作品タイトル不明
やっぱり空気が美味い!!
始めて聞く言葉に首を傾げているとユリアンが苦笑する。
「これは城の資料室で見つけた昔見つかった文献に載っていた話なんだけど『世界に何かあった時には神様ではなく神様の眷属である神の使徒がやって来る』と記されていた文献があったのよ」
まあユリアンは情報部に所属しているからそれでその文献を読んだんだろうね・・・でも・・・・私もその文献を読んでみたい!!帝都に戻ったらシアに頼んでみようかな?良し!そうしよう!!
「で?あの人達がその『神の使徒』だと?」
話を聞いていたディアナがそう聞くとユリアンが苦笑する。
「だから突拍子もない話だと言ったでしょう?」
そう言うユリアンの言葉に私は首を左右に振り口を開く。
「それを言うなら『シルドニア王朝時代から魔道具を破壊する使命を受けている一族』ってのも突拍子もない話だよ?」
私がそう言うとここに居る全員が『確かに!!』と笑い出す。
「まあここで考えてても仕方ないよね、あの魔道具は壊されたけど他に何か無いかを調査してみよう」
私がそう言うと全員が頷き調査が始まった。
「何も無かったわね」
ユリアンの言葉にここに居る全員が苦笑する。
「それで相談なんだけど・・・・此処をどうすればいいと思う?」
此処ってのはこの遺跡と此処に来るまでの通路・・そして鍾乳洞の事だね。
そう思っているとリッカちゃんが手をあげて口を開く。
「私は私達がわかるように入り口を塞いで後々また調べに来てもいいと思います」
調査の結果何も出なかったけどこの遺跡自体が歴史的価値はあるんだよね、だからこそのリッカちゃんの提案の訳だけど・・・うーん?と考えていると他の皆が其れ其れに意見を口にして入り口を隠す・・・のほうがいいという意見のほうが多かった。
「私は出入り口は完全に塞いでしまった方が良いと思う」
私の言葉にユリアンが真剣な顔で口を開く。
「理由は?」
その言葉に私は話を続ける。
「たまに来る・・・とは言っても年単位になる時もあるでしょ?もしここに魔物が住み着いたらきっと街規模にまで数が膨れ上がるよ」
私がそう言うとディアナが真剣な顔で口を開く。
「何でそう思うの?」
その問いに私は私が考えた反対理由を口にする。
「だってここに引き篭もってれば安全なんだよ?仲間増やし放題じゃない?」
繁殖力の高いゴブリンやオーク、それにオーガもかな?ここに引き篭もってたら確実に増えて行くよ。
「・・・・・確かにそうね、それを考えるとここを完全に塞いでしまった方が良いでしょうね」
ユリアンが真剣な顔でそう口にするとここに居る全員が頷く。
「それじゃあここを完全に塞いでしまう事にしましょう、地上に戻りましょう」
私達は他の調査員が待つ地上へと向かう為に歩き出した。
「ふう・・・・やっぱり空気が美味い!!」
地上に出てすぐに深呼吸してそう口にするとディアナが苦笑する。
「そんなに変わりはないでしょ?」
何言ってるのディアナ!外の空気のほうが美味しいに決まって・・・・きまってるよね?と思っていると
ユリアンが苦笑する。
「貴女達は休んでいて、今からムーア達と少し打ち合わせをしてくるから」
「わかった」
ユリアンはそう言った後にムーアさんと話をし始めていたので私はそれを見た後にリッカちゃんとディアナに視線を向ける。
「んじゃお茶しようか?」