軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

防御特化と作戦立案3。

作戦の内容は固まり、ペインは【楓の木】の面々に別れを告げる。

「フレデリカ、適した面々に声をかける。手伝ってくれ」

「はいはーい!じゃあねメイプルー、サリー。期待してるよー」

【集う聖剣】はウィルバートの索敵範囲から外れるために、機動力の高い部隊を用意して再後方で待機することとなっている。撤退の際、またはより悪い状況に対応するために。

本来は移動の補助をドレッドが担う予定だったが、今回はフレデリカのバフで代用することとしたのだ。

「決行は予定通りとする」

「はいっ、大丈夫です!」

メイプルが返事をしたところで二人は訓練所から出ていく。

残された【楓の木】もまたそれぞれができる準備を進めることとして、アイテムの確認等をしていく。

「カナデ。一応最後に確かめておいていい?」

「いいよサリー、チェックしておこう」

「カスミもその後にウォーミングアップに付き合ってほしいかな」

「構わない。そこが要になる作戦だ」

フィールドに出てしまえば、細かい確認をしている時間はない。心残りがないように、今のうちにやれることはやっておく必要がある。

「ふー、さて後は相手が応じるかどうかか」

「そうね。でも、狙っているなら気にはなると思うわ」

メイプル達の出撃は様々な点を考慮した結果もうすぐ日を跨ぐといった時間帯に決定した。それは相手により強烈に決断を迫ることになるだろう。

ここで逃せば【不屈の守護者】は再度効果を発揮できるようになり、強力な障壁となって立ちはだかることは確定している。相手にとってみすみす見逃すわけにはいかないラストチャンスなのは間違いない。

「メイプルさん!」

「危なくなったらすぐに駆けつけます……!」

「うん!勝てるように頑張るよ!」

「頑張ってくださいっ!」

「周りは私達が見張っておきますから」

相手の出方によって、戦場がどこになるかが決まってくるため事前の準備には限界がある。イズのアイテムで戦場をいじる時間もないため、こちらが特別有利なわけではない。それでも、あくまで対等にぶつかり合い、そのうえで上回るつもりなのである。

そうしてしばらく。

いよいよ出撃の時間が近づいてくる中、サリーは準備を済ませると最後にメイプルの元へやってきた。

「メイプル」

「あ、サリー!頑張ろうね!」

「うん。作戦は大丈夫?」

「大丈夫!でも、サリーの方が大変だと思うけど……」

メイプルはそう言って少し不安そうな表情を浮かべる。作戦においてサリーの担う役割は大きく、かつ替われる者もいない。

ただ、そんなメイプルを見てサリーはニッと笑った。

「大丈夫。だから……」

サリーはメイプルの目を見て自信ありげに続く言葉を紡ぐ。

「私を信じて命を預けて」

「うん。信じてる!他の防御は任せて!」

「オッケー。任せた」

信頼には信頼で応える。サリーが危険な時はメイプルが、メイプルが危険な時はサリーが必ず対応する。後はそれを信じて相手に任せるだけだ。信頼なしには今回の作戦は成立しない。

「メイプルは準備は大丈夫?」

「うん!」

「じゃあ行こう」

こうして二人は【楓の木】の面々と共に外壁前で待つ【集う聖剣】の元へと向かい合流する。

「来たか」

「準備万端みたいだねー。じゃあ早速移動しよー」

話している間に日を跨いでしまっては作戦は成り立たなくなる。無駄な時間は使いたくないと、メイプル達は素早く敵陣に向かって出撃するのだった。