って置ける名誉だわ!」

日本でも、副賞なんてどっか行っちゃっても、賞状やトロフィーや盾はずっと残してたりするし。

まぁ、リサイクルショップで売られるトロフィーもあるけど、賞状は見たことないよね。

……褒められること、褒められた証があること……きっと、その方が辛いときに励みになるんじゃないかって思いなおしたんだ。

なくなっちゃうものより手元に残るもの。腹の足しにならなくても、心の栄養にはなるんじゃないかって……。

「確かに、これはいいな。優勝賞金なんて渡したって、祝勝会だって酒飲んですぐになくなっちまうもんなぁ。手元にのこる名誉……か」

口元に笑みを浮かべて、レッドが私の頭をポンポンとたたく。

ドキリ。

やめい!頭ポンポンはときめくからやめい!

「よし!俺が直々に手渡してやろう!」

「は?なんでそうなるのよっ!」

レッドがにぃっと笑う。

「ギルド長自ら手渡すんだ、名誉だろ?」

「あ、ギルド長だったっけ……。忘れてたわ」

……でもさ、実は私公爵夫人なんだよね。正体がばれたら、公爵夫人にいただいたものだって自慢できるようになるんじゃない?

いや、冒険者は貴族とかどうでもいいのかな?ギルド長から貰ったって方が自慢になる?

「俺の嫁ってことも忘れてるだろ?」

どさくさに紛れて何言ってんだ。

「いや、それは違うから」

地下室に降りていくと、ぶっちゃけギルドの建物の中よりも明るい。

「あ、ギルド長。倉庫の整理なんですが、明るい中で作業していろいろと発見したことがあります。これです」

降りたとたんに、レッドは倉庫整理をしていた冒険者につかまった。

「剣の状態を確認したら、この通りで」

「盾も、暗い中では分からなかった損傷が見つかり」

次々と話かけている。

「確かに、これは問題だな。いざというときに使い物にならないんじゃ……そうか。明るいからこそ見つかったということだな。早急に全部点検して修理できるものは修理、難しそうなら破棄して新しい物と入れ替えなければな。それから今度からは月に1度は明るくして総チェックした方がいいだろう。アリス日光魔法を長時間使える者は何時間いける?」

日光?布団を天日干しするわけじゃあるまいし。

って、レッドは知らないか。