作品タイトル不明
悪党に人権なし!!
いきなり頭を下げて来たシアを見ながら苦笑し口を開く。
「気にしなくていいよ。私はシアの悲しむ顔を見なくて済んだからね」
私はただシアが悲しまなければそれでいいんだよって思ってたら私の顔が柔らかい物に挟まれて息が出来なくなるほど締め付けられた。
「ああ!!もう本当にリアっていい子なんだから!って言うか久々に抱きしめたけどあの頃よりも数段柔らかい!!」
と喜びの声を上げるシアを見ていたアインハルト兄さんが溜息をつきながら口を開く。
「シアそろそろ放してあげなさい、リアがぐったりとし始めたよ?」
「あ!ごめんリア!!」
解放された私はしっかりと空気を体内に取り込んだ後シアを睨みながら口を開く。
「部下さんを助けた報酬がこれ?酷くない?」
めっちゃ苦しかったんですけど!!
「ごめんねリア!!そういう訳じゃないの!!!」
おろおろしながらそう言って来るシアを見て思わず笑い出してしまう。
「もう・・・リアもこの6年で意地悪になったわ」
口を尖らせそう言って来るシアを見て苦笑しながら口を開く。
「気のせいだよ。まあそれは置いておいて皆が無事でよかったよ」
私がそう言うとシアは真剣な顔にになり頷き口を開く。
「オーガエンペラーとやりあったと聞いて心臓が止まるかと思ったわ、でも貴女の機転で雇った探索者達のお陰で部下達は無事だった・・・本当にありがとう」
もう一度頭を下げて来るシアに私は微笑みながら口を開く。
「お礼なら付き合ってくれた探索者達・・・・・アゴットとレティシアに言っておいて」
私がそう言うとシアは微笑みながら口を開く。
「もちろんよ。後でその2人にお礼を言いに行くわ」
まあ今日は解散したからギルドにはいないだろうから後日行った方がいいだろうね。
「そうしてあげて」
私がそう言うとシアは頷き口を開く。
「一応領主にはそろそろ構成員全員を連れて帰るとは伝えて来たわ。それと私達の旅に必要な物資も手配済みよ。けど今回の活性化のせいで探索者達を集められないかもしれないから少し出発が遅れるかもしれないわ」
「まあ仕方ないよ。探索者達は活性化してる時が稼ぎ時だからね」
無理に森に入るという危険を冒さなくてもいいから、皆張り切るんだよね。
「そこはアグリならではね。アインハルトから話を聞いた時は驚いたわ」
まあ他の街じゃ活性化は深刻な問題だろうからね。
「アグリには変わった奴が多くいるからね」
誰とは言わないけど【酔いどれ聖女】とか言われてる人とか!!と思っているとシアが溜息をついた後口を開く。
「確かに変わった人が多くいるわね」
・・・・・・・何でそんな目で私を見るの?ねえ?ってアインハルト兄さんも同じような目で私を見てる!!
「何でそんな目で見るのかな?私は普通の女の子だよ?」
「普通の女の子は犯罪者を使って魔術の実験はしないわ」
「う」
それを言われるとなんて言っていいか・・・・・あ!!
「ほら!!帝国の法でも『悪党に人権なし!!』ってあるじゃん」
「そんなの無いよリア」
溜息をつきながら言わないでアインハルト兄さん!!