作品タイトル不明
127.名前を決める…川が増えていく
子供達もここでの生活に慣れてくれたみたいだ。
岩人形が集まっていてもびくびくしないし、シュリにも挨拶できるようになった。
コア達やチャイ達、アイ達にはもう少し早く慣れたんだが。
どうしてもシュリだけが慣れてくれなかった。
種族的に何かあるのかもしれないな。
あ、親玉さん達にもなかなか、なれなかったか。
…昆虫系が苦手?
いや、ナナフシに慣れるのは早かったか。
まぁもう過去だな、今の生活には問題なし。
子供たちの生活も落ち着いたのでやはり名前を付けることにした。
呼ぶときに、おーいや子供達では味気ないしな。
親につけてもらった名前は聞ける時が来たら聞こう。
それまでは俺が付けた名前で我慢してもらう。
2人は男の子と女の子。
2人とも男の子と思っていたからちょっと慌ててしまった。
三つ目に急いで女の子の服を作ってもらう。
異様に三つ目のテンションが高かった。
次の日には10着と大量に服が仕上がったからな。
そんなにスカートを誰かに穿かせたかったのか。
男の子の方に入っていたスカートは三つ目に返却。
名前は迷って
女の子は優しく咲きほこるという意味を込めて『 優咲(ウサ) 』
男の子は暖かい心で輝く未来をつかんで欲しいと言う意味を込めて『 陽輝(クウヒ) 』
…うん、自己満足度はMAXだけど、どうかな?
えっと不思議そうな顔をされてしまった。
もう一度名前を呼んで頭を撫でる。
気が付いてくれた、よかった。
あ、あれ?
やっぱり駄目なのかな?
泣かれてしまった…ちょっとあたふたしてしまう。
俺がそんな状態になっている間に2人はお互いの名前を呼び合っている。
ちょっと慣れない言い方なのかたどたどしいが、気に入ってくれたみたいだ。
よかった。
…俺はもう少し落ち着きが欲しいな。
……
ずいぶん寒くなってきたと思ったが雪か。
雪が積もったらマシュマロが外に出られるな。
そうだマシュマロで手を確認しようと思ったんだよな。
残念ながら、ふわふわ同様にトカゲに成長していた。
あと1日早かったら見られたのに。
というか覚えていないのもおかしな話だ。
もしかしたら魔法でモノを浮かせて口に運んでいたのかも。
まぁ、ふわふわかマシュマロが子供を産んだら絶対に確かめる!
あれ?あの子達ってメス?オス?
トカゲってどこで確かめるんだ?
…子供ができるまで気長に待とう。
…あれは、え、まさか?
雪を確認していたら遠くに気になるものが。
広い畑の真ん中の岩の石畳を歩いて森へ。
…見間違いではないみたいだ。
川が開拓場所の近くまで伸びてきている。
昨日まではなかったと思うのだが。
周りを見る。
…ほかにも森の木々の間に川が見える場所がある。
湖がここまで川を伸ばしてきたのか?
あ、親玉さん。
川…えっと畑と川を指さして大丈夫かと言葉に出す。
何度も大丈夫と聞くので言葉を覚えてくれた。
ありがとうございます。
あとは対象を指さすだけ…そしてあとは読み手に期待。
何とも相手任せの伝達方法だと思うが精一杯です。
頷いたので大丈夫なんだ。
畑には入って来ないってことでいいかな。
にしてもすごいな~。
森の間に何本もの川が見える。
木が自由に歩きだし、湖が川を自由自在に森に走らせる。
…これ喧嘩にならないのだろうか?
川と森を指さしてファイティングポーズ。
悲しいが、ファイティングポーズは毎週の酒乱会で伝わるようになった。
本当に残念だが。
で、これも問題ないと…伝わったのかな?
ちょっと不安だ、まぁ親玉さんが慌ててないから問題ないだろう。
お、アメーバだ。
これは川のアメーバの仲間かな。
ん?また立ち上がって踊るのか?
…増えていく。
油断していた。
ありがとう、みんなすごいから。
拍手をすると落ち着く。
他のアメーバが立ち上がる前に帰ろうか。
川のあちらこちらにアメーバの姿が。
気を付けよう。
明日は地下の入り口をあけられるといいな。