作品タイトル不明
何を言っても無駄!!
やっと酒屋を出る事が出来たのは夕方になってからだった。
そして少し歩いた所でマリーさんが口を開く。
「夜呑む前に少し何か食べておきましょう」
私も少しお腹が減ったのでその提案に頷く。
「だったら屋台で済ませよう、ちょうど少し離れた場所に屋台の並んでいる場所が見えるし」
レティシアは屋台が並んでいる場所を見ながらそう言って来たので私達はその言葉に賛同し屋台のある所へと進み始めた。
「串焼き5本ください」
何かの肉の串焼きから漂ういい香りに誘われてとりあえず串焼きを食べる事にして人数分買う。
それを受け取り食べようと路の脇に置いてあるベンチがあったのでそこに座って食べる。
「この串に合うお酒はっと・・・・」
【ディメンションスペース】からお酒を取り出そうとしたレティシアを見て私は口を開く。
「夜に吞むんだから今は吞まなくてもいいんじゃない?」
そう言うとレティシアが真剣な顔で口を開く。
「夜も呑むけど今吞んじゃいけないって事は無いでしょ?いわゆる食前酒って感じね!!」
・・・・・・・・・・・・・意味が分からないです!!食前酒ってご飯を食べる前に呑むお酒って事じゃん?吞み会は食事会じゃないよ?
「ソウナノネ」
もう何も言えません!!って言うか何を言っても無駄!!酒呑みって理由をつけてお酒を呑みたいだけだからね!!
その後も屋台で美味しそうなものを買って食べその後に表通り探索を再開して約束の時間になりそうなので私達はアディさんの店へと向かった。
何事も無くアディさんの店に着くことが出きそのまま店へと入る。
「来たわね!!準備は出来てるわ!!」
私達が店に入るとアディさんがニコニコしながらそう言って来た。
「エミット!!ウルミアに来たんなら声を掛けなさいよ!!」
アディさんの後ろから青い髪をショートにした女性がエミットさんにそう言って詰め寄って行った。
「オリアナ??うわ!久しぶり!!」
詰め寄ってみた女性をみてエミットさんがその女性に抱きつく。
「誰?」
私がそう呟くとその呟きを聞いたアディさんが微笑みながら口を開く。
「ウルミアでのパーティーメンバーの1人よ、もう一人は帝都に移住するって言って出て行ったの」
4人パーティーだったんだね!!
「ちなみにあの子・・・オリアナも結婚したわ」
パーティーを解散したのは2人の結婚したからなんだね。アディさんが結婚したから解散したのかと思ってた。
「アディからエミットが店に来たって聞いて来たのよ!!会えて嬉しいわ!!もう!!連絡位よこしなさいよ!!」
「ごめんごめん!」
そのやり取りをニコニコしながら見ていたアディさんが微笑みながら口を開く。
「それじゃあ早速呑みましょう!!」
その一言で皆がお酒を呑み用意されている料理を食べはじめた。
用意された料理の中で薄くスライスされた肉を一切れ口に入れて驚く。
「美味っ!!」
昼に食べたローストした肉も美味しかったけどこのスライスされた肉・・・燻製した肉で口に入れたら燻製独特の香りと肉の旨味がマッチし口の中に広がった!!
「美味いだろう?」
驚く私を見てエール片手にこの店の主人であるモリッツアがやって来て口を開く。
「その肉はウルルアッて木を使って燻製したんだ。ウルルアの煙で燻製すると肉の旨味に少し甘みが出るんだ。その甘みを丁度良く感じる薄さにスライスしたのがそれだ」
料理人って凄いね・・・切る薄さまで拘りがあるなんて。