作品タイトル不明
閑話 報告2
「まずはこれを」
オリアニア様の前の書類を横にずらした後に私は持ち込んだ大きな鞄からかなり分厚い書類を取り出して空けたスペースにその書類を置く。
「この書類は?」
オリアニア様が書類の一番上の文字を目で追いながらそう聞いて来たので私は真剣な顔で口を開く。
「リアが見つけた遺跡に関する報告書です」
私の言葉を聞き書類を手に取り本格的に読み始める。
そして15分後・・・・オリアニア様は書類から視線を外し私を見て口を開く。
「この遺跡はもう調べ尽くしたのだな?」
その問いに私は頷き口を開く。
「はい・・・・私、ユリアン、サラサ、アンディ殿と話し合ってそう結論付けしました」
そう答えるとオリアニア様は真剣な顔で口を開く。
「私もこの目でその遺跡を見てみたいものだ」
私はその言葉を聞き鞄からさっきよりも分厚い書類を取りだしてオリアニア様の前に置く。
「これは?」
置かれた書類を見ながら首をかけがそう聞いてくるオリアニア様に私は口を開く。
「この書類はリアが研究し纏めた物を書き写した物です」
オリアニア様はその言葉に目を見開き1分くらいした後にその書類を手に取り目を通し始める。
そして40分かけて目を通し終えて天井を見上げた後に右手で両目をもみほぐした後に口を開く。
「なあライナシア」
「何でしょうか?」
オリアニア様が見上げたままそう声をけて来たので返事をするとその後何かを考えた後に口を開く。
「何でアグリに帰っただけで新しい技術が生まれるのだ?」
「リアだからですね」
そうとしか言えないわ!普通合成魔法の研究資料があってもすぐに使えるようになる人なんていないわ!でもあの子はそれをやってのけた・・・・もうね『リアだから』と言うしかないでしょ!!と思ってるとオリアニア様が溜息をついた後に口を開く。
「その言葉に納得できるのが怖い所だな」
私はオリアニア様の言葉を聞いてから更に鞄から書類を取りだしてオリアニア様の前に置く。
「おい」
顔を引き攣らせながら私を見るオリアニア様に私は真剣な顔で口を開く。
「先程の書類は【合成魔術】と【多重発動】に関する研究を纏めた物です。そしてこの書類はあの子が使える【魔術】全部を使いどの【魔術】と【魔術】の相性がいいのか。そしてその【合成魔術】の効果はどの様な物なのかを纏めたものです」
私はそう言うとオリアニア様は更に深い溜息をついた後に口を開く。
「ライナシアが持って来た書類・・・・・いやフローリアの研究は普通は長い年月をかけてやるようなもののはずなのにフローリアは個人で・・・それもわずかな時間でやってしまう・・・本当に国に仕えて欲しい人材だな」
「ですがあの子は絶対に国には仕えないでしょう」
オリアニア様の言葉に私がそう言うとオリアニア様も苦笑しながら口を開く。
「わかってるさ・・・だから残念に思っているのだよ。あ!フローリアで思い出した」
オリアニア様の言葉に首を傾げるとオリアニア様は話を続ける。
「アグリで捕らえたキルアスキルの構成員の尋問で奴等の拠点が判明しすぐさま強襲したのだがその拠点は破棄されていた」
多分襲撃者が捕まった時点で破棄したんだろう。
「捕らえた構成員達は?」
私がそう聞くとオリアニア様が真剣な顔で口を開く。
「まだ生きてる。拠点の他にも聞きたい事はたくさんあるからな』
確かに聞きたい事はたくさんあるわね。
「今日はここまでにしよう。ライナシアとサラサも家族に顔を見せたいであろう?帰っていいぞ」
私達はその言葉を受けて其々の家に帰った。