軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

499.家族の話し合い

夕方、ステラと一緒に家に帰る。

事務仕事はちゃんと回っているな。やはり都度、組織を強化したのが効いている。

ぽかぽか、黄昏時でも暖かい。

もう厚手は必要なかった。

「エルト様、ちょっとよろしいですか?」

「ん? どうかしたのか?」

「いえ、今日家に一度戻ったとき……ディアから話がありまして――」

ふむふむ。

俺は頷きながら、それを聞く。

「帰ったときに、改めて話があると思いますが……」

「俺はいいことだと思うが……ステラはどう思う?」

さぐりさぐり……。

そうなってしまうのは、仕方ない。

家族のことだしな。

ちゃんと擦り合わせなければ、いけないのだ。

「わたしもいいことだと思います。ある意味、人生は何を求めるかの話ですから」

冒険者になったステラが言うと重みがある。

実際、その通りだろう。

人生は何を求め得られたかの連続である。

「じゃあ、ディアにぴよ服をプレゼントということで……!」

「うん、そうしよう」

ステラがうんうんと頷く。

「あとはウッドとマルちゃんも――ですね」

「まぁ、ウッドとマルコシアスはやってくれるだろう……多分。ただ、ウッドはサイズ的にはかなりデカいし、準備には時間がかかるかもだが……」

「そうですね。反対にマルちゃんは二足歩行形態のぴよ服であれば、すぐに用意できそうです」

二足歩行形態……。

俺的には少女姿なんだが……ステラの認識はそうなのか。

その後、家に帰るとすでにウッドも帰宅していた。

リビングで家族集まって、まったりの時間だな。

……なんだかそわそわしてしまう。不審がられないようにしないとな。

そして気を付けて見ていると、ディアもそわそわしている。

それをマルコシアスとウッドが気遣っているように見えるな。

きっとウッドにはもう話したんだろう。

「ぴよ……!」

ディアが意を決して俺のほうに歩いてくる。

スケッチ帳を持って、とことこ……。

かわいい。

「とうさま、ちょっといいぴよ?」

「ああ、なんだ?」

「実は――あたし、こういうのが欲しいぴよっ!」

ばーん!

ディアがスケッチ帳を開く。

ぴよ服を着たディアの絵が描いてある。

「よく描けているじゃないか……!」

「ぴよ……! それで――本当にこれを着たいぴよよ!」

「うん、いいぞ。もちろん用意する」

「ありがとぴよーー!!」

ディアがぴょんと俺の胸元に飛び込んでくる。

かなりのジャンプ力だ。

もっふもふ。

「良かったんだぞ」

「ウゴウゴ、良かったね……!」

俺もディアを撫でくり撫でくりする。

「あと家族一緒で……やりたいぴよ」

「もちろんオッケーだ」

「ぴよ! マルちゃんは……背の高いほうでお願いするぴよ!」

背の高い――ああ、少女姿か。

子犬姿のマルコシアスは、今ステラに抱き上げられている。

「いいのですか、マルちゃん?」

「わふふ。いいんだぞ」

そこでマルコシアスは一拍置いた。

「コカトリス達はみんな、二足歩行だったんだぞ……」