作品タイトル不明
飽きたら戻って来るでしょう!!
「ディアナ・・・・アンタそれは無いわぁ」
私がそういうとディアナが真剣な顔で私を見ながら口を開く。
「だって馬車に乗ってから体を動かしてないから、ゴブリンが出たって聞いたからこれまでのうっぷんを・・・」
つまりはゴブリンに八つ当たりをしたかったって事?騎士達にやられて良かったねゴブリン!!ディアナが八つ当たりをするってなったらもっとひどい目にあってたかもしれないよ!!
とか思いながら私は溜息をついてから口を開く。
「まだ旅は始まったばかりだからいくらでも魔物と戦う事になるから安心して」
なにせアグリまで2カ月くらい掛かるんだよ?進んで行けば魔物に襲われる事もあるし、野宿なんかする時は見張りもしなきゃいけなくなるから『退屈』なんて絶対にしなくなる。
「そうね・・・旅は長いから機会はいくらでもあるわね!」
ディアナが納得したように頷いたのを見て単純だなぁ・・・と思いながら口を開く。
「退屈なら馬車をおりて走ったら?鍛えられるし」
「それよ!!」
「え?冗談で言ったんだけど?」
私が慌ててそう言うとディアナが目を輝かせながら口を開く。
「馬車と一緒に走る事によってどんな事が起きても早期に動く事が出来るし体も鍛えられる・・・・・一石二鳥ね!!」
それ絶対に使い方間違ってる!!そんな一石二鳥は聞いた事が無いよ?と思っていたら、ディアナが嬉しそうに馬車の扉を開けて飛び降りて行った。
「まじか」
慌てて外を見てると馬車の速度に合わせて笑顔で走るディアナがいた。
・・・・・・・・・・まあ飽きたら戻って来るでしょう!!
そして帝都を出て3週間が経ち魔物に襲われる事はあったが順調に進んでいた。
「何?」
馬車に揺られながら研究資料を見ていたらいきなり馬車が止まり馬車内が思いっきり揺れたので何が起きたのかとそう声を上げてしまった。
馬車が変な止まり方をしたので一緒に馬車に乗っていたディアナが剣を手に取り外に出ようとしていたので私も一緒に外へとでる。
外に出ると他の馬車も止まっており馬車に乗っていたであろう騎士達が一か所に集まって何かを話していた。
私達はそれを見て騎士達の所へと歩いていくとシアと騎士達が何かを話していた。
「どうしたの?」
私がそう声を掛けるとシアが私に視線を向けて口を開く。
「この先にある橋が落ちていて進めないのよ、だから他の道がないかを調べてるの」
そう言われて進行方向へと目を向けると確かに橋が落ちていた。
「それで道はあるの?」
私がそう言うとシアが頷き口を開く。
「あるわ、ここから少し遠いけどそこにしっかりとした橋があるはずよ」
シアがそう言うと騎士達が頷き口を開く。
「ですがそこは少し魔物が多く出る場所を通らねばなりませんので皆さんもご注意してください」
私はその言葉に苦笑しながら口を開く。
「魔物が来てもこのメンツなら問題ないでしょ?」
なにせ国に選ばれた騎士達や魔術師が40人もいるんだからドラゴンが来ても問題ないと思うんだよね。
「油断大敵ですよリア殿」
騎士隊の責任者であるベルスターさんが苦笑しながらそう言って来た。
ベルスターさんはアインハルト兄さんの部隊の副官で今回の騎士隊の隊長を任された。
本来ならアインハルト兄さんが同行する予定だったらしいのだが、アインハルト兄さんが参加しなくてはいけない案件が発生したらしくその副官であるベルスターさんが任されたという訳だ。