軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

133 託児所

託児所では、いつもサリアとローズとルンルンは一緒にいるのだ。

ロゼッタが帰ってくるのが遅れたので、一晩ローズは一人で過ごすことになる。

もちろん、託児所の職員や他の子供もいる。

だが、一番仲のいいサリアとルンルンがいないのは寂しいだろう。

ローズもサリアにお姉さんぶっているが、まだ五歳の子供なのだ。

「サリア。泊まるの?」

「うん!」

サリアはローズがさみしがると思ったのだろう。

とても優しい子である。

とはいえ、妹サリアを放置して一人自室に帰るのは個人的に嫌である。

俺が悩んでいると、ローズがサリアの頭を撫でていた。

「サリアちゃん。ローズは大丈夫だよ? お姉さんだからね!」

「さりあが、たくじしょにとまりたいだけだよー。ね、るんるん?」

「わ、わふ?」

同意を求められたルンルンは戸惑っている。

ルンルンは俺と一緒にいたいのだろう。チラチラとこちらを見ていた。

俺はルンルンの頭を優しく撫でて、託児所の職員さんと話をする。

「あの、俺も一緒に泊まるというのは……」

「あ、かまいませんよ?」

「すみません」

「ウィルさんより年上の子供も預かっておりますからね」

よく考えたら俺も八歳の子供だった。

「ありがとうございます。お手間をおかけします」

「いえいえー」

そして俺はサリアとローズに話しかける。

「俺も泊めてもらうことにしたから、みんなでここで泊まろうか」

「やったー」「わふわふ!」

サリアとルンルンは喜んでくれた。

「あ、ありがと。ウィル兄ちゃん」

ローズもサリアとルンルンと一緒にいられるということでほっとしたようだった。

俺も託児所の生活を見ることができて嬉しい。

夜ご飯をみんなで食べて、お風呂にみんなで入ることになった。

託児所には、十数人が一度に入れるお風呂施設もあるのだ。

入浴は男女別のようだ。託児所の職員にも男女それぞれいる。

お風呂は、俺も男子児童と一緒にみんなで入ることになった。

シロ、フルフル、ルーベウム、フィーは流石に一緒にはお風呂には入れない。

先にお風呂から出たサリアとローズに預けておく。

シロ、フルフル、ルーベウム、フィーはお眠なので大人しい。

サリアとローズにベッドに寝かせてもらっていた。

「しろちゃん、いいこですねー」

「……め」

「よしよし」

シロたちを赤ちゃんにした、ままごとみたいになっている。

それをルンルンは大人しく見守っていた。

俺は安心してお風呂へと入る。

職員さんが小さな幼児を洗っていく。

少し年長の子供も、自分より小さな子供を洗ってあげていた。

俺も手伝いで小さな子供を洗ってあげることにする。

「きゃっきゃ!」

「ほらほら、暴れないの」

はしゃいで暴れる幼児を、手早く洗っていく。

サリアより少しだけ年上、四歳ぐらいだろうか。

やんちゃざかりのようで、じっとしていない。

「頭を洗うよ!」

「きょうはねー。げーむでさんかいかったんだよ!」

「そっか、すごいね」

「うん! でねでね」

幼児と会話しながら幼児の頭を洗っていると、職員に声をかけられた。

「ウィルくん、助かるよ!」

「いつもサリアを洗うので慣れていますからね」

「そうなのかい? 小さいのに偉いねー」

職員さんに褒められてしまった。

実際、俺は八歳児で小さいので仕方がない。

身体を洗った後、湯船にもはいる。

湯船の中でも、幼児たちは元気に遊んでいた。

サリアと比べて、かなりやんちゃだ。

その後、俺が風呂から出ると、サリアとローズはもう眠っていた。

シロとルーベウムを抱きしめて、気持ちよさそうに眠っている。

フィーとフルフルは二人の枕元で眠っていた。

「疲れてたのかな?」

俺は二人の頭を撫でて、掛布団をかけてあげる。

二人を見守っていたルンルンが俺の手に鼻を近づけてくんくんしてくる。

「ルンルン、いつもありがとう」

「…………」

ルンルンは無言で尻尾を振っていた。

俺はサリアとローズの隣のベッドを借りて寝ることにした。

職員さんに尋ねると、ルンルンもいつもベッドに入って眠っているらしい。

俺はルンルンを抱きしめて眠る。

モフモフでとても気持ちが良かった。

次の日は元気なサリアとローズに起こされた。

起きた後はサリアとローズ、神獣たちと一緒に朝ご飯を食べる。

「おいしい! おいしい!」

そう言って人神の神霊フィーが、ものすごい勢いでバクバク朝ご飯を食べる。

〇・一メートル程度の小さな身体のどこに入るのかと思う勢いでご飯を食べていた。

「め、めぇ~」

いつもバクバク食べるシロが少し引くぐらいフィーは食べている。

よほどお腹が空いていたのかもしれない。

眠っている間、食事をしていないので、その分食い貯めているのだろうか。

「ふぃーちゃん。すごいねー」

「すごいー」

サリアが感心していると、他の子供たちもサリアに同意する。

食の細い子供もフィーに触発されたのか、よく食べていたようだ。

職員さんたちから感謝されたほどだ。

そして食事の途中で、ロゼッタがやって来た。