作品タイトル不明
それを聞けばきっとこの人達やる気になるよ!!
私がそう言うと全員が黙り込んだので私は話を続る。
「【スペックアップ】をかけると身体能力が上がるじゃん?」
そう言うと全員が頷く。
「だったら【スペックアップ】を体全体にかけるんじゃなくて強化したい場所・・・例えば速く走りたいから脚力だけを【スペックアップ】を使って強化する・・・とかできないかな?とか思ってさ」
私がそう言うと【スペックアップ】の被害者であるディアナが目を見開く。
「そう・・体全体を強化して全身筋肉痛になるんなら部位・・・つまり足や腕だけだったらもしかして筋肉痛にはならないんじゃないのか?・・・とか思って試してみたいんだよね」
私がそう言うとユリアンが真剣な顔で私を見て口を開く。
「つまり捕まえた盗賊達を使ってそれを確認しつつグランパルスへ行くって事?」
その言葉に私は頷く。
「そういう事、盗賊達の足だけ【スペックアップ】をかけて移動したいなーと思ってさ」
そうすれば馬車から観察できるしもし筋肉痛になってもこれまでやってきた事を考えれば同情は出来ないでしょ!!と思いながら再度頷くと、ユリアンが少し考えたから口を開く。
「いいわよ、でも足だけが強化されない場合は戦いになる可能性が高いわ・・・なので【スペックアップ】をかける時には両手を後ろ手で縛りつけて私、ムーア、ラッツが見守る中でって事で・・・いいわね?」
「うん」
おお!許可が出た!!これで新しい実験・・・もとい検証が出来る!!
「んじゃ早速盗賊達に【スペックアップ】をかけて移動しよう!!」
さてさてどんな結果が出るかな?物凄く楽しみなんだけど!!
私達は頷いた後に【防御結界】をとき転がってる盗賊達の所に歩いて行く。
転がってる盗賊達は歩いてきた私達を不安そうに見上げて来てその中でリーダ格の男が口を開く。
「なあ・・もうしないから見逃してくれよ?お前等だって俺達を連れてグランパルスに行くのはメンドクサイだろう?」
そう言って来たけどユリアンはその言葉には何の反応もせずに微笑みながら口を開く。
「これから私達はグランパルスへ戻る事になります、無論貴方達も一緒に・・・・ね。ディアナ、ムーア、ラッツ、頼めるかしら?」
ユリアンの言葉に簀巻きになって転がっている盗賊の一人に3人で歩いて行きディアナが剣を抜き盗賊の喉元に突き刺して微笑む。
「今から縄を解くけど動かないようにね?動いたりしたら間違えて喉を突き刺しちゃうかもしれないから」
ディアナの言葉に喉元に剣を突き刺されている盗賊が大量の汗を流しながら涙目になって動かなくなる。
それを確認したムーアさんとラッツさんが縄を解いて両手を後ろに回した状態で両手を縄で縛り直す。
それを見た後に私が近寄り盗賊の足に手を翳して口を開く。
「【スペックアップ】」
これで良し!!後は確認だね!!
「ねえ両手に力を入れて縄が切れるか試してみて?その間は何もしないと保証するから」
全身に【スペックアップ】の効果が出ているなら後ろ手で縛られてる状態でも縄がちぎられる可能性があるからね、それを確認しないと!!
「えっと?」
いきなり言われて驚く盗賊にユリアンが微笑みながら口を開く。
「その状態で腕力で縄を切ったら見逃してあげましょう」
ナイスだユリアン!!それを聞けばきっとこの人達やる気になるよ!!