軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

すれ違う思い(シリアスなタイトルなのに内容はあれ)

イライラするわ!なぜ、筋肉を見るのを邪魔するのだ!

「俺の顔はそんなに見たくないのか?」

悲しそうな顔したって駄目!

「レッドの体がとても見たいの!」

「ベッドの上なら生で見せてやるぞ?」

「え?本当?」

生筋肉!ぱぁっと明るい顔をしてレッドの顔を見ると、レッドが真っ赤になった。

「お、おまえ……絶対ダメだからなっ!他の誰に言われても、ほいほい付いていくなよ!」

「やだなぁ。私にだって選ぶ権利があるわよ。筋肉を見せてやると言われて誰にでもついてくほど馬鹿じゃないわよ?っていうか、ねぇ、いつ?いつ見せてくれるの?ベッドの上ってことは、ギルド長室みたいな部屋に寝泊まりしてる部屋もあるってこと?なんか昔の傷跡とかがあって、人が多いところでは見せられないってことよね?私には見せてくれるんだ!で、いつ?今から?ねぇ」

ビシッ。

でこピンしやがったぞ、レッド。

「見せねぇよ。寝室に入ったら、我慢できると思うか?」

「ひぃー!ごめんなさい、そうよね。触ってもいい?とか聞いちゃいそうだ。我慢する自信ないですっ!」

「そんなこと言われたらなぁ」

レッドが顔を両手で覆ってしまった。

「約束が果たせなくなる」

え?約束?

私、レッドと何か約束をしたかしら?

それとも、別の誰かとレッドは約束をしている?「俺の筋肉はお前以外に触らせない」とか。

レッドの後ろにカイがいつの間にか立っていた。

「ひ、ひえっ、ごめんなさい。あの、生筋肉が、見たいなんて、う、嘘ですぅ。服の上からでも大丈夫ですぅっ!えへへ?」

やばい、まずい。ごめん、カイ。

「なぁアリス」

ぐいっと手首をつかまれた。

ひぃ、カイがいるってば!手を離してよっ!

「俺が、お前のこと欲しいっていったら、答えてくれるか?」

はい?

「何それ……欲しいって……」

カイの前で何を言ってんのっ!っていうか、両刀ってのは別に構わないよ。でも、恋人の前で別の人誘うとかは人間的にあかんっ!

バシンッと、思わずレッドの頬っぺたを叩いていた。

泣きそうな顔をするレッド。

「やっぱり、俺みたな男は……嫌い、だよな……」

そうよ!カイが、恋人がいるくせにって秘密の関係だろうから言えない。

「ひ……人妻にそういうこと言うの、最低でしょうっ!恋人を裏切る人も最低だし、裏切らせる人も最低よっ!あ、あんたなんてっ大っ嫌いっ!行こう、カイっ!」

カイの手を取ってすたすたと歩きだす。

ああ、どうしよう。カイにはあんな人やめときなさいって言いたい。っていうか、カイは私のこと恨んだりしてないよね?

ちらりとカイの顔を見る。

「あの、誤解が……なんか、あの、ギルド長は……その……」

おろおろしてる。

あれ?怒ってない?

誤解って……。

カイの恋人だというは私の思い込み?

「嫌わないであげてください」

カイがレッドの肩を持った。

会話をプレイバック。

……私のこと欲しいと言ったら……って、「もしも、そういうことがあったら」っていうたとえ話だよね?

推し筋肉を持つ男に言われたらどうするっていうただの質問?

うわーっ。それを、私が誘われてるとか勘違いしちゃったってことだぁ。

次、会ったら、謝らないと!

ぐぅっ!勘違い恥ずかしい!次あったらって、いつだろう。明日か。明日なのか!

「ごめん、カイ……勘違いしちゃった。ちゃんと謝るね」

こういうのは早い方がいい。