作品タイトル不明
食いつきが凄い!!
しっとりした肉を噛むと肉汁が口の中でその味をアピールし始めるんだ・・・こりゃあびっくりだ!!
「なのにこの店お客さんがあまりいないよね」
店に入った時から気になったんだけどお客さんがあまりいないんだよね。
私がそう言うとアディさんが笑いながら口を開く。
「今の時間はあまり居ないのよ、うちは夜がメインよ。まあほとんど探索者達なんだけどね」
ああ!!なるほど!!今の時間って昼前だから探索者達は外に出てるんだ!まあ昼ご飯を食べに戻る探索者はあまりいないからメインはアディさんの言う通り夜になるだろう。
「本当にその顔でこんな美味しい料理を作るなんて未だに信じられないわ」
エミットさんがモリッツアさんを見ながらそう言うとアディさんが腕を組みながら口を開く。
「うちの旦那は料理だけじゃなくて全部が完璧なのさ!!羨ましいだろ!!」
「はいはいごちそうさま」
エミットさんがアディさんののろけを聞き流すようにそう言うとマリーさんが口を開く。
「私達3日間ウルミアに滞在する事になってるの、だからまた顔を出すかもしれないからよろしくね」
そう言うとアディさんが微笑みながら口を開く。
「なら今夜は皆で呑みましょう!店が終ったら店を使って吞み会でもしましょう」
「のったわ!!秘蔵のお酒を出してあげる!!!」
さっきまで黙って食事をしていたレティシアがアディさんを見ながら立ち上がる。
「それは嬉しいわ!どんなお酒?」
どうやらアディさんもお酒好きらしい・・・・・食いつきが凄い!!
「50年物のルセリアワイン」
ルセリアと言う名のワインはアクセリア帝国の中で最高級ワインと言われてその中でも50年物ってかなり珍しいって言われてる奴しなかったっけ?あ!ちなみにこの知識はレティシアの酔っぱらった時に聞かされた知識ね。
「モリッツア!気合を入れて料理を作ってね!!まさか50年物が吞めるとは思わなかったわ!!ならうちも珍しいブランデーがあるから出すわ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・何でもう夜の吞み会の事で盛り上がってるの?私は別にお酒なんか吞めればいい人だから気にならないんだけど。
「酒好きは好きに話させといて・・・これからどうする?」
マリーさんがそう聞いて来たので私は少し考えてから口を開く。
「ねえエミットさん、なんかウルミアの名物ってある?6年前に来た時はすぐにウルミアを離れたから何も知らないんだよ」
だからウルミアを良く知るエミットさんに聞けば名所や名物を聞きそれを堪能すればいいじゃん!!と思いそう聞いてみる。
「そうね・・・・・何もないわ」
「へ?」
いきなり何も無いって言われて間抜けな声を出してしまった!!
エミットさんがそんな私を見て苦笑しながら口を開く。
「ウルミアは辺境寄りのどこにでもあるような街なのよ、名産品は無いし・・・・あるといえば温泉が有名なのかしらね」
温泉はもう入ったからねぇ。
「あ!ウルミアの温泉は其々の場所の効能が違うみたいよ?お肌にいいとか子を授かりやすくなるとか血行を良くするとかね」
「え?同じ温泉なのに効能が違うの?」
私がそう聞くとエミットさんが少し考えてから口を開く。
「なんでも源泉が違うらしいわよ?」
温泉って奥が深いんだね。