作品タイトル不明
相手にするだけ無駄!!
私はニーズヘッグの言葉を聞き思わずため息をついた。
「ねえニーズヘッグ?それをやめた方がいいって言ったじゃん?」
私がそう言うとニーズヘッグが少し考えてから話を続けた。
「もうこの世には賢者ムーシアはいないから俺がアイツの代わりに今の世界を見てやる事にしたのだ、だからこのままの性格で行くつもりだ・・・俺はムーシアの代わりなのだから」
「はぁぁぁぁ・・・・わかったよ、それと私の事は『お嬢ちゃん』じゃなくて『リア』と呼んでと言ってるじゃん」
なんか『お嬢ちゃん』と言われるとムズ痒くなっちゃうんだよね。
「わかったリア、で?今から行く場所には美人はいるのか?」
「さあ」
もうそれに関しては『相手にするだけ無駄!!』と理解したのでギルドに向けて足を進めた。
何事も無くギルドにつきそのままギルドに入ると丁度受付ラッシュが過ぎて探索者達は少ししかいなかった。
そんな中受け付けを見るとモニカがお仕事をしているのが見えて私はモニカのいる受付けに並びすぐにモニカと話す事が出来た。
「お仕事ご苦労様モニカ」
私がそう言うとモニカが目を輝かせて微笑む。
「戻ってきたのねリア!それとティファちゃんも!キチンとご飯は食べてる?ケガはない?お風呂はしっかりと入ってる?」
私はその言葉に苦笑する。
「モニカは私達のお母さんかい?きちんと食べてるし怪我も無いよ」
勿論乙女の嗜みでお風呂も入ってる!!と言いたいところだけど旅ではお風呂に入る事が出来ない為に体を拭くだけしかできないんだよね。
「ならよかったわ」
私の言葉を聞きホッとするモニカを見て私は苦笑する。
「心配してくれてありがとう、んでさ、今晩時間あるかな?」
「今晩?なんでかしら?」
私の言葉にモニカが首を傾げながらそう言って来たので私は微笑む。
「晩御飯一緒にどうかと思ってさ、勿論ティファも一緒だよ?」
「もちろん行くわ!!」
即答だね!!でもいきなり誘ったけど彼氏とかとの約束があるんじゃないのかな?
「大丈夫なの?無理してない?彼氏との約束とかあるんじゃない?」
私がそう言うとモニカが不思議そうに首を傾げながら口を開く。
「彼氏?私付き合ってる人はいないわよ?」
ええええ?こんな美人なのに付き合ってる人がいないの?と驚いているともう聞き慣れた声がモニカに向かって声を掛ける。
「なら俺と付き合ってくれないか美しいお嬢さん?」
聞き慣れた声・・・・ニーズヘッグがそう声を掛けるとモニカが周囲をきょろきょろ見て首を傾げる。
「こらニーズヘッグ、人前ではあまり喋らないようにって言ったでしょ」
小声でニーズヘッグにそう言うとニーズヘッグが気にしてないように話を続ける。
「美人に声を掛けないのは紳士として失格だからな!!俺は立派な紳士でありたい!!」
なにそのどうしようもない理屈は?って言うかそんな紳士はいらないと思うんだけど?
「・・・・・・・・もしかしてその杖が」
モニカが小声でそう私に聞いて来たので私は溜息をつき頷く。
「あまり他の人には知られたくないからあまり言わないでね?」
私がそう小声で言うとモニカが真剣な顔で頷く。
「ギルド員は探索者個人の情報を漏らしてはならないことになっていますので安心して」
それは助かる!けどニーズヘッグがさっきみたいにどこででも話すとなるとニーズヘッグの情報が広まるのは時間の問題かもしれない・・・さてどうしよう?