作品タイトル不明
ガン見しちゃったし!!
「はぁぁぁぁ・・・緊張したぁ」
食事会を終えてセレーヌさんと馬車に乗り家に戻る最中に私は深い溜息をついた後にそう呟いた。
「リアちゃん・・・全然緊張してたようには見えなかったわよ?」
ニコニコしながら向かい側の席に座るセレーヌさんがそう言って来たので苦笑しながら口を開く。
「平民が皇帝陛下と皇后様と食事をするんだよ?緊張しない訳ない」
私がそう言うとセレーヌさんが何故か残念そうな者を見る目で私を見ながら口を開く。
「もう一度言うわリアちゃん、貴女が緊張してたようには見えなかったわ」
何でそんなに力強く言うんですかセレーヌさん?
「だって食事会のお料理をティファと何回もお替りしてたでしょ?」
「あれはとても美味しかったからだもん!!」
本当に美味しかったんだよ!!ティファも料理が無くなると私を見て『もっと欲しい!!』って目で訴えてくるんだもん!そりゃ頼むよね!!
私の言葉を聞きセレーヌさんは溜息をついてから口を開く。
「ほら緊張してない」
緊張してましたよ?料理を食べる前までは!!と思いながら膝の上で眠るティファを撫でていると馬車が止まる。
「奥様つきました」
止まってすぐ外から御者さんの声がした後にドアが開く。
「さあ家に入りましょう」
セレーヌさんがそう言って馬車を降り始めたのでティファを抱き寄せてから立ち上がり私も馬車を下りる。
馬車を下りるとセレーヌさんが待っていてくれて降りた私を見て微笑んだ後に家へと入って行ったので私も後を追うように家の中へと入っていく。
セレーヌさんと一緒にリビングに入ると先客・・・・・・この家の主であるテリーさんとシアが寛いでいた。
「お帰りセレーヌ、どうだった?」
テリーさんがセレーヌさんに微笑みかけながらそう訊ねるとセレーヌさんがニコニコしながら口を開く。
「とても楽しいお食事会だったわ!陛下とリリアもとても楽しんでたわ!!」
「それは何よりだね、ご苦労様だったねリアちゃん」
そう言いながら微笑んでくるテリーさんに私は苦笑しながら口を開く。
「セレーヌさんが食事会の事を教えてくれなかったんですよ?いきなり言われて本当に緊張しましたよ」
思わずセレーヌさんの事をガン見しちゃったし!!
「リアが緊張・・・ね」
何か言いたそうなシアをスルーしているとセレーヌさんがニコニコしながら口を開く。
「私には緊張しているようには見えなかったわー!何回もお替りしていたし」
「だって美味しかったんだもん」
私がそう言うとシアが溜息をついた後に口を開く。
「やっぱり緊張していないじゃない・・・・普通の人は緊張すると食欲ってあまりなくなるものよ?」
え?
「ねえシア?それって私が『普通』じゃないって遠回しに言ってる?」
私の問いにシアが真剣な顔りなり口を開く。
「遠回しじゃなくてストレートに言ってるわ」
「泣いていい?」
私だって傷つくことだってあるんだよ?面と向かって『普通じゃない』って言われれば私だって傷つくんだよ?
「ハイハイそれは後でね、それで?陛下とは遺跡の事や【魔法】の事について話をしたのよね?」
真剣な顔のままそう聞いて来たので私は頷き口を開く。
「そうだね、あの遺跡で起きた事を時系列順で話をしてその後に私の【魔法】に関する話、その後にティファの扱いについて話をしたよ」
私はソファーに座りエスメラルダさんが用意してくれた紅茶を一口飲み一息ついた後に口を開く。