軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

エピローグ

「誰も殺せなかっただと?」

闇一色に染まった洞窟で、異形の影が声を落とす。

氷の棺に閉じ込められたような、身も凍るほどの冷たさを帯びた声だった。

「はい、左様でございます……」

ゴルドーの声は震えていた。

ゴツゴツとした地面に膝をつき影の前に平伏す姿は、彼が底知れぬ恐怖に打ち震えていることを如実に表していた。

「キング・サイクロプスと魔石を失ったにも関わらず、何の成果も出さぬまま、おめおめと逃げ帰って来たと?」

怒りと、失望が混ざり合った声。

「た、大変申し訳ございません! ですが……!!」

縋るように叫ぶゴルドーの形相は必死だった。

「あのユフィという女がどう考えても異常……」

彼の言葉が終わる前に、影から無慈悲な閃光が放たれる。

それから、ゴルドーの首元を一閃。

「ぁっ……へっ……?」

急な出来事にゴルドーの意識が追いつけない。

否、永遠に追いつくことはなかった。

切り落とされたゴルドーの首が宙を舞い、洞窟の冷たい地面に血を撒き散らしながら転がる。

「次は首ごと焼き落とすと、言ったはずだ」

首を失ったゴルドーの胴体が、無慈悲な現実を受け入れられず、静かに洞窟の地に倒れ込む。

「……ユフィ・アビシャス……」

深い怒りに満ちた声が、一人の少女の名を呟きながら闇に消えていく。

後には、物言わぬゴルドーの亡骸だけが残された──。