作品タイトル不明
どれが珍しいとか分からないんだよ!!
「って事でリアに指名依頼を・・・これが魔術師副団長のサインが入った書類です」
ユリアンがそう言って書類を差し出すとセスナさんが受け取りその書類を確認するべく目を通して・・・それから私を見て口を開く。
「リアちゃんはこの指名依頼を受けるのよね?」
「うん」
私が即答するとセスナさんが真剣な顔で頷きその後に立ち上がり口を開く。
「少し待っててもらえるかしら?手続きをしてくるわ」
そう言って部屋を出て行ったセスナさんを見送った後にユリアンが真剣な顔で口を開く。
「それでリアいつ出る事が出来る?」
うーん・・・そうだね。
「4日後でいいかな?いつでも出かけられるように用意はしてるんだけど、帝都まで行くとなると買い足さなきゃいけない物もあるからね」
【アンダーグラウンド】の遺跡によく行くから旅の用意はしてるけど、流石に2ヶ月分の食料品や雑貨は買わなきゃいけないのでそれ位の時間は欲しい。
「わかったわ・・・それとギルドでの手続きが終ったら【癒しの風】に行こうよ!」
どうやらユリアンも【癒しの風】の料理が気に入ったようだね!とてもいい事だ!!
「わかったよ」
それから私達はセスナさんが来るまで帝都に帰ってからの事を世間話として聞いて過ごした。
「それじゃあねセスナさん」
手続きが終わり部屋から出て行こうとしてセスナさんにそう声を掛けるとセスナさんが心配そうな顔で口を開く。
「無理はしないようにね?」
「まだ出発はしないよ、多分4日後位になるかな?まあアグリから出る時には声をかけに来るよ」
その言葉にセスナさんが微笑み口を開く。
「そうしてくれると嬉しいわ、それじゃあね」
私はセスナさんに向かい手を振った後に部屋を出てそのままギルドを出た。
「んじゃ【癒しの風】にいこう」
お腹も減って来たし待ってろよ香草焼き!!
それから4日後・・・私達はアグリの入場門の前でルルナさん、セスナさん、クレア・・・・そしてレティシアが見送る為に集まってくれた。
「いいリアちゃん?この前も言ったけど無理はしちゃだめよ?」
「うん」
心配そうな顔でそう言って来るセスナさんの言葉に頷くとルルナさんが微笑みながら口を開く。
「家の事は私がしっかりと管理するから気にしないように、無事に戻って来なさい」
「うん」
純粋に心配してくれるのって嬉しいよね。
「リアは本当に落ち着きがないんだから・・・怪我なんてしないように気をつけなさいよ」
何を言ってるのクレア?私ほど落ち着きのある人はそうはいないと思うよ?
「今回は私はついていけないけど帝都に行くなら珍しいお酒があれば買ってきてね・・・それと旅で寂しくなったらこれを呑みなさい」
あんたつい最近まで帝都に居たでしょ?珍しい酒はその時に買ったんじゃないの?ってか私は寂しくなってもお酒は呑まないよ?と思いながら口を開く。
「レティシア・・・残念だけど貴女の頼みは聞けないわ」
私がそいう言うとレティシアが不思議そうな顔で首を傾げる。
「何故なら・・・・私はお酒に詳しくない!!」
だからどれが珍しいとか分からないんだよ!!
「言われてみれば確かに!!」
私の言葉に納得しショックを受けるレティシアを放置し残りの3人に視線を向けて口を開く。
「では行ってきます。お土産はちゃんと買ってくるから楽しみにしていて」
私達は再び帝都に向かう為に馬車に乗りアグリを出た。