作品タイトル不明
閑話 リリアとセレーヌの対話
「どうだったリリア?」
友であるセレーナがニコニコしながらそう聞いて来たので私は微笑みながら口を開く。
「予想以上だったわ」
「でしょ?」
してやったりって顔でセレーナが頷くのを見て私は微笑みながら口を開く。
「まさかすぐに断られるとは思ってなかったわ」
私が『私に仕えないか?』と聞いてノータイムで断られる・・・と言うのは初めての経験だ。
今まで出会った者達はほぼ喜んで頷くか少し考えた後に断るかの2通りだったがまさかのノータイム!実に面白い!!
「あの子は権力とか出世とか興味が無いのよ、あの子と初めて会った時の頃から変わらないのよ」
目を細めてそう言うセレーナを見て私は口を開く。
「ああそれは話をしててそれはよくわかった・・・だからあの子は危ういな」
私の言葉にセレーナは首を傾げる。
「あの子は自分の興味がある物にはとことん向き合うけど興味が無い物には無関心・・・そういうタイプは搦め手の得意な者に弱い・・・・その様な者達はフローリアの知らぬうちに従う以外出来ぬ状態にするのもたやすいだろう」
私の言葉にセレーナも真剣な顔になり頷く。
「確かにそれはあり得るわね、あの子は大陸でも有数の力を持つ魔術師と自らが周囲に知らしめてしまった。権力を持つ者や犯罪組織も手元に置きたがる可能性が高いわね」
私はその言葉に頷き少し考えてから口を開く。
「帝都にいるうちはその心配はないと思うけどアグリに戻ってからが心配ね」
私がそう言うとセレーヌさんが微笑みながら口を開く。
「リアちゃんを気に入ってくれて良かったわ」
私はその言葉を聞き首を左右に振り口を開く。
「確かに気に入ったのは認めるがそれだけじゃないわ、皇后として・・・皇帝と国を支える者としてフローリアを守る必要があると判断したのよ、あのタイプは囲い込んだり無理強いすると決していい仕事はしない。自由にさせて様々な事をやらせ、その結果生まれる技術が国の為になる・・・【無詠唱】のようにね・・・・・優秀な人材は国の宝よ」
確かにあの子はいい子で私も気に入った、けど私は皇后、この国の事を第一に考えなければならない。
そしてフローリアを話をしてみてこの子はこれからのアクセリア帝国に必要な人材と判断した。
「ふふふ、そうね・・そう言う事にしておいてあげるわ」
セレーナの何か言いたげな笑顔を見ながら考え・・・・・口を開く。
「私の知り合いにフローリアと性格が合いそうな者がいる、その者に声を掛けてみよう」
私がそう言うとセレーヌが口を開く。
『誰かしら?」
「ディアナよ、あの子は腕も立つし性格も申し分ない」
私がそう言うとセレーヌさんが微笑みながら口を開く。
「確かにディアナちゃんはいいかもしれないわね」
ディアナは子爵家の3女なのだけれども貴族としては浮いた存在として知られてる。
理由はその性格で『貴族たる者常に鍛え備えよ!!!』を考える子で貴族世界の事に興味を示さず己を鍛える事しか考えていない子・・・つまりフローリアと似たような性格の子なのだ。
「まあアギレス子爵もディアナをどう扱っていいのか困っていたのでたぶん大丈夫な筈よ」
私がそう言うとセレーヌが微笑みながら口を開く。
「きっとあの子も喜ぶわ」
私はの言葉に頷き口を開く。
「さあ忙しくなるわ、セレーナも手伝ってね」
優秀な人材を欲望と悪意から守る為に。