作品タイトル不明
鍛える事なんてしたくない!!
シアの指摘に私は本来の目的である模擬戦の事を思い出して口を開く。
「ごめんディアナ、つい・・・・ね」
私がそう謝るとディアナが苦笑しながら口を開く。
「まあ【防御結界】にもあんな使い方があるとは思わなかったわ、よくあんな使い方を思いつくな」
「まあ何となく・・・かな?んじゃ仕切り直して・・・・模擬戦をやろう」
私がそう言うとディアナが口を開く。
「次は何が出るのか楽しみだ」
ディアナはそう言って少し体を沈め剣を構える。
私は構えたディアナを見て深呼吸をした後に戦いに集中する。
見つめ合う事1分・・・・ディアナがさっきよりも早い踏み込みで私の懐に入っていたので私はバックステップをして後ろに下がるついでに足を振り上げてから口を開く。
「【エアーボール】」
私の振り上げた足がディアナの顎先に当たる寸前に足先から【エアーボール】が放たれ顎を打ち抜く。
「ぐはっ!!」
【エアーボール】を顎先に受けディアナは数歩後退し片膝立ちで息を荒げ頭を数回振った後に私を見て口を開く。
「今・・・・足から魔術を放ったの?」
信じられないような顔でそう聞いて来たので私は頷き口を開く。
「そうだよ、魔術ってのは体内のマナを外に出す事でその現象を引き起こすんだ、だから極論体中どこからでもマナを放出出来れば足先・頭・肘・膝・・・どこからでも魔術は使えるんだよ」
まあこれを発見したのはセレストーレに在籍中に疑問に思った時にシアを含めた友達数人と検証した結果わかった事なんだけどね。
あの時シア達が遠い目で『固定観念に縛られない事って大事よね』って言ってたのを見た時は何とも言えない空気だったなぁ。
この結果を知りその時居た友達全員で体中何処からでもマナを放出できるように訓練し出来た後はそれを生かす為に最低限の護身術を身につけてその体術と魔術を合わせて接近戦をできるようにした、だから私達に接近戦は不利ではなくなったのだ。
「この技術は私やシア・・それと数人の者が使える、多分慣れれば誰でも使えるよ」
私がそう言うとディアナが嬉しそうに微笑み口を開く。
「やっぱり君も体を鍛えてたんじゃないか!!これからは一緒に体を鍛えよう!!」
「お断りします!!」
護身術を覚えたのは魔術を生かす為だし、、もう体を鍛える事なんてしたくない!!そんな時間があったら魔術の研究をしていたいんだよ!!と思いながら模擬戦を早く終わらせたくて口を開く。
「さあ続きをやるよ」
私がそう言うと嬉しそうな顔のディアナが真剣な顔に戻り木剣を構えて・・・・・踏み込んできた。
「また真っ直ぐ?」
私は今度は右手を前につきだし口を開き魔術を放とうとする・・・・瞬間ディアナの姿が掻き消え私の真横から剣が突き出される。
私は首を傾げてその突きを避け・・・そのまま一歩前に踏み込んでディアナの懐に入り込み掌をディアナの顔の前まで持って行き口を開く。
「【エアーボール】」
ディアナは顔面を撃ち抜かれ武闘場から転がり落ちて大の字で動かなかった。
「そこまで、勝者リア!!」
勝負を見守っていたシアがそう宣言し・・・・・慌ててディアナに駆け寄っていく。
それを見て私も武闘場を下りてディアナに駆け寄ると意識を取り戻したディアナがシアに『大丈夫だ』と言った後に立ち上がり私を見て微笑みながら口を開く。
「完敗だリア、君の本気も出させないうちに負けた。私もまだまだなぁ!!アッハッハッハ!!」
会場にディアナの笑い声が響いた。