軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

アナベル③

そしてやって来た当日。

待ち合わせ場所に着くと、そこにはもうダリア様が待っていました。

制服姿のダリア様も素敵ですが、パンツスタイルのダリア様も素敵すぎです。

それに転移魔法には驚かされました。

理論上は使用することができるはずの転移魔法。

ですがこれまで実際に使えた人はいません。

誰もが一度は使いたいと憧れる魔法……それをダリア様は、いとも簡単にやってのけたのです。

たくさんお店を見て回り、とても充実した時間を過ごしたあと、お屋敷にお邪魔しました。

ダリア様のお屋敷は素敵でしたし、ディランさんとマーサさんも本当に素敵な方たちで、お二人の表情からは、ダリア様を大切に想っているのが伝わってきました。

夕食を食べ終え、お茶をいただきながら楽しくおしゃべりしていると、ご家族の方たちが帰宅されたそうでご挨拶させてもらえることになりました。

きっとディランさんとマーサさんのように素敵な人たちなんだろう。

そう思って挨拶をすると、相手はなんとあの有名な『銀の狼』と『商いの申し子』でした。

あまりに突然のことでしたので思わず取り乱してしまい、みなさんにご迷惑をお掛けしてしまう羽目に……

ですがそのあと、さらに驚くことがありました。

突然ダリア様の姿が変わったかと思うと、目の前に『竜殺しの乙女』と『王国の女神』が現れたのです。

この国で知らない人はいないほどの有名人。

その正体はダリア様だったのです。

驚きから、私はまた取り乱してしまいました。

ただ言い訳をさせてもらえるのであれば、ダリア様の秘密の姿を見たら、みんな必ず、絶対こうなるはずです。

だから仕方がない、そう自分に言い聞かせていたのに、まさかみなさんの前で泣いてしまうなんて……

この世界に、私を必要としてくれている人がいる。

その事実がとても嬉しくて、気づけば目から涙が溢れだしていました。

これまでの人生、この見た目のせいで親しい人はおらず、家族が私の世界の全てでした。

ですが、ダリア様と出会ってから世界が広がりました。

治癒士になりたいとはっきりと思えるようになったのも、ダリア様のおかげです。

いつかダリア様のお役に立ちたい。

そしてそのチャンスが目の前に……私に迷いはありませんでした。

「ダリア様のお力になりたいとずっと思っていました。私で力になれるのなら、どうぞよろしくお願いします」

ねぇ、ダリア様。

これから先も、あなたと共に有る未来を夢見てもいいですか?