作品タイトル不明
女性従業員さんの気持ちは痛いほどわかる!!
「えっと・・・注文良いかな?」
女性従業員さんが夢中になってティファをモフリまくっているのを見ながらそう声を掛けると女性従業員さんが現実に戻って来て慌てて立ち上がる。
「失礼しました!注文を伺います!!」
まあ女性従業員さんの気持ちは痛いほどわかる!!うちのティファは世界一可愛いからね!!と何度も頷きそんな私を見たユリアンが溜息をつき女性従業員さんに視線を戻し口を開く。
「この・・・トマットたっぷりパスタを人数分頼めるかしら?勿論ティファのぶんもね」
ユリアンの注文を聞き目を輝かせながら頷きキッチンへと走って行くのを見送った後に視線を私に戻し口を開く。
「ラックスから次の街のマルービサまでは約3週間かかるわ、だから暫くは野宿になるから今夜はしっかりとベッドでの睡眠を堪能しておきなさいよリア」
まあ野宿になると地べたに布を敷き寝るから体がいたくなる時があるんだよね・・・でも!!
「私は大丈夫だよユリアン、なんてったってティファが一緒に寝てくれるからね」
ティファと一緒に寝ると全然体が痛くならないんだよね、ティファが私を守ってくれてるのかな?
「そう言えばユリアン、私達が向かっているグランパルス方面で注意しておく事ってある?盗賊団とか」
帝都を離れれば離れるだけ盗賊共は動きが活発になるから覚えておいた方が良いかな?と思いユリアンに聞いておこうと思った・・・・・・・・覚えているか判らないけどね!!
そう思いながらユリアンを見ていると少し考えるように目を細めそれから周囲を確認した後にテーブルの上に身を乗り出すようにしてユリアンが口を開く。
「盗賊団に関してそれほど気にしなくて良いと思うわ・・・雑魚レベルの奴等ばかりだから、皆に覚えておいて欲しいのはこれから向かうグランパルス方面でキルアスキルの活動がかなりの頻度で報告されてくる・・・・つまりはキルアスキルともしかしたらやりあう事になるかもしれない・・・というのを頭の片隅にでも入れておいて欲しいの」
小声でそう言って来たので私は首を傾げ・・・・・あ!っと思い出して頷く。
「リア・・・・貴女」
ディアナが私を呆れたような顔で見てそう声を掛けて来た。
キルアスキルの事を忘れてた事を見抜かれた?流石だよディアナ!!
「お待たせしました」
ティファに夢中になっていた女性従業員さんが私達の頼んだ料理をトレーに乗せて戻って来たのを見て私達は話を切り上げてそのまま料理を堪能した後にティファとの別れを悲しむ女性従業員さんと別れて宿でしっかりと旅の疲れを癒した。
そして次の日の朝・・・・私達は予定通り次の目的地・・・・マルービサに向かう為にラックスを出た。
ラックスを出て約9時間・・・少し開けた場所で馬車を止めて馬車から降りて固まった体をほぐすように伸びをする。
「今日は此処で野宿するわよ!騎士達は周囲に危険がないかの確認を!そのほかの人達はテントや夕食の用意を!!」
ユリアンの指示に其々が其々のやる事をやり始める。
「んじゃ私も」
そう言いながら【ディメンションスペース】から組み立てたまま放り込んでいるテントを2組取り出して動かないように金具を地面に打ち付けて固定する。
「手間要らずよねそれ」
呆れながらそう言ってくるディアナに私は苦笑する。
「ディアナも便利だと思ってるから私にテントを預けてるんでしょ?」
「まあね」
そうだよね!やっぱり楽できる事は楽しないと!!