作品タイトル不明
初体験!!
店に居る人達全員が逃げるように店を出て行った男共を見ていたらおば様がいきなり『パンパン!』と手を叩く。
「皆食事時に煩くして悪かったね!侘びとして飲み物サービスするよ!!」
その言葉に店の中に居るお客さん達が喜び始める。
「飲み物飲み放題って事か?」
「そりゃ嬉しいね!俺酒がいい!!」
などと騒ぎ出したの聞きおば様が顔を顰める。
「おバカ!一杯だけに決まってるだろう!!アンタ等に酒の飲み放題なんかやれば店が潰れちまう!!」
おば様がそう言うとお客さん達が大爆笑し始めおば様も笑い出す。
「悪かったねお嬢ちゃん、その子の事を大事にしてるのに変な奴に変な事を言われて」
「おば様のせいじゃないでしょう?気にしなくていいよ」
私がそう言うと何故かまたもお客さん達が大爆笑する。
「ん?何で?」
と私が首を傾げながら耳をすますと離れた場所に居る男性が『今の聞いたか?『おば様』だってよ!!』とか『リンドアが『おば様』とか似合わねえ!!』とか好き勝手言い出しそれを聞きおば様が周囲を睨むようにして『うるさいよお前等!!』などと言い合っている。
そんなやり取りの後におば様が溜息をつき私を見て口を開く。
「私はリンドアって言うんだよ、これからはそう呼んでくれ・・・・『おば様』とか呼ばれたら背中が痒くなっちまう」
そう言い残して再びキッチンへと入って行った。
それを見た後に私は立ち上がり一度頭を下げる。
「お騒がせしてすいませんでした」
そう言った後に座ると隣に座っている男性が私を見る。
「お嬢ちゃんもさいなんだったなぁ。俺も助けてやれなくてすまねえな、あいつ等高ランクの探索者で何されるかわからなくて声が出なかったんだよ」
その言葉が出た後にお周囲のお客さんからも同じように謝れたので私は首を左右に振り口を開く。
「気にしなくていいですよ、。まあもう少しであいつ等の事を【魔術】で吹き飛ばすところだったけど」
そう言うとまたも大爆笑が起きた。
「へ?何で笑うの?」
そう思って首を傾げていると隣の男性が笑いながらディアナを指差して口を開く。
「そこのお嬢さんが真剣な顔で何度も頷くから面白くってな!」
そう言われてディアナを見てみれば視線をそらされた。
「出来たよ」
ジト目でディアナを見ていたらおば様・・・リンドアさんが料理の乗ったお盆をもってきてくれた。
そして私の前のテーブルにその料理を置いて行き、最後の一品・・・ティファの分を床に置いてくれた。
おお!!美味しそう!!と思いながら口を開く。
「リンドアさんこれってどんな料理なの?」
見た感じ揚げカツに卵をぶっかけただけに見えるんだけど。
「これは揚げたカツを特製の煮汁で煮ながら仕上げに卵を溶かけて更に1分煮たものをどんぶりに入れたご飯の上に乗せた物よ」
卵のたまとカツって事で玉カツなのね!
「それじゃあいただきます!!」
用意してもらったスプーンを使い切り分けられたカツとご飯を掬い口に運ぶ。
「うっま!!」
揚げたカツとは違った美味しさだこれ!!揚げカツは歯応えと肉汁がメインになると思うんだけど、この玉カツってのは少し甘しょっぱめの煮汁を吸った衣と卵のまろやかな味わい・・・初体験!!
私達は玉カツと言う新たな料理を堪能した。