作品タイトル不明
絶対に無理!!
「まずはお身体のお手入れですね」
陛下からの夕食への招待を明日に控えた私はエスメラルダさんに馬車に乗せられて城下街へと連れて行かれ前にお世話になった貴族御用達のサロンへと連れて行かれ体の隅々まで整えられぐったり。
「さて次はヘアスタイルですね」
「あう・・・もうこれでよくない?」
「何を仰いますか!宝石の原石は磨かねばなりません!」
・・・・・・・・・・・あの?私宝石の原石じゃないですよ?ねえ聞いてますエスメラルダさん?と言っても聞いてくれないエスメラルダさんに引きずられるように髪のお手入れをしてもらいに行き更にぐったり!!
「もうこれで終わりだよね?」
私の問いにエスメラルダさんが微笑みながら頷く。
「これで終わりになります、明日の衣装も用意してありますのでご安心ください」
・・・・・・・待って!!!
「え?何でシアの家に私の服が用意してあるの?おかしくない?」
「いいえ・・・こう言う事もあろうかと奥様から用意しておけと命じられたのでリアちゃんに似合う服を用意しておきました」
こういう時の為って何さ?私はそんな時が来るなんて思いもしなかったんだけど?これは後でセレーヌさんとしっかりと『お話』をしないといけないね!!
「と言う訳で家に戻りましょう」
エスメラルダさんの言葉に色々されて疲れた私は頷く事しかできなかった。
帰ってすぐにセレーヌさんに問い詰めると『絶対に必要になると思って用意したのよ!!』とニコニコしながら言われ何も言えなくなった私にセレーヌさんが話を続ける。
「明日の食事会は私達も参加するから安心していいわよリアちゃん」
え?それは助かる!!平民1人でが陛下と皇后と向き合って食事とか絶対に無理!!
「それは良かった、シアも?」
セレーヌさんの言う『私達』にシアはふくまれてるのかな?夫婦だけで参加じゃないよね?
「勿論シアも参加するわ、それでねリアちゃん」
真剣な顔で私を見るセレーヌさんになんか嫌な予感がする。
「このドレスはどうかしら!!」
セレーヌさんの言葉の後セレーヌさんの横に控えていたエスメラルダさんがフリフリのいっぱいついたドレスを見せてくる。
「は?」
驚き固まる私を気にせずにセレーヌさんは話を続ける。
「このリボンが可愛いと思わない?それとこの背中にある大きなリボン!これがポイントよ!!」
えええええ・・・・・これを着るの嫌なんだけど?私には似合わないと思う!!
「セレーヌさん、私にはそのドレスは似合わないと思うんだけど」
着たくないと言う言葉をオブラートに包みこみそう言うとセレーヌさんが笑顔のまま首を左右に振る。
「リアちゃん・・・・・貴女はわかってないわ」
「へ?」
「貴女自身が自分の可愛さをわかってないのよ!!」
・・・・・・・・いきなり何を言い出すのセレーヌさん・・・正気ですか?私は全然可愛くないよ?
「それに」
ん?何かあるの?とセレーヌさんの言葉に首を傾げる。
「そのドレスで行く事は決まってるのよ!!」
どうあってもこのドレスで行くしかないみたいだ・・・・と思い知り私は深い溜息をつく。
何でのんびりできるはずの宿泊先でこんなに疲れるんだろうね!!